3/338
やさしい雨に打たれながら なんか切な気な感じだね(ひとごとのよう汗)度★★★★★
空一面を覆う水分を含んだ雲。
重苦しい空から零れる雫。
透明な雫が私の頬に、ポタリ。
つうっ…と雨粒が頬をつたって地面に零れた。
ポタリポタリ…
雨は空から一粒ずつ雫を溢す。
足下のアスファルトがゆっくりと色を濃くさせる。
雨に濡れたアスファルトのかおりが昇ってくる…
パタタタタ…
雨が先ほどより強く、けれどもやさしく降る。
雲に覆われた薄暗い空を見上げる。
時刻はまだ昼の1時だというのに、
あたりは夕方と夜の間ほどの薄暗さ。
やさしい雨に打たれながら。
君を想い頬を濡らす………