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孤独で、こどくで、コドクで・・・・・・
「暖炉の前の少女」
少女は待っている。
自身を抱き上げてくれる誰かを。
暖炉の火がパチリと燃え、
彼女は冷えた手をかざした。
くらやみが少女にせまる。
その時、
重く閉ざされていたはずの扉が開いた。
「知っているか」
お前は知っているか。
不意に訪れる、孤独な時間を。
それは突然やってくる。
手を洗っている時。
空を見上げた時。
鏡を見ている時。
誰かと話している時。
時間を確認している時。
その瞬間に抗うことはできない。
全ての抑制は意味をもたず、
意識の底から、あるいは外から、
一色に染められる。
その牢獄は堅固であり、冷酷。
理不尽に放り込まれる私たちにできるのは、
ただただ光を渇望することだけだ。
「暖炉の前の少女」に関して、書き始めは夢みる少女の感じでいたのだけれど、三行目から方向が変わった。最終的に親を待つ感じに。しかし、親であるとは明記しない。




