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いなくなったユウ

あれから数日が経ち、6月の始めごろになった。

ユウが今、俺の家に住んでいる事を話したら、とても驚いていたがその方が安全だという事で話はついた。

6月

俺は朝食を食べようと種子と2人リビングの食卓にいた。ユウが来て無かったので俺は食べずに待っていた。

先に食べ始めている種子に話し掛けられた。

『お兄ちゃん、食べないでどうしたの?』

『ユウがまだ来てない』

『寝坊でもしてるんじゃない?お兄ちゃん』

『俺、起こしに行って来る』

『変な事しちゃ駄目だらね〜お兄ちゃん』

俺は立ち上がり、2階に上がり、一番奥の部屋に向かった。

そして、ノックをしたが、返事が無かった。

『入るぞ』

俺はまだ寝ていると思い、ドアを開け、部屋に入った。

だが、ユウはどこにもいなかった。

俺は机に置いてあった置き手紙に気がついた。

その置き手紙にはこう書いてあった。


私は私を狙う組織を壊滅させて来ます。

もし、この場所がばれたらみんなに迷惑をかけるかもしれないからです。

心配はしないで下さい。必ず帰ってきます。

もし、帰って無かったら、この地図の場所に来て下さい。


と、書いてあり、手書きの地図も置いてあった。

いざという時は頼るという約束を守ってくれていて嬉しく思った。だが、そんな事を考えている暇は無い。

その時、種子が来たのであった。

『お兄ちゃん早く食べないと遅刻するよ?』

『すまん、俺、遅刻するわ』

『ユウいないの?』

『ああ、俺、行ってくる』

『なら、私も一緒に行くお兄ちゃん、今度こそ一緒に行く』

種子は既に察していたのだ、あの日夜飛び出した理由を

『種子、危ないぞ、死ぬかもしれないんだぞ?』

種子の勢いは止まらない。

『嫌だ!一緒に行くの!お兄ちゃんを守るの!』

『駄目だ!種子を危険に晒せない!』

『でも、お兄ちゃんだけじゃ危ない!』

『剣と氷菓がいる!』

『高等部は今、テストが近いでしょ?だから、ユウは居候だけど、家族なんだよ!これは私達家族の問題でしょ?』

種子は、ユウの事を家族だと思ってくれていた。

『分かった。家族の問題は家族で解決しよう』

『うん、行こ!ユウを迎えに、お兄ちゃん!』

俺達は、急いで家を飛び出し、地図の示す場所に向かった。

ある高層ビルに着いた。

エレベーターで13階に向かった。

だが、13階に着いた時には、全て、ボロボロになっており、たくさんの人も倒れていた。奥の部屋に向かっていった。

奥の部屋に着いた。そこで、ユウはピンチになっていた。

『死の音きょ』

種子は気づき、突撃して行き、ユウの前に立ち塞がった。

『させない!無数の葉(エンドレスリーフ)!』

種子の前に葉っぱが現れ、相手に向かって発射された。

無数の葉っぱが敵に相手に次々と当たり、相手の技を食い止めた。

『うぐ、何をする!』

相手は驚いていた。

『風見乃 ユウの家族だ!』

『そうよ、ユウを迎えに来たの!』

『ちっやってくれるじゃねえか!家族?笑わせるな!』

そして前戦った時の幹部があらわれ、

『ポセイドン様、あの男、俺達の部隊のリーダーを殺したやつです!』

『ふっ、お前だったか、だがそれだけでは、私に通用しない!苦しめ!』

『うっ』

何なんだ、この、鼓膜をつんざくような感覚は

『お兄ちゃんに何をしたの!』

『お前もやってやる!苦しめ!』

『うう』

種子も食らってしまった。

ポセイドンという男の能力はよく分からないがこれだけは言える。手強いという事だ。

その時、種子は踏ん張りながらも、

植物拘束(プラントロック)

ポセイドンの周りにつたが生え、一斉に絡みついた。

『くそ、はなせ!』

その時、鼓膜をつんざく様な感覚は無くなった。

『よし、(フレア)

中くらいの炎がポセイドンに襲いかかった。

『ぐはぁ!』

軽く後ろに吹っ飛んだ。

ポセイドンはスーツの内ポケットから、ナイフを取り出し俺の方に向かってきた。

『これで死ねえぇぇ』

く、これで終わりかと諦めかけていたその時

葉の盾(リーフシールド)

目の前に大きな葉っぱが現れた。種子が、葉の盾(リーフシールド)を発動させたのであった。

盾により、攻撃は弾かれた。

『助かった、種子!』

『うん、お兄ちゃん、頑張ろ!』

『ああ』

その時、ユウが立ち上がった。

『ユウ、やすんでていいぞ』

『一緒に戦う』

『分かった怪我はするなよ』

『ユウ、頑張ろ』

『うん』

その時、ポセイドンは叫んだ。

『茶番はそれで終わりかぁ!嘆け!』

『ぐう』

なんなんだこの感覚は、頭が、痛い。ユウも種子も苦しんでいる様だった。

ポセイドンは狂った様に

『嘆け!苦しめ!野垂れ死ねえぇぇ!』

こうなったらこうするしかない。

俺は決死の覚悟で、突撃していった。

『うおぉぉー』

ポセイドンに渾身の力を込め、腹に肘打ちを食らわせた。

『ぐは、てめえ』

俺の目論見通りだった。相手に攻撃すれば効果が切れるという事だ。

『今だ!ユウ!種子!』

ポセイドンは腹を抑えていた。

ユウは手の平を天にかざした。

そして、種子は

ゆっくりと目を瞑った。

ユウは勢いよく、手を前に突き出した。

超高速風ノ刃ハイスピードエアカッター 神風』

種子は目を開き、

鋭き無数の葉シャープエンドレスリーフ

ユウの刃がポセイドンを切り裂くと同時に、種子の無数に飛び交う鋭い葉っぱがポセイドンを切り裂いた。

『ぐあぁ』

『ユウ、空気爆弾(エアーボム)だ!爆発はさせるな!』

『うん、《空気爆弾エアーボム

ユウは酸素を濃縮させた。

『ユウ、種子ふせろ!(フレア)

大きな爆発が起こり、ビルの中だけで無く、ビルのガラスまでも粉砕した。この階はボロボロになっていた。その後、警察が来て、あの組織は不当な組織である事が分かり、残っていた組織の幹部は逮捕された。そこにいなかった組織の幹部もその後逮捕され、組織は壊滅したのであった。幸い、犠牲者はいなかったようだ。





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