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ゆめうつつ
即興で書きました。
「夢から覚める」
音が消えた。
視界を暗闇が支配した。
手に残っていた
あなたのぬくもりでさえ
感じられなくなった。
不意に痛みが襲った。
皮膚の内側を
ゆっくりと引掻くような、
そんな痛み。
目が覚めると布団に包まれていた。
天井のシミがぼやけて見える。
夢の内容は思い出せなかった。
「不思議な時間」
機械から放射される熱。
聴覚を蹂躙する音の奔流。
目に見えないものたちの笑い声。
ふわりとした流れの中を
私は漂っていた。
隣に誰かがいた気がしたが、
はて、あれは誰だったか。
どうも伝わらないようだった。
仕方のないことだ。
では、また次の機会に。
偶然おとずれた邂逅。
不思議な面会。
この奇妙な出会いは
いずれ来る日の為に。
そして一回全部消えた。
思い出しながら書いたよ……。




