第四話
他の方の作品などを読ませていただいて書き方などを勉強中です。文調が変わってしまっていますが、暖かい目で見ていただけると幸いです。
戦闘シーン書くのむずい……
あの後、必死の形相で村に飛び込んできた俺を見て、何を思ったのか村の人々がポーションやらゴールドやらを大量にくれた。しかし、もう一度狩りに行こうと思ったら危ないから外に出るなと言われてしまった。宿屋もタダで泊まらせてあげるから外へ出ないでと言ってきたが、俺は早く外に出て、早く魔王を倒し現実へ帰還したいのだ。たとえこんな姿であっても男なのだ。しかし、村の出入り口にはいつも門番と思われる人が立っていてとてもじゃないが出してくれそうになかった。
その日の明け方、俺はなんとか村人の目をかいくぐって外に出ることに成功した。もちろんルルも連れてである。
「まだ、眠いですよ~。」
ルルは眠そうだが村人があそこまで過保護になるとは思わなかった。ルル曰く守ってあげたくなるような容姿とのことだが、自分ではそうは思えない。しかし、まあこうなってしまったからにはもうあの村には戻れない。下手に戻ると今度はほんとに出られなくなりそうだったからだ。
そうやって考えているうちに夜が明けてきた。
「さーて、どうすっかなー。」
そうつぶやきながらもすることは一つ、寝床の確保である。野宿してもいいのだが、そうなると必然的に村の周辺の草原で野宿することになりいつ襲われるか分かったものじゃない。寝ている間にモンスターに襲われないための最低限の場所は確保しておかなければならないのだ。また、神様のせいでキングファングを倒さないと次の街へ行けないようになっているようだった。この草原から出ようとしたら見えない壁のようなものに阻まれたのである。
「この草原を少し歩いてみて何かないか探すか。」
俺はルルと一緒に草原をミニファングを倒しながら歩いていった。そうしているとレベルが3に上がった。最初のほうだからかもしれないがレベルの上がり具合が早い。
「ステータス見てみましょうよ。」
ルルがステータスを見ようと急かしてくる。
「そうだな、レベル2のときはキングファングのせいで見忘れてたし。ステータス。」
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七夕 優希 (17歳)
Lv3 HP50 MP96
筋力 4
敏捷 34
魔力 41
幸運 82
<スキル>
魔法詠唱Lv1 ウィンドスラッシュLv2
<特殊スキル>
神様の加護 神様の命令 風使い
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ウィンドスラッシュLv2……風を起こして敵を切り刻む
風使い……風系魔法を使ったものへの称号 風系魔法の威力が少し上がる
おお、少しだがスキルが強化されている。このまま行くと風の魔法使いになりそうか……。そして分かっていたことだが筋力が全く上がっていない。ほんと早くキングファングを倒してもとの値に戻さなければ……。そう思いながらまた一匹ミニファングを倒す。するとなにかがドロップした。いままでミニファングは何もドロップしていなかったのでとても興味が沸く。
「えーと、これは……地図か!この辺りのことが書かれているぞ。」
「やりましたね!どこか休息がとれそうなところはありますか?」
ルルにそう言われて俺は地図を必死に見る。小さな地図だったがこの草原全体をマッピングしたもののようだった。そして……
「ない……なにもないだと……」
そうだったのだ。この辺りはほんとに一面草原であり隠れれそうなところなどどこにもなかったのだ。そうなるとこれはまずいことになった。食べ物も巾着の中には村人に貰ったときのものしかないし、この辺りは結構モンスターが多いのだ。
「仕方ないルル!急いでレベル上げてキングファングをさっさと倒すぞ!」
「うぅ……それしかないようですね。」
そうして俺は即効でレベルを上げてキングファングを倒し、新しい町に行くことに決めた。そして、俺はミニファングを乱獲し始める。なにしろこの草原にはミニファングしかいないのだ。最初こそレベルが上がるのが早いが当然レベルが上がるにつれて効率は悪くなっていく。それでも、俺はがんばった。途中魔力切れになり、ミニファングに追いかけられたりしたがそれでもレベルを急速に上げた。そして……
「はぁはぁ。ステータス……」
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七夕 優希 (17歳)
Lv5 HP61 MP129
筋力 4
俊敏 39
魔力 58
幸運 82
<スキル>
魔法詠唱Lv1 ウィンドスラッシュLv3
<特殊スキル>
神様の加護 神様の命令 風使い 駆逐
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ウィンドスラッシュLv3……強風を巻き起こして敵を切り刻む
駆逐……自分より弱いものを倒し続けたものに与えられる称号 自分よりレベルの低い相手に攻撃力2倍
……仕方なかったんだ。だってこれ以上レベル全然上がらないし。これでも徹夜でがんばったんだよ?
「でも、このレベルだとボスに勝てるかどうか微妙ですね。」
まあ、それでもやるしかない。なにせそろそろ眠いからだ。しかし、こんなところでは寝ていられない。ルルはキングファングを見張っていてくれたらしく、キングファングのいる場所まで案内してくれた。俺の魔法は相変わらずウィンドスラッシュだけだが、これでも十分いけるはず。不安なのはレベル不足だけだ。
俺は再びキングファングと対峙する。やつはまだ気づいていない。いまなら先制攻撃を仕掛けられるはずだ。俺はゆっくり背後に回って魔法を唱える。
「ウィンドスラッシュ!」
キングファングは気づいたようだったが不意打ちの一撃は避けられないようでウィンドスラッシュはキングファングに直撃する。キングファングは少しのけぞったが俺の攻撃はあまり効いていないらしく突進を仕掛けてくる。俺はその突進を余裕を持って避け、無防備になった背中にウィンドスラッシュを打ちつける。このままいけば勝てるはずだが、ゲームの世界においてこんなに簡単に勝利をできるはずはないと思っていた。そして、何度か避けているとキングファングが突然立ち止まった。俺はチャンスとばかりにウィンドスラッシュを打ちつける。
その瞬間!キングファングはウィンドスラッシュに向かって突進してきた!そしてそのまま大きな角でウィンドスラッシュを受けきるとそのまま俺に向かって凄いスピードで突進してくる。しかし、俺は魔法のクールダウンで動くことが出来なかった。俺は向かってくる恐怖をただただ見ていることしかできなかった。そして俺はなすすべ中に放り出され地面を転がる。
俺は視界の端でキングファングが再び突進してくるのが見えた。このままではやられる!さっきの1撃で優希のHPは半分以下にまでなっていた。俺は突進してくるキングファングを必死に交わす。キングファングは2度の全力の突進で疲れてしまったのかこちらに向かってくる気配はない。俺はここぞとばかりにウィンドスラッシュを打ち込む。そしてついに……
ズドン!
キングファングはとうとう倒れた。そして、再び立ち上がることはなかった。
他の方だと結構1話1万字とかいっているのに書くのは難しい……。
今後の課題の1つとして頑張っていきたいです。