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しるし(詩集)

消えたい水色

作者: さゆみ

死ぬんじゃなくて

消えるの


痕跡は残しちゃだめ


積み木を崩して

ここを潰して

影を掬って


似合わない

絶対似合わない

そう言われてた

そんな薄いのは似合わない


死ぬんじゃだめなの

なみだを溢させないように

勿体ないから

消えるの


すべての記憶を

ブルーの海におとして

波が破棄して

ぷつ

ぷつ

儚いよ

脆いよ


忘れてしまう

忘れてくれる


誰一人

知らない

はじめから

いなかったと


死ぬんじゃなくて

消えるの


薔薇色の草色の沼色の

見知らぬ色に囚われて

しぼられて


薄めてもっと褪めて

名無しの薄さになって

ぽっかりそこが空いたら

消えるの


消えるだけがいい




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― 新着の感想 ―
[一言] 消える 衝動が個人的にとても好きなので、 同調して楽しみました^^
[一言] さゆみさんの色の詩大好きです!! 淡く儚い水色が目に見えるようです…(感動) 夏も終わってしまいますね…
[良い点] 時々、全部なかったことにして、一からではなくゼロからやり直したくなることがあります。 そんな時の心情を思い出しました。
2013/08/17 11:05 退会済み
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