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夢の後

 朝、眼が覚めると何故か体が火照っていて、ぐっしょりと汗をかいていた。胸がざわついて仕方がなかった。

俺は夢で何を見て、何を感じていたのだろうか。わからない…でも、もう少しで…………

そうこうしていると、そろそろ職場に出掛ける時間になった。

何か忘れているな、と思った時だった。


突然、玄関のインターフォンが鳴った。


「はい…?」

「かずくん。助けて……」


沙織だった。

聞いたこともないような、抑揚のない声だった。

これはただ事ではないと思って、慌ててドアを開けると、そこには顔を真っ青にした沙織が立っていた。



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