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借金令嬢の娘は隣国で公爵令嬢となり精霊姫と呼ばれて母の友人と出会い幸せになります!  作者: つーかたかさん


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セインとガイルの結婚式

プロンシアーナ王国は王太子エルンストが即位する事になった。

本来は準備期間が必要だが、2ヶ月で準備を整えることにした。各国の王族を招待して退位式と即位式をする。


そのままフェリシティーとバート、エリン、リュシード、ルーファスはプロンシアーナに滞在する事にした。

アリステア旅行団?でプロンシアーナ旧王家の呪いの秘宝の博物館を見学したり、パラダイスに招待されたり。

エリンとバートが仲良くてフェリシティーが拗ねたり、エリンがパラダイスのオネエサン方と仲良くなったり、騒々しくも楽しくプロンシアーナで過ごした。


リュシードとルーファスは交易についてプロンシアーナ宰相と会談。街の視察をした。お互いの文化と風習を学んだ。

バートは街の様子や人々、商店を見てまわった。


フェリシティーはエルンストとセインに相談されてエヴィの植木鉢から苗木を作り、郊外の王家の管理地に植えてみた。水脈のある泉のそばだ。

苗木に精霊が宿り、フワッと心地良い風が吹いた。

その後、その管理地や近隣の農地は見事に豊かな穀倉地帯となった。




2ヶ月後、各国から招待客が集まり、盛大に歓迎パーティーが行われることになった。

フランセーアからトュリューグ公爵ベルンハルトが訪れた。アリステア第2王子が参列すると知れ渡ったので、大陸各国の王族がプロンシアーナの式典に参加した。


セインは男装?して退位式をした。肩幅を多くした式服、マントを着込み、底の厚いブーツなどで体を大きく見せた。


盛大にエルンストの即位式が行われた。

セインは女装?してガイルと参加した。

フェリシティーは婚約者バートと参加してダンスをした。美しいフェリシティーは注目された。


ベルンハルトはエリンをエスコートした。複雑でもあるが、二人の娘のフェリシティーの幸福を間近で見て、二人も幸福だった。


「こんなふうにベルンハルト様と過ごすとは、変な感じですね。大丈夫でしょうか?私とフェリシティーはそっくりですから、母子と思われてます。サーラに悪いです。」エリン。

「もう、発表しても構わないよ。フェリシティーは王族に嫁がない。」ベルンハルト。

「レイナルト様が嫌がりそうです。」苦笑するエリン。

「そうだね。だけど、俺はサーラを愛してるし、エリンもレイナルト殿を愛しているだろう?

他人がなんと言おうとほっとけば良いさ。」ベルンハルト。

「ベルンハルト様、フェリシティーを大切に育てて下さってありがとうございます。」エリン。

「!?俺たちこそ、フェリシティーを授かって幸福だよ。エリンとレイナルト殿に、辛い思いをさせた。礼なんて。」ベルンハルト。

「私はお金のために、ご提案を受け入れたのです。不誠実で強欲、自分勝手でした。」エリン。

「エリンのせいじゃない。それに、少なくとも、俺はエリンに好意があったよ。サーラという妻がいながら、エリンも欲しかった。不誠実は俺だ。

、、なあ、借金がなかったら、エリンはバートと結婚してたんじゃないか?」ベルンハルト。

「そう、ですね。」エリン。

「フェリシティーが産まれてなかったら、俺とサーラは離婚させられてたよ。

エリンがフェリシティーを産んでくれたから、俺とサーラは今、幸福だ。レイナルト殿も、バートも、今の幸福に満足してる。

エリンの、俺の、サーラの娘のフェリシティーも、幸福だ。

なんだったら、セイン陛下もガイルも幸福だ。幸福になったセイン陛下のおかげでプロンシアーナも平和になった。プロンシアーナ国民も幸福だろう。

精霊姫フェリシティーのおかげで、フランセーアは豊作続きで、フランセーアの国民も幸福だよ。

エリンの、俺達の決断は間違ってない。皆を幸福にした。だから、俺との娘が産まれたことを、産んだことを強欲とか不誠実とかって、自分を卑下しないでくれ。

俺は、エリンが好きだったよ。あの関係は背徳感があって刺激的で、今でも君を思い出す。だから、レイナルト殿には嫌われてる。」ベルンハルト。

「私も、ベルンハルト殿下は可愛らしい素直な方だと好感を待ってましたよ。嫌では、ありませんでした。」エリン。

「なあ、エリン、フェリシティーは精霊エヴィ様の愛し子だ。産まれるべき子だ。だから、俺達の関係はそのためのものだった。それで良いじゃないか。」ベルンハルト。

「そう、ですね。皆、幸せで。良かった、、。」エリン。

「だから、レイナルト殿には優しくね?」ベルンハルトが笑う。

「ベルンハルト様も、サーラを大切に、お幸せに。」エリン。

「うん、お互いに、伴侶を大切にしよう。エリンも、幸せに、ね。」ベルンハルト。




その数日後。

パラダイスの教会で、セインとガイルの結婚式が行われた。

「パラダイスの奇跡」として、永く語り継がれるようになる伝説の結婚式だ。


少々年増だが、妖艶な美貌のセインが純白の花嫁衣装に身を包んでいる。胸元は花嫁にしては開いていて胸の膨らみ、谷間がわかる。長い黒髪に白のヴェール。幸福そうに微笑むセイン。

ガイルのイカツイ顔がデレッデレだ。ガイルも正装して壮年の男の色香を漂わせている。短い金髪、鍛え上げた身体がたくましい。


「おめでとうございます!セイン?えっと、セーラ様!お綺麗です!お幸せに!」エリン。

フェリシティーとバート、ベルンハルト、リュシード、ルーファスも参列した。

変装したエルンスト陛下。コレット前王妃。


「ありがとう!皆。

コレットも長い間、俺の妻役をありがとう。恋人がいるなら、再婚してくれてかまわないからね。

エルンストもありがとう。あとは任せた。」

「セイン陛下。お綺麗です。本当におめでとうございます。妻役、楽しゅうございました。セイン陛下の寝相の悪さ、忘れませんわ!」コレット。

「ありがとう。コレット。わざとじゃないから。何回もベッドから蹴落としてゴメン。お腹に踵落としもゴメン。」セイン。

「大丈夫ですわ。これからは安眠できますから。」コレット。

「父上、お幸せに。お綺麗です。長い間ありがとうございました。でも、時々王宮に来て指南して下さい。ガイル叔父上もおめでとうございます。これからもよろしくお願いします。」エルンスト。


事情を知らされた宰相、軍務大臣はなんだか目が白目になりそうな変な顔で、参列している。変装もしている。

プロンシアーナは未だ不安定要素があるので、セインは隠居するが、たまに男装して表に出なくてはいけないらしい。エルンストは歳が若い。セインの補佐と名前があと数年必要だ。


一部の参列者からは歓喜と羨望の悲鳴があがった。

「ガイー!狙ってたのに!」

「無理に決まってるでしょ!バーカ」

「どうやったの?その胸!腰細い!」

「セーラちゃん!あんた、男だったわよね!どうやったの、その胸!教えてよ!一緒にブラにパンを詰めあった仲でしょー?」

「どうやったら女の体になれるのー!私も女になりたい!教えて!」

「性転換の秘術か?!」



参列者もカップルが多数いる。

「いや、女の体はフニャフニャだから、男の体が良い。お前はそのままでいてくれ!今のお前が好きだ。」

「本当?なら私はこのままでいいわ!」

「俺達も結婚式を挙げよう!愛してる!」

「嬉しい。私も愛してる。」


「俺達も堂々と結婚式を挙げよう。」

「そうだな。だけど、俺らは新郎二人だな。」

「いーだろ?俺らは俺らで、俺達らしく。」


など、多数のゲイカップルが結婚式を申し込みしたそうだ。


余談。その後。

噂が密かに広まった。


セイン著作の「黒と金の薔薇物語〜愛は性別を超えて〜」がパラダイスの本屋で部数限定で発行された。ゲイのバイブルとなり、重版を重ねた。

あらすじは、とある王国の第三王子(不誠実な王に捨てられた王妃が、不義密通で産んだ子供)と、女官が産んだ第二王子(市井で育つ)のラブロマンスだ。想いを伝え合い、カップルとなる第二王子と第三王子。やがて政争に巻き込まれて王と第一王子が失脚後、第三王子が王位に着く。不可思議な呪いの王位アイテムを博物館に寄贈し、第三王子は第二王子と国を立て直す。しかし、第一王子が自殺し、王家の呪い(試練の洞窟の説明がされる)により、第三王子は性転換される。王となっていた第三王子は女性となり、晴れて第二王子と結婚してハッピーエンド、という物語。




そして試練の洞窟に性転換したいニューハーフ達が押し寄せた。


人の気配に魔物が洞窟に現れた!

そこには女装したオカマの群れがいた!

オカマの群れは魔物に襲いかかった!

「私を!私を女にして!」

「私に呪いを!女にしてー!」

「いいえ!女の体を手に入れるのはこの私!」

「ウオオオ!!俺を女に!あの人に振り向いてもらうんだ!!!」

「親兄弟に性根を正してやると格闘武術道場に放り込まれて20年!それは、今日この日のためだったのだ!魔物を狩るのはこの俺様!女になるのも俺様だああ!」

目の色を変えたゴツい身体の女装した男とオッサンの群れが我先にと魔物に向かって行く。


魔物は逃げだした!

、、、という風景が洞窟で繰り返された。

魔物は駆逐された。というか、出なくなった。


魔物が出なくなった洞窟には、ニューハーフとゲイが作成した祭壇が新たに据え置かれた。供物が捧げられた。果物や花が耐えることなく置かれた。


祭壇奥の地底から吹き出す炎!には、いつの間にか願いを書いた木札が炎に投げ込まれる儀式が流行。


「タローと両思いになれますように。ジロー♡」

「間違って男の身体に生まれてつらい。好きな男の子がいます。だから、セーラ様のように女の体になれますように♥」


自然とプロンシアーナ全土からオカマ、ゲイが参詣するようになり、そして出会いが生まれ、カップルが多数誕生した。

参道には土産物としてゲイに役立つアダルトなグッズやゲイ本が置いた店が立ち並んだ。

ゲイ喫茶。宿泊施設。料理のお店。


試練の洞窟はゲイカッフルの聖地となった。

                 余談おわり。


プロンシアーナ国民は、旧王家呪いの博物館やセインの著書で、公式発表はないけど、セイン陛下は今、女性になって幸福だそうだ、良かったねと受け入れた。平和が一番である。公正な政治、教育機関を整えたセイン王は国民からの支持が高い。



フェリシティーとバートの婚約が正式に結ばれた。

父ベルンハルト、プロンシアーナ前王セイン、新王エルンストが承認署名を入れた。

ベルンハルトとフェリシティーはフランセーアに帰国する。


リカルドとシェリーの結婚式があるからだ。


お読みいただきありがとうございます。

アクセスがあると嬉しいです。

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