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神様の作った世界において  作者: 梅干しの種
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第一話

説明回です。

誤字・脱字は見つけ次第直していきます。

『World Creation』

 それは世界を創造する物語。自らが創造した世界で自分は心行くまで遊ぶことができる。その世界で最強を極めてもよし、政治をしてもよしというゲームでとにかく自由度が高い。


 しかし、問題は……


「この世界は誰が作った世界なのかだよなー」


 俺はおじいさんから逃げるように走りながら呟いた。あの後、おじいさんに大丈夫かなどと言われてしまった。失敬な!誰でもこんな状況に陥ればこうなるだろう。まあ、どこから来たのかと聞いても答えないし、いきなり叫んだりしたら俺も間違いなく変なやつだと思うだろう。そこでおじさんからひとまず逃げて村に行こうという作戦だ。おじいさんはたぶん村の人なので手遅れのような気もするが……


「ん?」


 俺はふとポケットの中に何かが入っているのに気がついた。俺は立ち止まって読んでみる。ここまで来ればもう大丈夫だろう。


「なんだこれ?」


 取り出してみるとぐしゃぐしゃになっている紙のようだった。どうやら何か書いてあるようで所々に文字が見える。とりあえず開いて何が書いてあるかを見ると長ったらしくこんなことが書いてあった。


『えーと、何から書こうかなぁ。そうそう私はあなたの世界の神様でーす。あなたの世界に最近発売されたゲームあるじゃん。なんて言ったっけ、そうそう World Creation ってやつ。あれがさー人間が作ったものにしてはなんかよくできてるなーと思って少しだけやってみたらすごく面白くてさ。ついつい1日で全部クリアしちゃったんだ。その後も2日くらい遊んでたんだけどそこで思いついたんだよ、この世界を他の人に遊んでほしいってさぁ。そんなわけでこのゲームを知っている人でまだほとんどプレイしていない人のなかから一人私の作った世界に招こうと思ったんだ。もうたくさんやっている人じゃすぐ攻略しちゃいそうでおもしろくないからね。そんな人の中から君が選ばれたのさ。』



やばい、頭痛がしてきた。俺たちの神様適当すぎるだろう……



『もちろん君にタダでプレイしてもらおうとは思っていない。クリアしたら君にその中で手に入れたアイテムを一つだけ持って帰れるようにしてあげよう、ラッキーだね。あと元の世界に戻る条件はその世界にいる魔王を倒すことね。魔王の強さは最強にしてあるから気をつけてね。まああとは僕の使い魔をそっちに寄越して置いたからそいつに聞いてね。もうすぐ着くと思うから。じゃあがんばってね。』


 うん、妙に長ったらしいがなんとなく分かった気がするぞ。ただ何で俺は女にされたんだ?


「それはきっと神様の趣味です……」


 あれ?いまの声はどこから


「ここです。ここですよ。あなたの頭の上ですよ。」


 そう言われて上を見るとそこに1匹の妖精がいた。


「そうそう、やっと気づいてくれましたか。神様からの手紙を読んでいるときに何度か声をお掛けしたのですが……」


 そこで俺はさっきの手紙の内容を思い出した。


「そうか、お前がさっき書いてあった神様の使い魔か」


 俺は納得する。それにしても俺がこんな姿になったのは神様の趣味だって!?


「はい、そうです。神様はそれはもう大変女の子好きでありまして、自分で選んでおいて男のあなたが選ばれた時はがっかりしていましたから。その後なにか思いついたような顔をしていましたから、きっと女の子にしてしまえばいいと思ったんでしょうね。」


 なんてひどい神様だ。


「そうですよね、神様ってばほとんど説明もなしに私をこの世界に……ブツブツ。あ、自己紹介がまだでしたね。私は神様の使い魔のルルです。神様に振り回されてしまった者同士がんばりましょう。」


「俺は優希だ。よろしくな。」


 一通りの自己紹介をしたところで俺は本題に入る。


「ところでさっき書いてあったことなのだが、分からないことはルルに聞けば教えてくれるのか?」


「ええ、私の答えられる範疇なら何でも。私も早くこの世界から抜け出したいですしね。」


 その後、俺はルルと歩きながらこの世界のことをいろいろと聞いた。要約するとこんなところだ。


 ・この世界で死ぬと強制的にレベル1からのやり直しになる。

 ・自分の能力などは言葉を発すればそれに該当する項目を見ることができる。例えばステータスといえば自分のステータスを見ることができる。

 ・この世界の住人は魔法の巾着というアイテムを無限に出し入れすることができる巾着を持っている。(ポケットを探ると俺も持っていた。)

 ・俺には神様から特典として少量のゴールド(この世界の通貨1ゴールド=100円くらい)と最低限の装備、人より少しだけ高いステータスを与えられている

 ・ルルは他の人には見えない


 といったところだろうか。巾着の中を見ると300ゴールドほど入っていた。たくさん話したせいか日が落ちつつある。今日はもう宿をとって泊まったほうがよさそうだ。


「もうすぐ日が暮れるし、ミストレアで宿を探そうか」


 俺はルルに話しかける。


「そうですね。早いとこ宿へ行って休みましょう。私はもう疲れました。」


 そう言ってルルは先頭になってミストレアに入っていく。俺はルルを追いかけて宿を探すため入っていく。


 女の体にされてしまったのは不服だが、正直なところこれから始まるであろう冒険を俺は少しだけ楽しみにしていた。せっかくこんなとこに送られてしまったのだから楽しまなきゃ損である。


これからの冒険に期待して俺は宿屋を探す。

今後はのんびりと攻略を進める優希を書いていくつもりです。

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