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最初の二人だけの時間

 ナンパした後、俺は山田にレクチャーを受けた。

「いいか?レストランは、

フレンチよりもイタリアンが無難だ。それから、店には一回下見をすること。」

「なるほど…。服はどんなの着てけばいいの?」

傍から見たら、笑われそうだ。

それくらい俺の女性スキルは、乏しいのである。


その後、

図書館近くのイタリアンレストランに

下見をしに行った。

とても高級感が漂う店だったが、

料理はとても美味しく、リーズナブルであった。

これなら行けるかも。

俺は確信した。

 

そして、当日になった。

集合時間の10分前に、俺は図書館に向かった。

まだ来てないだろう。

と思っていたら、

サンバイザーを被った彼女がいた。

「すみません、、待ちましたか?」

「いいえ。家にいても何か落ち着かなかったので…」

「よかった…!

あ、レストランはここからそう遠くないので!

行きましょうか?」

「はい!楽しみだなぁ!」

そして俺達は、例のレストランに入って

シェフのお奨めコースを食べた。

俺は聞く。

「沙織さんは、どんなことをしてるんですか?」

「私は、絵を描いています」

絵とかは何か神秘的だ。彼女に合ってる気がする…

「絵を描いていますけど、本が好きなので、

よくあそこの図書館を使ってます」

「そうなんですね!いつもありがとうございます!」

ほとんど、山田からもらったマニュアル通りに俺は初デートを過ごした。

でも幸いなことに、沙織さんは楽しんでくれていたようだった。

お腹も幸せも満ちていった。

明日から、また沙織さんと離れてしまう現実がやって来てしまう。

それくらい、前から知っていたような安心感が漂う人だった。

だから俺は言った。

「来週も会ってくれませんか?」

と。

「もちろん!じゃあ、この時間帯で!」

俺は嬉しかった。また来週、彼女の笑顔に出会えるということを。

もう、誰のものにもしたくない。

そんな気持ちに取りつかれてしまった。

こうして、最初の二人だけの時間は、

幸せに終わっていた。



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