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刑事の俺と小人の君  作者: 颪金
小人編
8/43

自宅

「降ってきたな……」

自室のカーテンをめくりながら、そう呟いた。

「え、まさか、雨が降りそうだったから、私を迎えに来たの!?」

胸ポケットの彼女が訊いてきた。

「まあ……そんな感じ、だな」

迎えに行った時、彼女は若干躊躇っていた。そもそも何で、またあの路地に来たのか、どうして「迎えに来た」なのか、色々疑問があったようだ。

だが、俺が「ほら、早く」と急かすと、素直に付いてきてくれた。

「……で、どうして私を迎えに来たの?」

「君に、ここに住んでもらおうと思って」

「え?」

「あのままあの路地にいてもいいが、携帯の電池のこともあるし、何より危険だしな……まぁ、君の意見を訊いていないわけだから……君が望むなら、またあの路地に行くが……」

そう言うと、腕を組んで悩み始めた。

彼女が悩みたくなる気持ちも、わからないわけでは無い。知らない男の部屋に住む……危険が無いとは言い切れない。むしろ危険極まりないはずだ。しかも、半ば強引に連れてきてしまった事を踏まえると……不安だろうな、とても。

暫くして、彼女は顔を上げた。

「……私の懺悔を、聞いてくれる?」

急にそんな事を言い出した彼女の表情は、真剣そのものだった。

「わかった、聞こう」

そう答えると、数回深呼吸をして、話しだした。

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