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誰もいない十字路で 夜の十字路ででんぐり返ししてみたい度★★★★★
ふぇ~…くしょん(フィクション)です☆彡
ふと君を想ってしまった午前3時。
あったかい布団を抜け出て、ふわりと上着を羽織る。
外に出ると、びゅうびゅうと冷たい風が吹いていて、きゅっと身を縮めた。
いつもは車や人で賑わう十字路。
午前3時数分。
車も人もいない。
信号機の人もぼーっと佇んでいる。
私が信号機のそばに立つと、はっ!としたように信号機が慌てて動き出す。
パッ!と歩き出す信号機の人。
パッポ、パパポ♪と信号機の音が、静まり返った十字路によく響いていた。
車ひとつない車道。
私は横断歩道のしましまをわざと踏むようにして渡る。
鼻唄を歌いながら。
誰もいない十字路。
震えるほど寒い夜。
けれども君を想い、心も体もぽかぽかだ。