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決して消えぬ日(ひかり)を胸に宿す、日の国の同胞らとともに。 行くぞ、同胞らよ!!度★★★★★
※こちらの詩は2022年 01月29日に短編詩として投稿したものです。
真っ暗な夜。
夜の帳巻きつく世界。
ゆっくりと。
その世界に少しずつこぼれてゆく光明。
山影から少しずつ少しずつ光が顔を出す。
世界に巻きついていた夜の帳が光明にとけてゆく。
まるで灰のように。
さらさらと夜の帳が光明に吸い込まれてゆく。
醒る世界。
醒る人々。
ゆっくりと身体を起こし、立ち上がる。
大地をぐっと踏み、皆を強く見る。
見渡す。
私もそうだが、皆もまだ傷が癒えてぬ。
いや、癒えぬだろう傷を抱えている。
皆の眼を一通り見て、強く頷く。
そして。
「同じ志、傷を持つ同胞たちよ!刻は醒た!日を背に受け、見えぬ明日へと歩を進めるぞ!」
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!
声を上げ。
拳を高く上げ。
朝日の逆行を背に浴び、見えぬ世界へとまた歩を進める。
決して消えぬ日を胸に宿す、日の国の同胞らとともに。
見えぬ明日へと歩みを進める。
輝かしい明日信じ。
光輝く日を胸に秘めながら進む……




