銃を持った転移者と戦ったおっさん冒険者たちの話
「プロとしてェ~~~~~!ゲームを完遂しまーす!」
「な、何だ」
「魔人か?」
そいつは突然現れた。
鉄兜に全身マダラ模様に身を包み鉄の筒を持った化け物だ。
「無限弾!補充!」
面白半分に人を殺してやがる。
このことは冒険者ギルドで聞いた。
何故なら俺はおっさん冒険者のゲルド
緊急に冒険者ギルドに集められたのだ。。
「・・・諸君、これは異世界災害だ・・」
「異世界・・・」
「もしかして、あの魔人は異世界人か?」
「そうだ」
異世界人がこの女神が統治する世界を遊戯と勘違いをして殺戮を繰り返したり国家を滅ぼそうと活動をしたりする事例が確認されている。
「その中で最悪のミリオタ災害だ・・・」
「諸君らの任務は領主様の部隊が来るまでにこの街を死守することだ。報酬は災害発令につき一日金貨1枚である!」
・・・俺たちは取る物も取らずに現場に急行した。逃げだした冒険者はいない。俺らはそのように出来ている。
現場についた。なるほど、気味が悪い。
先行した冒険者達がいた。
「ゲルド!いろいろ試したけど、矢では死なない」
「魔法を放とうと思ってもその距離にいけない」
「話をしようと思っても話を聞いてくれないよ」
「分かった、何か分かったことは?」
「鉄の筒からツブテが出る。馬車や樽を貫通している・・・防げる物・・・ないと思う」
「分かった・・・石の家に隠れるか、地面に伏せるしかないな」
奴はここから100メートル先にいる。恐らく鎧を着ているな・・・
「おい、投石出来る奴は集まれ!」
「分かった」
「弓、投げ斧、何でも良い投射兵器を持っている奴で部隊を編成する!」
これは、武器の不利を人数で補う。
ババババと音が聞こえる。
奴は何を撃っているのだ。
「四方向から近づけ・・・」
「「「「了解」」」
俺は手斧を持って近づく。イメージとしては。魔獣にバレないように近づき少しずつ削るように攻撃をする。
皆はこの行動を分かっている。経験済みだ。
建物に隠れたり地面に伏して近づき。
石を投げたり矢を放ったりして奴を少しずつ削る。
「プロですからぁ~!」
奴は何かを叫んでいる。
コツン、コツンと石が当たるが、やはり何かを着ているな。奴には効かない。
「ウギャ!」
「撃たれたら速やかに後退!」
ひたすら物陰に隠れて奴を攻撃する。
奴は一体何が目的なのか・・・
「ゲルド、もう、三人撃たれた・・・」
「分かった・・・そうか、・・・皆、短い間ありがとうな」
俺のジョブは軍師だ。
策は尽きた。これ以上のことは出来ない。およそ3時間で30人近くが戦闘不能になった。おそらく半数死んでいるだろう。
「いいか?俺が特攻して手斧を奴の顔に投げる・・・その後は、次のおっさん。ジョニーか?指揮を執れ。この臨時戦闘クランの指揮官に指名する」
「ゲルドの兄貴・・グスン」
ああ、冒険者で長生きした者は多くない。
街の中で死ねたのだから御の字だ。
俺は立ち上がり、奴に向かって特攻をした。
「ウワーーーーー」
奴がこちらに筒を向ける前に手斧をなげた。10メートルまで肉薄できたな。
しかし、斧は外れた。
カチャ!と音はした。
奴と会話が出来るか?
「君・・・こういっては何だか投降しろ、これは不幸な事故だったのだ」
「フシュー!プロとして、アクティブシューターを倒す!」
何だ。目を遮光メガネで覆っているから分からないが・・・狂っている。
「移動トリガーを掴んだ!」
死ぬときって周りがゆっくり動くものだ。
奴が銃なるものを俺に向けて構えていたが、動けなかった。
まるで時間が止ったかのように動かない・・・
ドサ!
「えっ」
奴は倒れた。
周りをカゲが覆う。
空に何かいるようだ。
「対異世界人部隊竜騎兵である!」
「グワ!グワ!」
そうか、空から石を投げたのか。頭に当たり鉄兜ごと脳が揺れ気絶したようだ。
鉄兜を取ったら・・・奴はおっさんだった。
「何だ。おっさんだよ」
「ゲルドさんと同じくらい?」
「よせよ32歳だぜ・・・」
彼の持っていた武器は自動小銃であった。
銃社会アメリカにおいても自動小銃は特別な意味を持つ。
軍用銃の自動小銃を持った銀行強盗2人に100人以上の警官が投入された事件があった。
「ほい、皆、報酬だ」
「ギルマス、やっぱり報酬は金貨1枚・・・一日にしてはすごいけど・・・」
命をかけて金貨1枚は割に合わない。一体俺は何故冒険者をやっているのか?
全く考えてこなかったが仕方ない。
何故ならば冒険者だからだ。命をかけるのに理由はいらない。
最後までお読み頂き有難うございました。




