表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
借金令嬢の娘は隣国で公爵令嬢となり精霊姫と呼ばれて母の友人と出会い幸せになります!  作者: つーかたかさん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

37/98

フランセーアに永住します


予定の日程通り、ベルンハルト一家はフランセーアに向かった。

王宮から帰ったベルンハルトの様子がおかしいと、サーラは思っていた。

話しかけても上の空。ボンヤリしている。食欲も無いようで、少し痩せた。眠りも浅い。


フェリシティーと3人、馬車に乗っている時に訊ねた。

「ベルンハルト様、王宮で何かありました?」サーラ。

「少し、考えたい事があるんだ。考えがまとまったら、サーラにも言うよ。」ベルンハルト。

すでに起こってしまって、今更聞いても辛いだけだろう、とベルンハルトは思う。自分がそうだから。


今、ベルンハルトがエリンに出来る事は何も無かった。



アリステア王国でのベルンハルトの屋敷での使用人のうち、約半分がフランセーアでも働いてくれる事になった。

彼らが先にアリステアを出発しており、ベルンハルトらが着く頃、荷解きをして先年の滞在時に使っていた離宮を整え終えているはずた。今後は、ベルンハルトのトュリューグ公爵邸だ。


フェリシティーは9歳になっていた。

公爵邸前に着くと、エルドが馬車で待っていた。

ベルンハルトらが邸の玄関に降り立つと、エルドの馬車も玄関につけられ、エルドが降りてきた。


「フランセーアへようこそ。トュリューグ公爵。お待ちしておりました。ベルンハルト殿下、サーラ妃殿下。フェリシティー姫。」

エルドが嬉しそうに挨拶した。

エルドの背は伸び、振る舞いに品がある。


「お久しぶりでございます。エルド殿下。内示でその公爵名は頂きましたが、まだ拝命しておりません。」

ベルンハルトが呼び名を訂正した。

「そうですね。気が早かったかな。ベルンハルト殿下御一家がフランセーアの貴族になっていただけるので、本当に嬉しいです。もう我が家ではトュリューグ公爵と呼んでおります。」

「光栄です。フランセーア王国の公爵として、良い働きをするよう、励みます。

それにしても御立派になられましたね。エルド殿下。見違えました。お待たせしたようですね。邸の中にどうぞ。」

「いえ、到着したばかりでお疲れでしょう。すぐにお暇いたします。早く、一目会いたくて待ちきれず、来てしまいました。

こちら、父王からの招待状ございます。5日後の昼食会に、ぜひおこしください。良ければ晩餐もご一緒したいとのことです。晩餐会も出ていただけるなら、王宮にお泊まりください。

お披露目のパーティなどの打ち合わせなど出来たら、と父王が申しておりました。

フランセーアはベルンハルト殿下を王族の一員と思っております。」エルド。

「嬉しい限りです。ありがたく、昼食会にいかせていただきます。晩餐会は、どうしようか?サーラ。」

「気安くおこしくださいとの事です。」

「ドレスやらの荷物が増えますから、昼食会のみでお願いします。」サーラ。

「そうですか。残念です。

また王族の従兄弟ら、子供だけで集まるようにしますので、ぜひフェリシティーも参加をお願いします。

フェリシティー、また可愛く綺麗になりましたね。この2年、会えるこの日を待ちわびていました。仲良く親しくしてもらえたら嬉しいです。」

エルドが熱い視線をフェリシティーに向ける。頬が赤くなっている。

フェリシティーはニコリとして、

「お久しぶりでごさいます。エルド殿下。

よろしくお願いします。

シェリー様やオルガ、ローズと早く会いたいです。

ジェフリーやシモンとも。

今日はお出迎えありがとうございます。」


「それでは、5日後に王宮で」

エルドはにこやかに帰って行った。

ベルンハルトがサーラにそっと言う。

「どうやら、エルド殿下は本当にフェリシティーに好意があるようだ。どうなるかな」

「フェリシティーは今の所、何とも思ってないわね。」

サーラがバッサリ言った。


フェリシティーの出生をフランセーア王家に伝える前に、サーラに了解をとらねばならない。ベルンハルトほ気分が重かった。


ベルンハルトとサーラらの到着に、使用人達がホールに並ぶ。恭しく礼をして執事が挨拶する。


邸はアリステアからの使用人と、元々この邸担当の使用人とで、半々ぐらいだった。


あちこち見回り、使用人に挨拶して回るベルンハルトとサーラ、フェリシティー。前回フランセーア滞在中にいた使用人らがほとんどそのまま働いていた。

フェリシティーをみて、「大きくなられた」「お綺麗になられましたね」とニコニコして話した。


ベルンハルトは夫婦の寝室に入ると、サーラの描いたフェリシティーの絵を眺めた。

赤ん坊の頃から、少しずつ成長していく我が娘と、それを描いたサーラ。安全に幸福な時間を過ごした。


フェリシティーという宝物を授けてくれたエリン。

攫われて過ごし、吐くほどの心理的負担を負い、記憶を奪われたエリン。

その間、何も知らずに幸せな時間を過ごしてきた自分。


今、エリンは幸せなら、ベルンハルトを忘れているなら、自分に出来ることはない。

そう、フェリシティーを幸せにする事、守る事だ。約束をした。


フランセーアの王族にフェリシティーの出生を話す。サーラの了解を得る。今ベルンハルトがしなくてはいけないのは、この2つだった。



読んでいただきありがとうございます。


後から名前をつけてすみません。名前を考えるのって、悩みますね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ