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借金令嬢の娘は隣国で公爵令嬢となり精霊姫と呼ばれて母の友人と出会い幸せになります!  作者: つーかたかさん


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アーサーの奮闘

暴力的な描写があります。苦手な方は読まないで下さい。

フェリシティーの護衛が慌てて馬に乗り、出かけたと報告が来た。フェリシティーがいないと言う。

俺は領内に建てている新しい学校で、フランセーアからの教師と講義のプログラムを検討している最中だった。


すぐに帰宅した。

残りの護衛も慌てて出たが、見失い帰宅しただと?

ケイトがフェリシティーの部屋の置き手紙を見つけて、すぐにプロンシアーナへの街道に向かうように護衛を行かせたという。

子爵家にいる数名の護衛を連れて出発する。



間に合うだろうか?

俺も向かう。馬車に乗って。

(俺は乗馬が下手なんだよ!)

寄り道して問答無用で知り合いの町医者を拉致した。

もしかしたら怪我人が出るかもしれない。

ついでに医者の家にいた助手も馬車に乗せた。こいつは孤児院出身で、知ってるやつだ。

「何かあったんですね」

と医療道具を持って馬車に乗ってくれた。


こいつは知り合いの町医者に使いを出してくれた。プロンシアーナへの街道を隣町へ向かって馬車で来い、と。


街道を走る。もう夜になった。行く手に松明が見えた。騒がしい。街道に付近に住む村人が集まっていた。

ここは何とかいう伯爵の飛び地領になる。温泉があり、保養地として使っているらしいが、人や街の管理は適当と聞いている。ローラン領地の3分の1の広さで、街道を交えた街がいくつかある。ローラン領に人が流れてきているから、あまり住心地の良い領地でないと聞いている。



護衛が報告に来た。

商人が一人、その護衛が3人、重傷である、と。

医者と助手が4人を手当する。護衛1名は虫の息で助からないと医者が言った。致命傷を受けていると。

2名の護衛は深手だが、処置した。出血が多い。体力勝負だと。

商人は背中に矢が刺さっていた。あちこち刀傷がある。バートだ。


医者と助手が処置しながら矢を抜いて傷を塞いだ。

「この商人は用心深い人のようです。旅に出るのに、皮のベストを着ています。前後の身頃に鎖がはめ込んであります。矢は戦闘用の鋭いものでした。布地の衣類なら内臓を貫いて即死でした。出血が多いてすが、処置出来ました。助かると思います。」


俺はバートが助かりそうで一安心した。

しかし、フェリシティーとネイとユナがいない。


バート達を襲撃したのはゴロツキと射手だ。

そいつらも怪我をして転がっていた。20名を超える。数名は絶命しているようだ。

コイツラも手当しなくてはいけない。が、後から来る医者が何とかするだろう。ほっとこう。

村人にたのんで、バートと護衛達を家に置かせてもらった。助手が看護に当たる。


護衛たちと医者と、街道を駆ける。

比較的怪我の軽い喋るやつを尋問して得た情報がある。


「金をもらって襲った。援護のはずの射手が仲間の俺たちまで撃ちやがった。雇い主はプロンシアーナの貴族みたいだった。金持ちだ。女を攫う目的だ。目当ての女を攫って、雇い主が持って帰った。手強い女二人も倒して縛って、怪我しなかった奴等が戦利品で持ち帰った。いつも遊んでから、もぐりの娼館に売る。」


アーサーは考える。

ケイトにこの照明弾を撃て、と指示を出してローラン領地に使者を出した。

照明弾は合図だ。協力してくれる住民がいる。

「何か事件があった。この数日間の、付近を通る人物、荷馬車などを観察して日時を記録し、ローラン子爵家と警備隊に報告をする事」となっている。

襲撃者らは遠くには行っていないはずだ。


捜索隊を分けた。1つをゴロツキの言った隠れ家に向かわせた。騎士の一人に権限を任せた。


隣の街のスラムの中の地下室。

こいつらのアジトだそうだ。

しゃべったゴロツキは下っ端で、雇い主を知らない。まとめ役がアジトにいるはずと言う。

捕まえたゴロツキと変装させた人相の悪い騎士をアジトに行かせた。

しかし、誰もいないと出てきて言う。


仕方がないので、変装させてアジトにひそませ、近くに見張りもひそませた、と騎士から報告が後に来た。




首謀者とフェリシティーとネイとユナ、無事だったゴロツキが行くとしたら一軒家だと俺は推測した。


街道近くの空き家や貸家を捜索させた。すでに深夜だ。地元の警備隊に助力を頼んだ。

寝ぼけた警備隊だったが、俺の顔を見るとシャキッとして周辺の空き家を数手に分かれて探索してくれた。

俺の職業訓練学校の卒業生だと言う。協力的だ。助かる。


そのうちの一軒でネイとユナを保護できた。襲撃犯達も捕らえた。

馬鹿な奴らで見張りを立てず全員で一部屋にこもっていた。全員全裸だし。捕縛は簡単だった。アホだ。


ネイとユナはひどい状態だったが、命はとりとめた。意識も朦朧としながらも、あった。ひどい怪我もしていた。なにより乱暴に集団で陵辱された状態に怒りがわいた。医師に任せた。


捕らえた襲撃犯たちには、その場で性犯罪者に対する処罰をした。

ローラン領では現行犯で捕らえた性犯罪者には同じ犯罪を起こさせないため、性器を切り落とす。ローラン子爵領地の子女に対しての性犯罪は近隣領地で起こったとしても、切り落とすと通達してある。

文句があればローラン子爵家へ訴え出る事としている。裁判になる。

警備隊に刑の執行を頼んだらスパッと切り落としてくれた。嫌そうだったが。

襲撃犯達は泣き叫んでたが。行いの報いだ。刑罰を知っていたはずだし。当然だろ。


ネイ達の応急手当が終われば、男達の切ったあとの処置は後から来る医師がしてくれる、だろう、たぶん。まあ、ほっといてもいいや。

縛って鍵かけて、どっかにほりこんどけと指示して空き家を出た。

白目で気絶してたり、泡吹いてたり、悶絶してたりで、失禁してたり、自我が崩壊してたりで、縛る必要無いかもしれないが、犯罪者だから。人手が足りないから。見張りも惜しいのだ。

あれを切られて数日、自力じゃ歩けないらしい。大丈夫だろう。


奴等は今回の襲撃、殺人未遂、誘拐罪と強姦罪、他にも罪を犯してそうだから、死罪だな。



それよりフェリシティーを助けなくては。

フェリシティーと襲撃首謀者のプロンシアーナの貴族は、どこにいる?


その空き家の一室にフェリシティーの痕跡があった。

見慣れた自分と同じ金髪。血痕。切り取られた肌着。くっそ。もう手を出しやがった。

俺の姪を。エリンの大切な娘を。そいつのも切ってやるからな。


思考が怒りに染まる。

駄目だ。考えろ。冷静になれ。

首謀者は貴族?プロンシアーナの?フェリシティーをさらった目的は?プロンシアーナに連れて行くのか?フェリシティーそのものが目的か?殺すつもりか?

この事の対応を間違えれば、大戦だ。フランセーアが黙っていないだろう。大戦にしたいのかもしれない。

プロンシアーナの今の政権ではない。旧体制派の陰謀?

いや、プロンシアーナと決まってはいない。

しかし、アリステアやフランセーアの貴族がこんな乱暴でリスクのある犯罪をするか?


セインに応援を頼むか?

犯人はまだアリステア国内にいるだろうから、また早いか。しかし知らせておくほうが良い。

首謀者がアリステア国内につてがあり、貴族の邸宅に隠されたら踏み込めないな。

アリステア王に知らせるか。

大捜索は、フェリシティーに傷がつく。しかし命に代えられない。すぐに助け出したい。

ベルンハルト殿下にも連絡せねば。預かったのに、失態だ。申し訳ない。


まだ犯人はわからない。とにかくフェリシティーを保護しなくては。


空き家、宿泊施設、溜まり場の大捜索をさせた。

目撃の情報を待つ。


夜中に移動していた馬に乗った人物、馬車を見かけた、音を聞いた、などの情報が集まった。

その中で仕事の移動や怪しくない者を省いていく。


ネイらがいた空き家近くから、伯爵の山荘に向かった人物が浮かび上がった。

夜中に馬に人をくくりつけて移動した男。そいつが行った場所。

サリエル伯爵の所有する別荘周辺で目撃情報が途絶えたのだ。怪しい。


さすがに、伯爵家の別邸に踏みこむ権限がない。



下手につつくと、殺して隠蔽もありえる。

別荘に見張りだけガッツリ置いた。

使用人で中に入れる人物を探すように指示した。



お読みいただきありがとうございます。

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