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親愛なる者
「親愛なるトーマス・パーカス」
過ぎ去った一切は過去である。
そして今もまた過去となる。
そこに意味は
ないのかもしれない。
けれど意味が
あるのかもしれない。
私はその全てを誇ることは
できない。
今に至るまでの全てが
周囲に誇ることができるものではないことを
知っているからだ。
だが、あなたは
良き隣人、すばらしい人だった。
私はあなたを誇りに思う。
一つの弾丸が去り、
銃声が止んだ後、
あなたは私の方へ
よろけながらも歩み寄る。
私はその体を、この胸で
しっかりと抱きとめる。
一切が過ぎ去るまで、
ずっとそうしていた。
今日見た夢の話です。




