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青春恋桜  作者: 鈴ちゃんの小説倉庫
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第1 ~出会い~

1.夢倉学園

「お前…誰?」

そう言われて振り返ると視界が真っ暗になった。目をこすってみるといつのまにか自分の部屋にいた。

「夢?…だったんだ。」

私は夢倉希望。今日、夢倉学園に入学する。名前が同じなのは私の先祖が建てたから。今年で創立100年になる。

私が支度をして一階のリビングに行くと母が仕事に行こうとしてた。母は私を見るなり、こう言った。

「かっこいい子いるといいわね〜♡」

「あっお母さん!!…いっいいから行きなよ!」

「はーい!」

私が夢倉学園に合格してからはいつもこのくだりをあってはあっては繰り返してる。

みんなブスとでも言えばやめてくれるだろうか…。私はそんなことを考えながら朝食を食べた。そして、そそくさと家を出た。

普通だったら家族と行くものなんだろうけど、うちの父は夢倉学園の校長。母は大女優。二人とも大者だからこんな平凡な娘には構っていられない。

「何ボーッと突っ立てるんだ!だらしないぞ!さぁ希望乗りなさい。」

「ごめんなさっえ!?」

「なんだ?迎えに来ただけだぞ?」

「えっでも忙しいんじゃ…」

「何言っているんだ!娘の入学式くらい父としてでるぞ?」

「えー…」

躊躇いつつも、私は車に乗った。乗車途中色々話した。考えてみるとお父さんとこうやって話したのは久しぶりかもしれない。ちょっと嬉しい。もうちょっと長く話していたい。

そう思い始めた途端に学校に着いた。やっぱり視線が痛い…。だから車では嫌なんだ。しかもただでさえ校長な娘なのに…。

「ねぇ!あれが校長の娘?」

「ほんとだ!あっそうそう噂だとあの夢倉桜の娘なんだって!」

「え!ヤバっ!仲良くなっときゃサインとかもらえるかな?」

「もらえるでしょ!」

もう噂たってるし。あの子達にお母さんのサインなんかあげるもんですか。そう心であっかんべをしながらその子達を素通りした。心は素通りしてないけどね…。

夢倉学園はとっても綺麗だった。


2.桜の木の下で

私は入学式が終わり一人で帰っていた。

道中には私が大好きだったおばあちゃんが、いつだか事故にあった場所がある。そこは、桜の木の下だった。満開だ。おばあちゃんが死んだ時とは大違い。

あの日は、雪だった。おばあちゃんと二人で仲良く雪遊びしていた。そこに私を誘拐しようとした人が来た。周りの人が通報してくれたから犯人は捕まったが、私はおばあちゃんを亡くした。犯人が逃げようとした私を刃物で切りつけようとしたところをおばあちゃんがかばってくれた。そのせいでおばあちゃんは死んだ。

私はそんなことがあった桜の木の下でよくおばあちゃんに相談しに行く。まぁ今日は挨拶だけど…。

「おばあちゃん?元気?…あれから8年経ったね…今もおばあちゃんを思い出すと眠れない時があるんだ…でもね!無事入学できたよ!…私…頑張るから…おばあちゃん…応援…しててね?…」

あれ、いつのまにか泣いてる。

「おい!お前誰だよ!」

「え?」

振り返ると、そこには、私より背が高いイケメンの男の人がいた。見とれちゃいそうなぐらいかっこいい。よく見るとその制服はうちのものだった。

「え?じゃなくて。お前!誰!?」

彼の声で我に返った。

「だっ誰ってあなたに教える必要ある?普通名前が知りたいならあなたから名乗るものよ?」

「あっそ…俺、桜木光。お前と一緒の夢倉学園の学生。確かクラスはBだったか?」

「えっあ!私は夢倉希望。B組です…」

「待て!お前夢倉って言ったか?」

「え?はい。」

「そんな奴が何でこんなとこで泣いてんだよ。」

光君が言って思い出した。焦って涙を拭った。

「べっ別に…」

「まぁ興味ないしどうでもいいけど…」

「えっ…」

「で?何でここにいんの?」

「おばあちゃんと話に…」

「おばあちゃん?プッアハハ!…お前変な奴だな!」

「変って…言わないでよ…」

「あ?…!…あーでも!俺もそんなもんだけどな!」

「何で…何で名前聞いたの?」

「ん?あーここさ…俺らが小1の時事件起きたろ?…それがあってからここ人通り少なくなってさ…というか人がいない?…だからこうやってる奴初めてだからさ…どんなやつかなって思って…」

「そう…なんだ…」

そして光君と何十分か話した後家に帰った。お母さんがすぐさま飛んできて「かっこいい子いた?」と聞いてきた。私はいないと答えた。光君がいるけどね。

なんやかんやで一日が終わった。そう言えば今日みた夢は正夢だったのかもしれない…。


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