表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
借金令嬢の娘は隣国で公爵令嬢となり精霊姫と呼ばれて母の友人と出会い幸せになります!  作者: つーかたかさん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

31/98

アリステアに帰国しました

ベルンハルト一家がフランセーアに移住する事をアリステア王国、父と兄に了承してもらわないといけません。


フランセーアから帰国後、ベルンハルトだけはアリステア王国の王宮へ向かった。

サーラとフェリシティーは自宅の邸にいる。


ベルンハルトは一人、王宮に滞在していた。


フランセーアの出した条件はアリステアには願ってもない案だった。

軍事においてプロンシアーナへの牽制が甚だしい。

引き続きフランセーアとの貿易で関税かかからない事もアリステアにとって利がある。


しかし、ベルンハルトは第2王子だ。他国へやるには問題がある。今、王位継承権第二位。放棄したとしても、血統は揺るぎないものだ。

会議は紛糾していた。


父王が目を閉じ、告げた。

「退位する。王太子が即位せよ。そうすれば王位継承権は王太子の息子二人が優先される。ベルンハルトは王位継承権第3位になる。ベルンハルトが国外にある時は王位継承権が無い事にせよ。アリステアに戻れば継承権は復活とする。」

室内が急に静かになった。

王がベルンハルトのフランセーア移住を押している。

王位を退くと言う事も国の一大事である。


王太子は苦しそうな表情だ。

可愛い弟。政務や家族のこと、どんな悩みでも相談できる信頼できる身内だ。

ベルンハルトの政治の助言は的を得ていた。

留学して見聞を広めたベルンハルト。市街へ出て民衆の望む所をよく拾ってくる。将来自分の片腕となるべき存在。


ベルンハルト一家をフランセーアに売るようなものだった。引き換えにアリステアはプロンシアーナへの大きな牽制を手に入れる。プロンシアーナがアリステアを攻撃する恐れが無くなる。国防費を縮小できる。

また、フランセーアとの関税が無い事はアリステアにとって利ばかりだ。


そして、ベルンハルト自身がフランセーアへ行く意志を表している。


王太子はベルンハルトがサーラとフェリシティーを王宮に連れて来ない事、人目につかないよう気を配っている事に心当たりがある。

サーラへの蔑称。

そして、ベルンハルトは口にしないが、フェリシティーが生母に似ている事。


エリンは交友が広くないが、その美貌ゆえにひと目見た人はエリンを忘れない。

王太子もフェリシティーを見て、早くフランセーアにやった方が良いと思っていた。

しかし、ベルンハルトごと行く事になるとは思っていなかった。

王子が他国に移住とは。

フランセーアはベルンハルト一家の永住を望んでいる。


王太子はベルンハルトを信頼している。

3年内に移住し、その後フェリシティーが成人して結婚したあと、ベルンハルトがアリステアに戻る事を提案した。

10年から15年の不在で済む。


しかし、父王がその案を蹴った。

「未来はわからぬ。

ラミーナはアリステアに来て、祖国に一度たりと帰らなかった。ベルンハルトがアリステアに戻らぬこととなっても、仕方がない。

その地で暮らし生きる、お互い幸福であるなら、喜ばしいことだ。

他国にあろうと、親子であり兄弟である。それを忘れるな。」


フランセーアの条件を受け入れ、ベルンハルトの移住が決まった。

フランセーアに使者が出される。

会議は終了した。


ベルンハルトと兄王太子、父王が残った。

「気安く話そうか。良い条件をもらえたな。ベルンハルト。フランセーア王家はお前を気に入ったのだな。」王。

「フェリシティーが精霊の泉と大樹の祝福を得ましたから。」ベルンハルト。

「ああ、フランセーアでは民衆が歓喜に湧いているそうだな。ラミーナと同じように、桁違いの祝福だと。」王。

「はい。民衆のフェリシティーへの期待や精霊の祝福への信仰を感じました。フランセーアの王室も、そのためにフェリシティーを王室に迎えたいようです。」

「嫡子のリカルド王子との婚約かと思ったが、なにがあったのだ?」王太子。

「リカルドは又従兄弟のシェリーと恋仲だったので、白紙になりました。」ベルンハルト。

「そうか。他にも王子がいたから、その内からフェリシティーの結婚相手が決まるとよいか。」王。

「自然に任せます。フェリシティーは言われたままに従う娘ではありません。

今回、フランセーアに行き、三十年前の約定の撤回と、新たなアリステアに有利な約定を得ることが出来ました。フェリシティーのおかげです。」

ベルンハルトはフランセーアの様子を話した。


王太后に王や王太子が逆らえない様子や、重臣高官らも王太后の意向に重きをなしていた。


「王太后様はご健在だな。あの人は二十歳そこそこから、ほぼ一人で政務を行っていた。前王の崩御からは表には出ないが、フランセーアの政治はあの方を中心に行なわれていた。旧王室の出だ。精霊の祝福を得る人とは違う。」王。

「そのことではわからない事ばかりでした。父上は精霊の祝福について、何か思うところがございますか?」

「前王もラミーナも、善意はあれど私欲のない人だった。人生に起こる事を受け入れて抗わない、そんな所があった。ひょうひょうとしていた。

王太后は生気にあふれ、私利私欲もありつつ、バランスをとって、舵を切る。政治家だな。清濁併せ呑みつつ、我を失わない。尊敬に値するが、目的のためなら感情を殺す方だ。

なるほどな。曾孫と国事との間で、さぞ狼狽えたであろうな。」

「王太后様は確かにそのような方でしたね。その、聞きにくいのですが、母上は精霊の祝福を受けていたのに、なぜ病を癒そうとしなかったのでしょうか?フランセーアへ戻り、泉の水と大樹の葉で治ったのではないのですか?」

ベルンハルトが父王に聞いた。。王太子は目を伏せた。

「ラミーナは、拒否した。神様のくださった分を生きて、幸せだった、と。一度、子供の時に精霊の祝福で生を永らえて、もう十分いただいた、と。

私と子供を置いて逝ったことを、私は受け入れ難かった。

ラミーナは、フランセーアから出たかった。政争の元になりたくなかった。私を好いていたわけではない。」王が淡々と告げた。

王太子は知っていたようだ。昔に王に問うたのだろう。

ベルンハルトは傷ついた父に言った。

「母上は幸せそうでした。私の目には父上を好いているように見えました。」ベルンハルト。

「ならばなぜ、生きようとしなかったのだ?もういい。ラミーナの話はやめよう。」

アリステア王は首を振った。辛い思いを離すように。


「ところで、フェリシティーと第二王子のエルド殿下が恋仲と噂がたっておる。本当か?」王。

「私も聞いた。エルド殿下がフェリシティーに会いに足蹴く離宮に通ったとか。プレゼントを何度も贈りあったとか。エルド殿下がフェリシティーにプロポーズしたとか。

エルド殿下がフェリシティーに好意を示している、と聞いた。フランセーアの王室もそれを歓迎している、と。まだ7歳だか、エルド殿下と婚約するのか?

その、エルド殿下が早朝、フェリシティーの寝室から

出てきたと聞いた。醜聞が出るのは感心しないな。」

王太子。

「寝室とは、子供とは言え、いかんな。しかし、公に抗議文を送ればフェリシティーに傷がつく。

ベルンハルト、お前も認めた仲なのか?」王。


立て続けて言われた言葉に、ベルンハルトは驚いて目をみはる。

正解のようであって、事実でない。

出立間際のエルドを見ると、フェリシティーに好意があるかも知れない。しかし、凄まじいケンカを繰り広げたのに、何をどうすればプレゼントを贈り合う、に変換されたのだ?爬虫類、両生類、昆虫を投げ合っていたのに。

少なくとも、フェリシティーがエルドに何か贈ったことはない。


ベルンハルトはフェリシティーが何をしたか、父王と兄に話す羽目になった。

練り練りして頭の中でまとまりがついた続きを書き書き中です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ