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純水に、濡れる。 たまに、水を美しく書きたくなるという、よく分からない感情に襲われます(笑)度★★★★★


 ちゃぷっ…


 ちゃぷっ…


 水溜まりよりは深い


 湖には浅い


 そんな水の世界を歩く


 果てしなく続く水の世界


 を


 ちゃぷっ…


 ちゃぷっ…


 ひとり、歩く


 空の青


 雲の白


 水の透き通った無色


 そのまんなかに立つ


 黒髪


 白いワンピース姿の私


 ちゃぷっ…


 ちゃぷっ…


 ………


 ふぅっ…と


 とつぜん


 両腕を伸ばして───


 バシャーン!


 後ろに倒れる私


 湖のように深さがないから頭を打つかもしれない


 なんて、思わなかった


 なんとなく


 水が私を受け止めてくれるような


 そんな気がした


 思った通り


 水は


 私の身体を受け止めてくれた


 ちゃぷ…


 ちゃぷ…ん


 両腕を伸ばし


 水に全身をあずけながら


 空を、見上げる


 青くて広いひろい空


 果てしなく広がる空


 この空と水は


 どこまで続いているのだろうか?


 空と水が交わる場所はあるのだろうか?


 ちゃぷ…


 ちゃぷ…


 白いワンピースが濡れて


 身体にまとわりつく


 うっすらと身体のラインが透ける


 水が


 純水が、私の身体を濡らしてゆく


 果てしなく広がる空と水


 そのまんなかで私は


 


 純水に、濡れる。




 









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