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暗黒玉を喰う 徳田タクトというか、毒田ダクトの詩です。闇深詩度★★★★★
心のモヤモヤ。
不安や恐怖。
憤りや哀しみ。
それらが心にこびりついて、段々黒い塊になる。
私は自身の手を心にあて、指を突っ込む。
心に指を刺す。
心に穴を開ける。
傷つける。
穴の空いた心に手を突っ込むと、黒い塊を引っ張り出す。
私はその引っ張り出した黒い塊を…暗黒玉を、口に運び。
グシャッ。
グチョッ。
グチョッ。
暗黒玉を、咀嚼する。
暗黒玉は苦くて不味くて、不快な味。
私は暗黒玉を咀嚼すると、ごくりと喉の奥に流し込む。
そしてまた、暗黒玉は私の心にこびりつく。
前にも増して、濃く黒く…なっていく。




