4人での登校
5月
あの一件から数日が経ち、平和な登校をしていた。だがまだ、ユウは、命を狙われていて、今だに公園暮らしを続けていた。
俺と風見乃 ユウと黒木 剣と真弓 氷菓の4人で登校をしていた。
『あれから数日か』
と、氷華は言った。
それに対し、剣は頷き、
『ああそうだな、あの時は久しぶりに学校外で異能を使ったからな』
少し、間を置き
『まあ、これからは、よくあるかもな…僕達はユウを守らないといけないからな』
その言葉にユウは、
『大丈夫、そこまでみんなに頼る気は無いから』
剣は不信気な顔で言った。
『そんな事いってもなあ』
そして俺は、
『まあ、いざという時は頼れ。それが約束だろ?』
ユウは頷き、
『うん、分かってる』
だが、俺はユウのが心配だった。
だが、さっきからこっちを見られている気配がした。
『剣、誰かが見ているぞ』
剣は頷き、
『僕も気づいてる』
『誰?出てきて!』
『こんな時間に…』
気配が遠ざかって行った。
俺は曲がり角を指差し、
『追うぞ!あっちだ!』
そして4人で走って行った。
気配を追った結果、行き止まりの道に追い込む事に成功した。
『お前らなんなんだ!俺の獲物に付きまといやがって!』
『何をしに来た?』
俺は問い、男の子は答えた。
『こいつの父親に、俺のかーちゃんが殺されたんだ!俺はお前を殺して俺が守れなかったかーちゃんに償うんだ!』
『なら、諦めてもらおう!』
剣は叫んだ。
そして、
『闇の剣』
剣の手に禍々しい黒い光を放つ剣が現れた。
剣は、闇の剣を構え、
『さあ、どうする?』
剣は睨みを効かせた。
『舐めてんじゃねーよ!』
怒りだし、
『やってやる!聖なる槍!』
男の子の手に光輝く槍が現れた。
槍を構え、剣に向かい、突撃して行った。
『うおおぉー』
槍の先が剣の前にくるまで剣は引きつけ、聖なる槍での一閃を闇の剣のはらの部分で受け止めた。火花が散り、攻撃は無事に受け止められた。
そして、横に回り込み男の子を斬りつけた。
『はあぁー』
男の子はかわすことが出来なく、まともにくらっていた。
『くうっ』
男の子は諦め、
『お、覚えてやがれ!』
と言い捨て、逃げて行った。
ほっとした時、ユウは、
『早く学校に行かないと』
『そうだな、早く行かないとな』
『じゃあ学校まで競争だー』
そのまま、氷華は走り始めた。
『じゃあ僕も走ろう』
『そうだな』
『うん、分かった』
俺達も氷華を追い走り始めた。