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借金令嬢の娘は隣国で公爵令嬢となり精霊姫と呼ばれて母の友人と出会い幸せになります!  作者: つーかたかさん


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11/98

借金令嬢に夫を預けました

ベルンハルトがエリンのいる離宮にきました。

あの一夜ではエリンは身ごもらなかった。

月のものが来た。

その10日後、離宮にベルンハルトが訪れた。


騙されたあと、ベルンハルトは離宮を離れたから、1ヶ月ぶりだ。

夕食を一緒にとったが、ベルンハルトは無言。目を合わさない。かといって、怒っている風でもない。

ベルンハルトは困っていた。


湯浴み後、ベルンハルトが離宮の自室に行くと、エリンがいた。湯浴み後の姿だ。夫にしか見せない姿。

スラリとした美しい肢体。ボンと突き出たたわわな胸。あの夜、夢うつつでぼんやりしていたが、夢中で顔を埋めて、触れた。思い出すと下半身が反応しそうになる。自分で自分を笑いそうだ。馬鹿だろ、俺。

愛しているのはサーラだけなのに。

ベルンハルトは複雑そうにしている。

なんでエリンと二人きりで寝室にいるんだ?俺は。


目がエリンを見たがる。

理性で目をそらす。視線を外しエリンから顔を背けて話すベルンハルト。

「サーラに家を追い出された。エリンのとこへ行けって。行かなきゃ、サーラが俺と離婚するって。

どうすりゃいいんだ。」

「子作りしましょう」

「エリン、結婚してるだろ!レイナルト殿なら知ってる。すっげえエリンに惚れてる。俺、殺されるよ。バートにも、申し訳ないだろ。」

「私の事はひとまず置いて忘れで下さい。娼婦とでも思って、子作りすれば良いのです。」

「娼婦なんて、思えるわけないだろ!」

「では、サーラと離婚ですね。他の方と再婚して子作りして下さい。二択です。

私と子作りして、子供とサーラと暮らす。

サーラと離婚。

どちらにします?」

「そんな二択はない。どっちもない。

子供無くてもサーラと暮らす」

「サーラも苦しいんです。離婚したくないから、こうして選んだんです。それを蹴るなら、サーラはあなたの元から去ります。」

「そんなの、無理だ。なんでこんな事に。子供なんて、気にしないのに。」

「フランセーア王国とアリステア王国のためと思って。王族の義務です。」

「王太子のとこじゃだめなのか?兄上はマデリーンと仲良いけど、なんで、俺?」

「あのねえ、私の妹がエリオット様と夫婦なんです。エリオット様とマデリーン様はご兄弟ですよ。私の夫も、エリオット様達の弟です。で、王太子様はマデリーン様の夫。ダメでしょ。」

「だからって、俺?」

「サーラは私なら良いって言ってくれたんです。私とベルンハルト様の子供なら、大好きになれる、って。

サーラのため、これからもサーラと暮らすため、ベルンハルト様は私と子作りしなくてはならないのです。

それとも、私では嫌なんですか?好みではない?無理ですか?あの夜はちゃんと出来ていましたよ。」

「その言い方やめて。君はキレイで、男なら喜んでだくよ。だけどさあ?なんか違う。」

「もう、考えるのやめましょう。神様に任せましょう。数日間、私と過ごして下さい。」

エリンが部屋の灯りを消した。


「何も考えないで。私も考えません。」

エリンはベルンハルトの手を取り、ベッドに座る。

一度目を閉じ、息を整えた。

「王宮で、ベルンハルト様の贈ってくれたドレスを着て踊りました。とても楽しかった。夢みたいでしたよ。王子様と王宮でダンス」

ベルンハルトもしばらく黙った。そしてエリンの言葉を受けて続けた。

「俺も嬉しかったよ。あの頃、俺はエリンに惹かれてた。エリンとのダンスは忘れられない。

俺が贈ったドレスを着てくれて、すごくキレイだった。嬉しかったな。」

ベルンハルトはエリンの頬に手を当てた。エリンとベルンハルトは見つめ合った。

互いに演じて、それを知っている。

そして、お互い知らないふりをする。

エリンが目を閉じるとベルンハルトがエリンにキスした。最初は軽いキス。

2度、3度と角度を変えてお互いの唇を味わう。ベルンハルトの息が荒くなった。

「君は俺が初めてドレスを贈った人だ。あの頃より、今のエリンのほうが、もっとキレイだ」

ベルンハルトがエリンをそっとベッドに寝かせた。


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