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日常的な観測
本日二回目の更新。
「いつもの私は」
大きく息を吸い込み、
普段どれくらいの呼吸で
生きているかを知る。
夕暮の赤をじっとみつめ、
同じ時間帯の過ごし方をかえりみる。
土手にごろりと寝転がり、
ゆっくり動く雲を見た。
頭の近くで草のにおい。
いつもの視点、その遠さを知った日。
「世界にとけてゆく」
ふぅっと息をはいたそばから、
白く染まる。
そしてすぅっときえるのだ。
とけてゆくのだ、世界に。
名もなき働きアリが
ちょこちょこと歩きまわり、
キリギリスがその後ろを
しずしずとついていく。
小さなもの、儚いもの、
彼らの世界にも何かしらの法則があって、
そこで生きていくものがいる。
一瞬にも思える、永い時の中で、
生きていくものがいる。
そして、最後はとけてゆく、世界に。




