28/94
あきらめ
「諦念」
あこがれは遠く。
近づくほどに遠く。
さりとて、
遠ざけるほどの勇気も無く、
近づくほどの勇気も無い。
矛盾を矛盾と自覚したまま、
道化師のように踊る。
意味など無い。
求めてはいけない。
それを求めるなど、おこがましいというもの。
ただ狂う。
それが道化には
似合っている。
「まざらない」
図工の時間にまぜる、
色とりどりの絵の具が苦手だった。
思った通りの色ができずに、
気づいたら醜い色になっているから。
私に使われるなんて、かわいそう。
どうせなら綺麗でありたいはずだ。
鮮やかに。美しく。
そのうち私は、
チューブから出したまま使うようになった。
まぜることを、やめた。
醜い色はだめ。
醜い色はだめ。
鮮やかに。美しく。
『諦念』は去年書いたもの。『まざらない』は昨日書いたものに少し手を入れたものです。




