交体の儀①
また、全世界・全人類がマンボウ様の、口が開くのを待つ。
異様な静けさ。
「シーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン」
(今まで、歴史上、世界が、これほど静かになったことがあったろうか?)
(たぶん、ねぇ)
マンボウ様が言いかける、「交体の儀とは」
「とは?」(全世界、固唾を飲む)
「ゴックリ」(全人類がつばを飲む音)が、全世界に、ひびき渡る。
「お互いの身体の一部を、切り取り、互いに交換し合うこと」と
マンボウ様、大マジメ(目がマジ、コワイよー)、言う。
(体の一部って、どこだよ?髪や爪じゃねんだろ、指はいやだ!ヤ〇ザにまちがわれる、他はもっといやだ!)
俺は、叫んだ、「今度こそ、ガイドブックが間違っている。そんな習慣は地球にはねぇ!」と
すると、マンボウ様「ガイドブックP17に・・」と、ガイドブックを出し、声に出して読む。(音読かい?)
「器官切除 指詰め、指や腕・足などを切り落とすこと。世界各地で古くから見られる」
出典 山本〇〇「身体変工」『日本百科全書』
と書いてある。」
と、自信満々に胸をはる、マンボウ。
(指だ?、腕だ?足だ?絶対にいやだ、痛い、後で困る)
俺は、「ウソだ。おい、KG、『日本百科全書』持ってこい」
KG「はい、ただいま」と、あわてて持ってくる。
「早ぇな」と俺。(ゆっくりでいいんだよ、時間かせぎだよ、察しろよ)
「国立図書館が近いですから」と、KGは、大マジメだ。
俺は、ゆーっくり、ゆーっくり、ページをめくり、時間を稼ぐ。
(絶対、見つかりっこねぇ、ウソだって証明してやる)
その時だった。ヨコ・ヒロシ、(てめぇ、まだ、いたのか?)、が叫んだ。
「ハリーアップ」(えっ、いそげ?いやだ、ゆーっくりだ)
すると、テレビの中から「ハリーアップ」、「ハリーアップ」、「ハリーアップ」の大合唱、今、再び世界の心が一つになった。(いやな、ひとつになり方だ)
あまりのうるささに、仕方なくページをめくる手を少し早めた。
ページが進んでゆく。「身体感覚」→「身体検査」→「身体切断」
のページに
「器官切除 指詰め、指や腕・足などを切り落とすこと。世界各地で古くから見られる」(身体加工より)
(おい、あったよ、あっちゃったよ、どうすんだよ)
俺が一瞬、ろうばいした表情をヒロシは見逃さなかった。
すぐ、俺の横にきて、そのページを見ると、一言、「ファウンド」(あった!)
と叫んだ。
その瞬間、全世界、歓喜の嵐
「コングラチュレーションズ!」(めでたくねぇ!)
「グッジョブ!」(よくねぇ!)
その他、すべての言葉で、全世界が祝ってくれた。
俺の身体の一部切断を。
それも、みんな喜色満面で(そんなに、俺の切断がうれしいのか?怒!)
その時、マンボウが、「まずは、私の足を切ってくだされ」、と
重々しく言う。
すかさず、ヨコ・ヒロシ「さすが、マンボウ様、自らを犠牲にして、友好のために」、ヨヨヨヨヨ、と、盛大に泣き崩れる。
(さすが、芸人!演技うまっ!)
そこで、サシバ首相が「すぐ、切断専門医(そんなもん、あんのか?)を差し向けます。3分、お待ちください(カップ麺かい。)
すると、3分後、ヘリコプターの音がして、
「お待ちー」の声とともに、ピンクの白衣(?)の女が飛び込んできた。
♬つづーくー♪♪




