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借金令嬢の娘は隣国で公爵令嬢となり精霊姫と呼ばれて母の友人と出会い幸せになります!  作者: つーかたかさん


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18/98

借金令嬢の娘は元気です

7年経ちました。

ベルンハルト一家のお話になります。

時は過ぎて。


フェリシティーは健やかに育っていた。

ベルンハルトとサーラはフェリシティーを大切に育て、夫婦仲も良好だ。


フェリシティーは可愛らしい姫だった。

波打つ濃い金髪。濃い深い青い目。目鼻立ちが整っている。長い手足。

そして、とても元気ハツラツなお転婆娘だった。


公園に連れて行けば小川を覗き込んで落っこちる。

犬がいたら走り寄って手を出して噛まれかけた。

考えるよりも行動してしまい、大惨事を引き起こした。

厨房に入り込み、包丁で野菜を切り刻んで遊び、料理の仕込み途中に忍び込んでひっくり返した。

馬の厩舎に入り込み馬に蹴られかけ。

かくれんぼで厩舎の藁の中に入って眠り込んで行方不明で大騒ぎ。

木に登って落っこちたり。

廊下の飾りの大きな壷に入って通りかかったメイドに「ばあ!」と飛び出してメイドが茶器ごとひっくり返ったり。しかも壷はその勢いで割れたし。

サーラの絵の具を自分の顔に塗りたくって、後ろから声をかけたメイドが、振り返ったフェリシティーの顔を見て失神してぶっ倒れたり。


もちろんサーラはその度にフェリシティーをしかった。

フェリシティーはしかられるとシュンとして、迷惑を掛けた使用人に謝る。

しかし、数日したらまた新しい出来事を引き起こしていた。


ベルンハルトはフェリシティーを可愛がり、

「もうしないんだぞ、今度からは気をつけるんだぞ。怪我したら痛いからな。」

自分も人にも怪我をさせないように言い、フェリシティーのしでかした騒動を笑いながら聞いている。

真剣に怒鳴りつけたりしない。



元気なのは良いけど、元気すぎなんだよ!と王弟夫妻の屋敷の使用人は思っていた、らしい。


それでもフェリシティーの周りの人はフェリシティーを愛していた。

ニコニコして誰にでも話しかける。

偉そうにせず、「ねーねー、リンダ、これなあに?」

「ねえ、セバス、馬って何食べるの?食べないのはなに?」

「マーベル、今日の夕ご飯なあに?ピーマンはなしにしてほしいの」

「ミランダ、お話聞かせてほしいの。」

「ねむいー。抱っこしてー」


寝顔は天使と評判だった。



王宮から使者が来て、王太子弟夫妻とフェリシティー姫にフランセーア王国から招待状が来た事が告げられた。

フェリシティーは7歳だった。



マズイ

それが王弟夫妻、王弟家使用人一同の心の声だった。


そのうち、行かなきゃならないだろうな、とは思っていた。

何回か打診もされた。

しかし、この暴れん坊をフランセーア王国王宮に放牧したら、国際問題が起こる。

ベルンハルトはノラリクラリ打診を引き伸ばしていたのだ。

「人前に出せる行儀がまだ見についておりませんので。」と。


業を煮やしたフランセーア王国は、国から国への正式な断りにくい招待状を贈ってきた。


アリステア王国の王宮の遣いはベルンハルト夫妻に告げた。

「フランセーア王国から、必ずおこしくださいませ、楽しみにしております、とのことです。もう逃げれません。どうにか暴れ馬を躾けてください」

と死んだ目をしながら言った。


王宮の使者は、フェリシティーのイタズラの、扉を開けたら仕掛けたバケツからジャガイモが頭上に落ちる、をまともに受けた上、落ちたジャガイモを踏んですっ転んでいた。ジャガイモが降り注いだ頭と、転んで打ったお尻が痛い。

一張羅の衣装にジャガイモの土が付いている。


王弟夫妻の屋敷に、行儀作法の教師が派遣された。

しかし、ことごとく匙を投げて怒って帰ったそうだ。

お読みいただきありがとうございます。


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