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氷氷氷
氷について、三つの詩。
「音響:氷」
水にふれて、
パチパチッ。
ひりつく音だ。
ふれあう中で、
ギャリギャリッ。
きずつく音だ。
そして、ゆっくり、まざりあっていく。
時間をかけて。
ゆっくり、と。
「ふれる と とける」
透明で、
角ばっていて、
ふれると冷たい。
そのまま触りつづけていると、
どんどんとけていく。
どんどん、どんどん。
とけていく。
どんどん、どんどん。
とけていく。
そうして
いつのまにか、
氷はなくなっていた。
なくなって、
しまっていた。
「氷涙」
ポタポタと
涙。
とけていく
涙。
どうしてそんなに
泣いてるの?
こたえはきけず
ただ、涙。
書き終わった順です。




