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借金令嬢の娘は隣国で公爵令嬢となり精霊姫と呼ばれて母の友人と出会い幸せになります!  作者: つーかたかさん


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借金令嬢は身ごもりました

エリンがベルンハルトの子供を妊娠できました。

ベルンハルトと蜜月を過ごした後、エリンに月のものは来なかった。

代わりに悪阻が来てエリンを苦しめた。妊娠したのだ。


サーラが来て、離宮に滞在した。

食べれずに吐いたり、起き上がれないエリンの世話をした。エリンは柑橘類なら食べることができた。

体調が悪い日々を過ごした。


離宮は数名のメイドしかいない。

エリンもサーラも自分の事は自分でできる。

離宮内は女性ばかりだ。穏やかに時が過ぎた。


エリンの妊娠中、エリンとサーラは仲良く過ごしていた。

サーラは赤ちゃんの衣類を縫ったり編んだりした。元々サーラは器用である。衣類のデザインも凝りはじめると複雑な物を作り上げた。

エリンは針仕事は得意ではなく、作ってもうまく出来ない。それでもエリンは産まれてくる赤ん坊の為に作った。

悪阻の時期を乗り越え、安定期に入った。エリンのお腹が膨らんできた。


ベルンハルトは一度だけ来て、エリンの膨らんだお腹をそっと撫でた。

「俺とエリンの子か。嬉しいな。元気に生まれてきてくれ。待ってるよ」

ベルンハルトは潤んだ目で言った。

エリンが妊娠したと聞いた時は、複雑な気持ちだった。我が子が産まれてくるかもしれない喜び。妻でも恋人でもない人との子供。妻は俺の子を、我が子として育てると言う。

子供は好きだ。欲しいと思っていた。

憎からず思う人との子供。若い時に胸を高鳴らせた女性との子供。

初めての我が子。

「サーラとあなたの子です。」その人が言う。

「うん。わかってる。ありがとうエリン。」

ベルンハルトは自分の子を宿した美しい女性を見た。

抱きしめたい衝動を抑える。

「また怒られそうな言葉を言ってしまいそうになるよ。」

「サーラとあなたで、この子を守って下さいね。慈しみ可愛がって、家族で幸せになって下さい。」

「うん。この先俺は、この子とサーラの為に生きる。約束する。大切にする。」


産まれてくる子供の幸せを願う3人は、心に浮かぶ沢山の言葉を飲み込んで、表面上は穏やかな日々を過ごした。




マデリーンと王太子は今回の事を知っている。

マデリーンはエリンとレイナルトの心配をしている。今回の事の手伝いをしたことに罪悪感を持って憂鬱だった。


王太子は違った。

自分の妻が無理せずに済む事に安堵していた。

また、隣の大国との約束が果たせる事を期待している。

弟と、美貌のエリンの子なら、賢く美しい子供が産まれるだろう。男の子でも女の子でも、大国は欲しがるだろう。大国に縁付かせ、この国との絆を結ぶ運命の子。

いずれ自分は王になる。産まれてくる子は王弟夫妻の子供でなくてはならない。

エリンが側妃になるならともかく、身分の定まらない誰とも知らない女性の子供を、王家から王家に縁付かせることは出来ない。

プランセーア王国の王女の孫であることは間違いないのだから、正妃の子供であるとした方が、子供にとっても良いはずだ。


王太子もエリンの子供が無事に生まれ出てくる事を願っていた。

そして、この国の秘事と今後の未来をより良くするため、考えなくてはならなかった。



王と王太子、宰相のみが伝え知る、忘却薬を使うべきか。


生活の習慣や、現在までの知識の部分はそのまま。

生まれてからそれまで生きてきた記憶のみを全て忘れるという秘薬。忘却薬。


できたキッカケは偶然だと言う。

うっかり者の見習い中の若い薬師。

その王家の薬師が新薬を開発中に意図せず生まれた薬。

罪人に試験薬を飲ませていた所、数名が記憶喪失状態になった。

数種類の薬の掛け合わせにより起こる症状のようだった。


王宮の薬師の長が担当の若い薬師に何をしたか問いただした。薬を飲ませた記録を精査した。

風邪薬、胃腸薬、避妊薬、頭痛薬、便秘薬、咳止め。

口から飲む薬に加えて、飲んではいけない薬を飲ませていた事がわかった。

うっかり間違えて飲ませた皮膚炎に効く薬草。

男の悩み、頭部の薄毛に効く毛生え薬の薬草。

毒蛇に噛まれた時に血液中に注射する中和剤、解毒薬。

これらの薬を開発中に、ある順番に飲ませていたら、罪人の記憶が無くなったのだ。名前も、生きてきた全ての記憶を無くした。


荒くれ者の窃盗犯の罪人が全てを忘れ、別人格となり、薬師の手伝いをし始めたと言う。その元罪人は後に市中で薬師として活躍したそうだ。穏やかな人生を歩んだと言う。


王家の上級薬師が引き継いで研究し、忘却薬を完成させた。


王太子はエリンが子供を産んだ後、この薬を飲ませるつもりだった。


愛妻マデリーンの弟の妻だったエリン。

マデリーンの兄、公爵の妻はエリンの妹。公爵夫妻の子供は我が子の従兄弟。

エリンがレイナルトとの間に子供を成せば、その子も我が子の従兄弟のはずだった。

妻を介しての姻族であったはずのエリン。


今は自分の弟の子供を腹に宿している。

その腹にいるのは、自分と血の繋がった甥か姪だ。

アリステア王家の血を引く子供。プランセーア王国の血を引く子供。

隣国との懸け橋になる運命の子だ。


その大切な子供の実母であることは、エリンの身を危うくしていた。


セリフが少なくてすいません。


シリアスな感じで続いていきます。

読んでくださってるありがとうございます。

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