よくある異世界転生
久しぶりにマクドナルドで朝マックを食しているとの隣の席から女子大生の二人組の会話が聞こえてくる。
「ねぇ、今日何時に起きた?」
「8時くらいに起きたよ~」
「ここくるまでの時間なにしてたの?」
「ぼーっとしながら、どの服着るか選んでたら家出る時間になってたよ」
「そうなんだ。私は、朝からめざましテレビ見てたよ」
聞き耳を立てていたわけでわないがそんな会話が耳に入ってきた。
女の子ってこういう何ともない日常的な会話してるんだ。
日々会社だと社長に
『黒字にするには、もっと早く製品を作るようにして効率よく仕事をするようにしてより安くお客様に
売るようにするように』
普通に考えたらわかるけど、早く製品を作ったものを安く売ってしまったら利益変わらないからと突っ込みたいが誰も突っ込まない。
うちの会社は、いわゆるワンマン社長って感じの会社なのだ。
会社の社員さんの人と話してても日々
「ここは給料あまりあがらないよ、ボーナスも寸志しかでないこんなとこで働くより転職したほうがいいよ」
というネガティブな会話しかない。
そんなことを思うと、女子大生の日常会話がすごく心が安らぐ。
俺にも彼女がいたら、もう少し楽しい人生だろうなと思うが、今まで彼女ができたことがなく今も一人寂しく一人暮らしをしている。
マクドナルドを出ていつも通り家に帰ろうとしていると交差点で横断歩道を渡ろうとしたところでクラクションの音とともに車が突っ込んできた。
そのあとのことは覚えていない。
起きたら知らない洞窟の中でアリとして生まれていた。
そう、アリである。
地球上にいるアリと形は似ているが少し大きさが違う。
生まれたときはそんなに違和感がなかったが、自分たちを生んだであろう女王アリの大きさが地球に存在するぞうくらいの大きさだった。
おそらくここは、地球とは違う世界なのは確かである。
これは、ネット小説でよくある異世界転生というやつでもしかしたら、チートスキルを保有している感じのあれであろうと思ったが、ステータスを開くとスキル欄に唯一検索というスキルが書いてあるだけで他は特になかった。