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はじめての日
「”はじめて”を捧ぐ」
私の”はじめて”を君に捧ぐ。
憧れ、
手のぬくもり、
湧き上がる想い、
戸惑うほどの情熱、
言葉の贈り物。
伝えることへの不安。
伝わる瞬間の沈黙。
脚色なく紡いだ言葉に嘘は無い。
そして、
受け入れられたが故の、涙。
頬を伝うしずくに誓う。
私の”はじめて”を君に捧ぐ。
「捧げられた”はじめて”」
何気ない視線にこもる熱。
最初は気づかなかったけど、
ふれあった手のぬくもりで、
君の想いが伝わった。
それから何だか照れてしまって、
突然絡まる思考。
膨れ上がっていく熱。
そして、想いは声になる。
紡がれた言葉に嘘は無かった。
だから、私も声にする。
膨らんだ想いを声に。
君の涙が眩しかった、
”はじめて”を受け入れた日のこと。
初恋。




