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加藤好洋ヒストリー  作者: 亀の子たわし
5/22

死者との対話、退行催眠、カウンセリング

 『Cut246』本店の前には、赤いランドセルを背負った女子小学生が歩いている。娘が生きていたら、ちょうど同じ年頃だったのだろうか。あるいは、家族連れの同年代男性が歩いているのを見ていると、どうしても自分と比べてしまう。


 …………もし、あの子が生きていたら。


 …………きっと、色んなところに連れて行ってあげられたはずだったのに。


 …………楽しませてあげたかったのに。


 …………色んなことを経験させてあげたかったのに。


 「もしも……」という思いだけが、やり残したことが、後悔だけが、頭の中をグルグルと回る。


 ドラマや映画などでは、親しい人間が死んでしまったら、その瞬間に号泣する場面が多いが、実際には、何気ない日常生活を送っている時など、ふとした瞬間に、「もう、この世界にあの人はいないんだ……」と気が付いてしまうものなのだろう。


 娘の死後、躁状態になることで、心が壊れないように、潜在意識が守ってくれていたが、それが途絶えると、生き地獄そのものだった。


 長期の入院生活、敗血症から生還して、激しい鬱状態に陥りながらも、家族を養うために、何とか床屋の経営もこなしていたが、それでも、完全に自暴自棄に陥ってしまっていた。


 …………もう、生きる意味が見いだせない。


 もう、完全に人生に絶望してしまったのだ。目は吊り上がり、口元は「へ」の字に曲がってしまっていたとも言われていた。ネガティブな状態が続いており、それが雰囲気にも表れていたのだ。


 経営を始めた頃から、忙しくて、すっかり通わなくなっていた、空手道場にも久しぶりに通ってみることにしたが、何の気晴らしにもならなくなっていた。ミットに向かって、殴る蹴るを繰り返していたが、やはり上の空だった。


 相手の打撃を受けると、簡単に押し倒されそうになってしまう。以前だったら軽く流せていたのに、押し返す気力すら失っていた。相手の選手も、すぐに異変に気が付いたらしく、生気の無い打撃を繰り返す加藤のことを、不安そうな目付きで眺めていた。


 あまりにも調子が出ないので、もう、帰ろうか迷っていると、空手の先輩が声を掛けて来た。


「加藤君、元気無いけど、大丈夫?」


 彼は、加藤のことを労うように、突然隣に座り込んで来たのだった。


「あのさ、突然なんだけどさ、俺、最近、急に霊が見えるようになったんだよね」


「……ええと、一体、何の話ですか?」


 普段、特に話すことも無い人間から、突然に霊能力が目覚めたのだと打ち明けられる。それを、娘を亡くして間も無い自分に話してくるのは何故だろう。最初は、一体なんの冗談を言っているのだと思ったのだが、その顔は真剣そのものであり、彼が善意から何かを伝えようとしていることが見てとれた。


「それでね、加藤君の足元に、このくらいの女の子がくっついているように見えるんですけど……」


 彼は、手を地面から、130センチ程浮かせてみせていた。


「それ、俺の娘ですよ!」


 心臓がドキドキと脈打っているのを感じていた。まさか、それを、言い当てられるとは思いもしなかったのだ。


 やはり、心当たりがあったのかと、先輩は少しだけ微笑んでいた。


「それでね、加藤さんに、少しだけ、読んで欲しいものがあるんです」


 先輩はカバンから、一冊の本を取り出すと手渡してきたのだ。それは、『生きがいの創造』という、分厚いハードカバーの本だった。


「……あの……ありがとうございます……」


 丁重に受け取るが、正直に言えば、あまり乗り気では無かった。表紙やタイトルから、てっきり、宗教関連か、精神世界、スピリチュアル的な本なのかと思っていたのだ。仮に、今の自分が、精神世界の綺麗事を聞かされたとしても、心が救われるとは思えなかった。


 しかし、読み始めて、すぐにのめり込んでいた。プロローグでは、4歳の男の子が、親に対して「アメリカに住んでいた前回の人生がとっても楽しかったから、もう一回生きようと思ったの!」と話し始めたというエピソードが紹介されている。


 これに限らず、未就学児の幼い子供達が、マイナーな国の専門用語や、具体的な地名、その時の出来事を喋り始めるという、奇妙な事例が多発していたのだという。


 こういった世界各国で起きた、〈生まれ変わり現象〉を調べていくことで、「この世に、生まれ変わりは存在する」ことを証明していくという、スピリチュアル的な要素もあれば、学術的なところもある、という不思議な本だったのだ。


 生まれ変わりを主張する人間達に対して、「前世では、男性だったのか? それとも女性だったのか?」という質問で集計したところ、その回答はちょうど50:50(フィフティ・フィフティ)になるのだという。もちろん、異国の被験者同士で口裏を合わせるというのは不可能だろう。


 読めば読むほどに、〈生まれ変わり〉というのは実在するのかも知れないと、考えざるを得なくなってくる。


 加藤が特に胸を打たれたのは、例え、身近な人間が死んでしまったとしても、残された遺族が悲しんでいるのを霊魂となった彼等が、そっと近くで見守ってくれているのだという。親兄弟や、パートナーに対して、「いつまでも、自分の死を悲しまずに、罪悪感を抱くことなく、幸せに過ごしていて欲しい」と言うメッセージを送っているのだと紹介されていた。


 もちろん、この本がどこまで、本当なのかは分からないが、前世、生まれ変わり、遺族へのメッセージ、死者の魂が行き着く天国のような場所があるというのを知るだけでも、絶望に打ちひしがれていた加藤は、救われたような気持ちになっていた。


 そして、この本には、とても興味深いエピソードがあり、〈退行催眠〉、〈前世療法〉、〈ヒプノセラピー〉と呼ばれる催眠術を行える、特殊なセラピストがいるのだという。


 ある会社員勤めの男性は、母親や部下に対して横暴な態度を取ってしまうことを悩んでおり、自分の気性を治すために治療を受けることを決意。


 すると、前世では、海賊の船長をやっており、嵐の中、沈みゆく船で、疑心暗鬼に陥ったからと、銃で部下全員を撃ち殺してしまったのだという。


 ところが、今世では、当時の部下は、母親として登場しており、彼は幼少期には身体が弱かったのだが、移植手術によって、その母親が前世では撃ち抜かれたはずの腎臓を差し出していたのだという。そういった「思い遣り」を学ぶことこそが、人生のテーマだったのだと推測されていた。


 ……自分はどんな過去生を送って来たのだろうか?


 ……あるいは、どんなテーマが隠されているのだろうか?


 加藤が〈退行催眠〉というものに興味を抱くのは自然な流れだった。調べてみると、近所にも、ヒプノセラピー専門のクリニックがあるらしく、早速連絡を取ってみることにした。


 ✳︎


 そのカウンセリングルームは、初回は2万円、30分のカウンセリングが付いてくる、次回からは催眠療法だけで1万5千円というものだった。保険は適応されないものの、業界内では良心的な価格設定なようだ。


 担当のカウンセラーは、ワイシャツにセーター、スラックスを着用しており、学者のような雰囲気があった。


「ようこそ、おいで下さりました」


 加藤はカーペットに上がると、スリッパに履き替えていた。


 空調は程良く効いており、室内には、ゆったりとした、ピアノのBGMが流れており、退行催眠に集中出来るようにと、配慮がなされているようだった。


 まずは、退行催眠を受けたいと思った理由や年齢を書き込んでいく必要があるらしく、なんだか、病院の問診票みたいだと思った。正直に「夢の中でもいいから、亡くなってしまった娘と会いたい」と記入することにした。


 本棚には、『生きがいの創造』をはじめとした、様々な精神世界の書籍が置かれており、加藤の視線に気付いたのか、カウンセラーは微笑んでいた。


「『生きがいの創造』ですよね。この本をキッカケに、退行催眠を受けに来る人が多いんですよ」


 加藤は頷いていた。ここに来るような人は、みんな自分と似たような思いをしてきたのかもしれない。


 カウンセラーからは、紅茶の入ったティーカップを差し出される。初回はカウンセリングの時間があるので、約30分の間、自分の生い立ちを伝えることになった。こんなにじっくりと、他人に話を聞いて貰ったのは初めてかもしれない。実際に、シャツをめくって、母親から付けられた、お灸による火傷痕を見せると、非常に驚いた顔をしていた。


「……ここには、様々な方たちがいらっしゃるのですが、あなたがまともな社会人になれたのは奇跡です!」


 加藤自身は困惑していたが、カウンセラーは本気でそう思っているようだった。


 当たり前だと思っていた自分の環境が、実はものすごくアブノーマルだったということにようやく気が付いた瞬間だった。


 この時、初めて、自分を肯定できるようになったのかもしれない。


「退行催眠を受けると、当時のことを思い出して暴れ出す人もいます。一時的に体調を崩してしまう場合もあるでしょう。しかし、一般的な薬物治療とは違い、副作用の心配もありませんし、自分のことを見つめ直すので強力なツールになるはずです」


 加藤は促されるままに、ソファの上に座ると、膝掛けを羽織り、ゆっくりと目を閉じていた。照明が消えて部屋が薄暗くなっていく。暗闇の中で、パソコンの画面だけがぼんやりと光っていた。


「……加藤さんは、今まで大変な思いをされて来たのだと思います。恨みや怒り、そして悲しみ、深く傷付いた心が救いを求めているはずです。今だけは、現実の世界から離れて、自己を探究する精神世界へと向かいましょう。大きく息を吸って、大きく息を吐いて行きましょう。丹田を意識しながら、ゆっくりと呼吸をしていきましょう。まずは目の周りの筋肉、その力を抜いて下さい、イメージの世界で良いですよ」


 それらの言葉を聞いていると、身体の芯の部分が揺さぶられるような感覚があった。


「私が10からゆっくりとカウントをします。ゼロになった時、深い催眠状態へと移行しているはずです。10、現実の世界を離れ深呼吸をしましょう……。9、自分の内側を見つめて行きましょう……。8、恨みや怒りを解放していきましょう……。7,意識を、自分の内側に向けて、より深く潜って行きましょう……」


 カウンセラーが、カウントダウンを読み上げるたびに、意識状態に変化が訪れていた。目の内側に青白い光が見えてくる。どうやら催眠が効いてきたらしく、身体がどこかへと落ちていくような感覚があった。


 そして、不思議な映像が観えてくる。


 それは、自分がどこかの国の王として君臨しているという情景だった。時代背景は、中世ヨーロッパだろうか、王宮と思われる、豪奢な広間の中で、大きな椅子の上に座ってふんぞり返っているらしい。視界は鮮明ではなかったが、風を感じたり、現実とは違う気温の変化、椅子の冷たさや、埃っぽい空気を感じたりと、妙な現実感があったのだ。


 目の前には、鎧や槍で武装した兵士達に取り囲まれて、一人の男が泣きながらひざまずいている。その一方で、加藤はボロ切れだけを巻いた、半裸の女を抱いていたのだが、その顔は恐怖で真っ青になっていた。この女は男の嫁なのだろうと直感していた。命乞いをする男に、王である加藤は容赦なく、部下に「その首を撥ねてしまえ」という命令を下していた。


 腕の中では、妻である女が激しい悲鳴を上げていた。夫を殺さないで欲しいという哀願なのか、それとも、次は自分が殺されるという恐怖なのか、あるいは両方なのかもしれない。


 非情にも、振り下ろされた剣によって、切り落とされた男の首がバウンドしながら床に転がっていく、舌を棒のように突き出して、苦悶の表情を浮かべたままだった。頭部と胴体、二つの切り口から、血が流れだす。腕の中で、女が力を失っていくのを感じていた。


 その時に気が付いた、加藤はその顔に見覚えがある。床に落ちた頭部。それは実の兄にソックリだったのだ。催眠中の出来事だと分かっていても、思わず動揺してしまう。人種も顔立ちも違うのだが、その表情筋の動かし方は、確かに兄のものだった。


 そして、同時に気が付いたのだ。今まで、自分が兄から受けてきた虐待は、前世からの因果であり、過去世での自分は、全く無実の人間を殺めてしまったばかりか、嫁まで強奪していたという、残虐非道な行いをしていた。だからこそ、その罪を贖うために、実の弟として生まれて虐待されることを選ばなくてはならなかったのだ。


 一瞬のうちに、それら全てを理解してしまったのだ。


「加藤さん、あなた、大丈夫ですか?」


 催眠が解けた時には汗びっしょりになっていた。暗かったはずの室内には、照明が付いており、眩しい程だった。どうやらカウンセラーが刺激が強すぎたからと、強制的に催眠を解いたようだった。


 兄と自分にあった、目に見えない霊的な繋がり。それは、かつては残虐非道を行う暴君と、哀れな被害者という、歪な関係だったのだ。


 もちろん、衝撃的な事実ではあったのだが、この出来事をきっかけに、娘との別れには、何かの特別な理由があったのではないかと考え直すようになっていた。悲しいだけではない、命を懸けるに値する、何か大きな理由。


 頭の中では、『生きがいの創造』で書かれていた、あの世とこの世を繋ぐルールのことを思い浮かべていた。


 人間が輪廻転生を繰り返すのは、様々な人生を経験することで、魂が成長をしていくためであり、たとえ悲しい出来事だったとしても、必ず何かしらの意味があることなのだ。特に、幼くして亡くなった子供には、親に()()()()()()()という役割があるのだという。


 もし、自分の娘も、同じような役割を背負っていたのだとしたら。その理由が分かるのだとしたら。今、ここで引くわけにはいかない。


「……先生、どうかお願いです。もっと、これを続けてくれませんか?」


 カウンセラーは少し迷ったようだが、催眠療法を続けてくれることになった。彼自身にも患者が良くなって欲しいという想いがあったのだろう。


 そして、何週間も、それを繰り返すうちに、大きな変化が訪れていた。


 そこは、緑を基調とした、可愛らしい雰囲気のレストランで、娘と食事を楽しんでいるという内容だった。もしも、娘が生きていたら、このくらいの年齢だったのだろうか。机の向かい側に座る娘は、窓から差し込む太陽に照らされて、笑顔で微笑んでいたのだった。


 最も、自分が望んだ光景が、手に入った瞬間だった。今まで感じたことの無いような幸福感に包まれていた。それからの加藤は、退行催眠に夢中になっていた。


 カウンセラーの退行催眠を受けることによって、あるいは、先輩との対話を通して、娘に会うことが出来る。これをキッカケに、何度も何度も繰り返し通うことになっていた。


 そして、自分自身でも、それを出来るようになりたいと求めるようになっていたのだ。


 もし叶うのなら、現実の世界でも、娘に会いたいと願っていたのだ。


 *


 今までの加藤は、金銭的なものだけを、ビジネスの成功だけを追い求めていたのだが、心変わりがあったのだ。


 いつの間にか、物理的な充足から、()()()()()()()という方向に移行していた。


 趣味のスポーツカーを何台も購入するのは相変わらずだが、写真を撮る時は、いつも、息子を乗せて写すようにしていた、やはり娘を失ったからこそ、「ある日、突然に別れはくるのだ」という実感があったからだろう。


 第二子が生まれる頃には、息子のことは、それまで以上に可愛がるようになっていた。


 仕事の合間合間に、ドライブとして大阪旅行に連れていってあげて、タコ焼きを食べさせてあげたりしていたのだ。感覚が切り替わっただけではない、一度、死んでしまったことで、別人そのものへと生まれ変わっていたのだろう。


 今まで生きてきて、ずっと苦しかったはずなのに、我が子を抱きしめている時だけは、多幸感に包まれていた。他者に意識を向けた時だけが、第四チャクラ(愛情、信頼、コミュニケーションを司る部位)が活性化、最も幸せを感じられるのだ。人間が幸せになるには、「もうこれしかないのでは?」という想いも生まれていた。


 あれから色々調べてみたのだが、超能力者・霊能力者という存在は、確かにこの世に存在していているらしく、〈特殊能力〉を求めだすようになっていた。


 もしかしたら、自分もそうなれるのではないか?


 現実の世界で、娘に会うことが出来るのでは?


 そう思うようになり、自分でも能力者を目指すことにしたのだ。


 あれからも、先輩を通して、娘と交流を続けていたし、「霊能力者になりたい」ことを先輩に打ち明けて、相談しようと思ったのだが、今日だけは浮かない顔をしていた。


「……残念ながら、娘さんは、もう、この世にはいないようです。魂は天に上がられていったのでしょう。この世に留まることができる期限が来てしまったようです」


 それを聞いて、残念に思ったが、短い期間とはいえ、今までずっと一緒にいられたことに感謝していた。


「先輩、今まで、本当にありがとうございました」


 加藤の言葉に、先輩は優しく微笑んでいた。


 ✳︎


 どうやら、この世界には、『陰謀論』と呼ばれているものがあるらしい。


 この世の富の99%は、上位1%の者が独占しており、彼らは悪魔(ルシファー)を崇拝しているのだという。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。スピリチュアル、霊能力者などの情報を漁っていくうちに、自然と、そこに行き着いていた。加藤自身も、子供の頃から、オカルト雑誌で見聞きしたことのある情報だが、改めて調べてみると、驚く程、現実世界とリンクすることが多かった。


 この時期、乳児の突然死が多発しており、加藤の娘と同じようなケースが多数報告されていたのだ。医者が保身のために、隠蔽したり、別の死因とすり替えてしまったことを考えると、氷山の一角なのだろう。当時の母子手帳を確認すると、そこには、娘の真の死因が記されていた。


  ワ〇〇ンの種類:ポリオ(Oral Polio Vaccine)

  接種年月日:Y/M/D

  メーカー/ロット

  接種者署名、備考:〇〇市


 母子手帳の表紙は、母親が赤ん坊を優しく抱きしめている、という()()()をテーマにしたイラストである、これも善意に付け込んだ、狡猾なイメージ戦略だったのだろう。思い返せば、あの頃は、ワ〇〇ン接種へのCMが大量に流れていた記憶がある。


 政府からも各自治体へ推奨という名の圧力をかけられていたのだろう。加藤の妻も、医者に言われるがままに、ポ〇オの予防接種を受けさせてしまったのだ。


 同時期、アレルギーや自閉症を抱えた子供が急増したというデータもある。命までも落とさなかったとしても、一生残るような重い障害を背負っていく羽目になってしまうことになるのだ。


 加藤を含めた、ほとんどの日本人は、小学生の頃から、ツ〇〇〇〇ンなどの、ありとあらゆる予防接種を受けているために、免疫機能を破壊された状態で生活していることになる。


 そんな危険極まりないものが、この世界では平然とまかり通っているのだった。なによりも問題なのは、どれも、この国のトップがやっていることだった。


 彼自身の書籍にも、細かく解説されており、いずれのワ〇〇ンにも蛾、馬、果ては水銀などの成分が含まれていたのだという。それが人体にどんな作用をするかは、まったく不明。人間の体には、蛾の成分が侵入してくることなどまったく想定していない。想定外の悲劇が起こって当然なはずだ。


 ワ◯◯ンとは、殺戮を目的とした生物兵器だったのだ。しかも、家族や本人が、病気になりたくないからと、自ら望んで打ちに来るという、善意につけ込んだものだったのだ。テレビCMでは、我が子の成長を見守るようなイメージ映像が流されている。それを見た者なら、()()で気を使ってあげようとするのが普通だろう。そういった、()()()()が、多くの者を死に追いやっていたことになる。


 激痛、けいれん、失神……そして死亡。


 どんな種類のワ〇〇ンにも、アレルギー、アナフィラキシーショック、アトピー性皮膚炎、関節炎、ぜんそく、ガン、糖尿病、、腎臓病、流産、神経疾患、免疫疾患、乳幼児突然死症候群( SIDS)、胃酸逆流、さらには自閉症や、発達障害、精神障害をも引き起こすという、情報が記されており、これ以上の被害者を出さないためにも、家族が団体まで作って、国を提訴していたのだ。


 1979年以降、発生したポ〇オ患者は、すべてポ〇オワ〇〇ンが原因だとされており、その理由は、自然発生型(野生型)ポ〇オウィルスが原因の患者は一人も発生していないからだった。ワ〇〇ンが接種必須とされているもののほとんどは根絶している病気であり、罹患する確率は、大抵の場合は、宝くじに当選するより低いのだという。それにも関わらず、何故、こんなものが普及しているのかというと、巨大ワ〇〇ン利権絡みもあるのだが、最終的には、人口削減へと繋げるための計画だったのだという。


 「ディープステート(通称:DS)」「シャドウガバメント(闇の政府)」、「アジェンダ21」などの、一般的には、『陰謀論』とされてきたものが、実際には存在しており、そしてそれが、医療マフィアとも呼ばれる、米国のロックフェラー、英国のロスチャイルド財閥などの、悪魔崇拝者達へと、繋がって来るのだった。


 どれも、にわかには信じ難い話だったのだが、情報を見聞きするほどに、その存在を認めざるを得なくなっていた。世界は闇に覆われており、常に悪人達が、民の命を奪い取ろうと暗躍しているのだ。今、この瞬間、また、新たな被害者が出てしまっている。娘もその中の一人なのだろう。


 加藤自身も、自分の病気で、『闇』を感じざるを得なかった。輸血する際に、保険のことで揉めていたのだが、一体どれだけのカネが裏で動いているのだろうか?


 あれから、さまざまなセミナーに足を運んでみたが、どの情報も現実世界とリンクしていたし、何よりも、活動者達が、本気で活動しているということが伝わってくる。


 特にとあるインフルエンサーに関しては、『医療の闇』によって、娘を亡くしてしまうという、加藤と同じような経験をしていたからこそ、自らの命を投げ打ってまで啓蒙活動をしていたのだという。企業から派遣された殺し屋に狙われてしまっていたこともあり、彼が今現在生きていられるのは、天が『神隠し』によって、別次元へ隠してくれていたのだろう。


 あちこちのセミナーに向かう加藤に、「怪しいからそんなところに行かないでよ!」と、嫁が止めてくることもあった。しかし、「怪しいから」という理由だけで、流してしまって良い情報だとはとても思えなかった。


 食卓では、自分の家族が、息子達が、当たり前のように、食品添加物がたっぷりと入った、インスタント食品を食べている。加藤が息子のためにと買ってきた、コーラのペットボトルやポテトチップス。そこには、ス〇ラロースやア〇テルパームなどの人工甘味料の使用が記されている。原材料は遺伝子組み換え食品だろう。企業が低コストで儲けるためだけではなく、真の目的は、遺伝情報(DNA)を損傷させて、日本人を根絶やしにさせること。生殖能力を奪うことが目的の一つだったのだ。


 医療・食糧品マフィアたちが、日本社会のインフラそのものに、深く、根ざしているのだとしたら?


 今現在進行形で、その策略が進んでいるのだとしたら?


 『生きがいの創造』で書かれていた、娘の〈役割〉を想像する。もし、娘の死がキッカケで、俺自身が出来ることがあるのだとしたら。次の犠牲者が出る前に、食い止め、救い出すことなのではないのだろうか?


 もし、自分が何もしなかったら、その〈役割〉さえも、無駄にしてしまうのでは無いのだろうか?


 今思えば、あの空手の先輩は悪魔に憑依されており、だからこそ、急激に霊能力に目覚めていたのだろう。今後の活動を支えるのに必要な〈役割〉を背負っていたからこそ、巡り合ったのだと気が付いたのだ。

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