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いつかの風 切ないような、微弱な希望混じりと言うか~…?度★★★★★


夕刻

ひとり歩く帰路

すれ違う人々に微笑みはなく

疲れた顔の大人ばかり

排気ガス撒き散らす鉄の塊が

濁流のように流れてゆく車道

その向こう

楽しそうに声をたてて笑う学生たち

学生たちの爽やかな声をBGMに歩く

ほどなくして遠く溶けてゆく爽やかなBGM

茜色に染まる空

茜色届かない街

影のなかの私

丸い茜色を見上げながら

目頭が熱を帯びた

ふいに風が背中を擦るように

頬をやさしく撫でるように通りすぎた

やさしいカモミールのような香りの風

いつか泣きそうな時にも通りすぎた風

いつかの風がまた…

撫でられた頬にそっと触れる

ありがとう…

心できみに礼を言って

ゆっくりと歩き始めた

明日あすに向かってまた一歩…と






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― 新着の感想 ―
[良い点] 夕日沈んでポツリ ひとり歩くポツリ すれ違う人にポツリ 自分の顔を忘れた人ばかり 『AI』と…『分身(アバター)』 誰しもが、顔を無くしてる。 濁流のように流れてゆくシナプス …
[良い点] 風がふっと懐かしい香りを運んでくること有りますね。 風は体を持たないスピリットかもしれませんね(^^)
2022/01/03 20:41 退会済み
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