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召喚! 頼れる三人組

 覚えた魔法でどうにかリーダーの暴走を止めることができた。でも、被害が思ったよりも大きくて、リーダー以外の主力メンバーもやられちゃったみたい。

 リーダーはリーダーで疲れちゃっているのか、目を覚ます様子がなかった。うーん、この状態で攻撃されたらどうしようもないよ。


『参りましたね。これでは次に行う作戦ができません』


 温和なカアたんが困ったような顔をしていた。

 一体どんな作戦なのかわからないけど、主力メンバーとリーダーが倒れちゃったから、やろうにもできないんだと思う。


『それどころか、今攻められたら一溜まりもないわ』


 レムちゃんはレムちゃんで頭を抱えていた。やっぱり、それだけ状況が悪いんだね。

 このままじゃあ攻撃も防御もままならない。一体どうすればいいんだろ?


『主様、少々こちらへ』


 なんだろ? 何かいい案があるのかな?

 そう思ってパールの元へ向かう。するとパールはある提案をしたんだ。


『外の世界から、助けを呼びましょう』

『え? そんなことができるの?』

『はい。ただこれは、大きな賭けであり、リスクもあります。もし主様がグラン・リーアに負けてしまえばその者達も、この世界に閉じ込められる可能性があるのです』


 うーん、あんまり迷惑かけたくないなぁー。できれば私だけでどうにかしたいんだけど……

 でも、どうしようもないし。うーん……


『ちなみにですが、呼べるのは三人までです。ですからお選びにはお気をつけください』


 三人かぁ。この感じだと、すぐに戦える人がいいかも。

 背に腹は代えられないかなぁー


『わかった。じゃあ今から言う人達を呼んで』

『かりこまりました』


 まず一人目は――


『セバスチャンさんをお願いします』

『はい』


 次に二人目は――


『ウィンディさんをお願い』

『かしこまりました』


 っで、最後は――


『リフィルさんかな? お願いするね』

『わかりました』


 パールはすぐ近くに魔法陣を三つ出現させる。そして両手を合わせて、何か呪文ようなものを口にした。

 直後にその魔法陣から人の形をした何かが現れる。


『あれ?』


 でも、三人は三人で妙な姿をしていた。


『おや、マオ様ではないですか』


 セバスチャンさんはいつものような反応をした。でも、なぜかわからないけど真っ白なタスキードを着ている。目だけを隠す仮面をしていて、なんだか変だ。


『あら、マオちゃーん』


 ウィンディさんはというと、なぜかとても小さい。なのに胸が大きいままだ。

 声も少し舌足らずな感じがして、それでいて何だかかわいい。


『あら、マオ様』


 一番の問題はリフィルさんだ。なぜかダルダルの大きなシャツ一枚しか着ていなくて、どこかダメな大人の姿に見えてしまう。

 これは、どういうことだろう? なんでみんな、元の姿と全然違うの?


『あー、やっぱりリンクした弊害が出ましたね』

『何がどうなっているの?』

『本来、夢なんてものは他人とまじりあうなんてことはないんですよ。ですが無理矢理繋げたことで、いろんなものがあべこべになってしまったんです』


 えー! だからみんな変な姿をしているの!?


『きゃあ! なんですかこの姿は!?』

『セバスチャン、おっかしい姿ねー』

『あなたは幼児化していますよ?』


 ま、まあ、戦力になれば問題はないかな。

 ひとまず事情を説明しなきゃ。


『おーい、マオ。そこで何を――』


 あっ、レムちゃんだ。なんか固まっちゃったけど、大丈夫かな?


『ごめん、取り込み中みたいね。それじゃあね』


 レムちゃんは何事もなかったかのように逃げていった。

 だけどその直後、リフィルさんは涙を浮かべ始める。


『ぐすっ、私もう、お嫁に行けない』


 落ち込んでいるリフィルさん。そんなリフィルさんの肩を、セバスチャンさんとウィンディさんが叩いていた。


『ひ、ひとまず事情を説明するね』


 まあ、こうなっちゃった経緯とできるだけわかりやすく伝える。

 といっても、気がついたらこんなことになってて、まだまだわかんないことだらけなんだけどね。


『ふむ、つまりマオ様はグラン・リーアという輩によって夢世界に閉じ込められてしまった、ということですか』

『困っていたから私達を呼んだ。でもちょっと上手くいかなくて、こんな姿になっちゃったってことなのね』

『だからって、なんで私だけシャツ一枚何ですか!? これじゃあ下着が見えちゃうじゃないですか!』

『私に言われても……』


 繋げてくれたのはパールだし。


『まあ、どちらにしてもこのままでは我々は困りますからね。パール、一応聞きますが、私達はこの世界でも本来の力は出せますか?』

『弊害はあります。ですがそれを含めても八割は出ると思いますよ?』

『八割ねー。ちょっと不服かしら』

『うう、なんで私だけこんな姿を……』


 弊害って怖いなぁー

 まあ、何にしてもこの三人がいればどうにかなりそう。


『さて、みなさんに事情を説明したところで作戦を伝えたいと思います。まあ、作戦と言えるようなものではありませんが』

『どういう作戦なの?』

『簡単ですよ。レジスタンスの方々にはここを全力で守ってもらい、僕達だけでグラン・リーアを倒すだけです』


 確かに作戦とは言えないかも。でも、今できるのはこれくらいしかないし。


『妙案ですね。ちょうど暴れたかったところです』

『乗ったわ、猫ちゃん!』


 セバスチャンさんとウィンディさんはやる気満々だ。


『うう、もっとまともな姿なら――』


 リフィルさんは相変わらず落ち込んでいる。大丈夫かな?


『では、すぐに王城へ出発しましょう。主様、レムに先ほどのことを伝えてください』

『うん。あ、ハーツはどうする?』

『あいつも戦力ですからね。一応、連れていきますよ』


 ひとまずこれで、どうにかなりそう。

 あとはみんなでグラン・リーアを倒すだけだ。よーし、頑張るぞー!


変な姿で召喚された三人。

これから反撃が始まるけど、本当に大丈夫なのだろうか?

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