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プロローグ

 始まりは知恵だった。命の意味を見出すために求めたそれは、願った者の命と引き換えに人々に与えられた。次に緑の大地を望んだ。命を育むための豊穣の代償として、その者は己が命を躊躇することなく差し出した。

 それから後は欲望が続いていった。欲望は歴史において瑣末なばかりだったが、世界を揺るがす脅威や人々に希望を齎すものも少なからず存在した。大小問わず、その欲望の全ては、願いを叶えた者を漏らさず死に至らしめた。

 神は人間のあらゆる願いを叶える。その対価として、願う者は己の命を神に渡さなければならない。神は百年に一度、光の柱と共に地上に降り立つ。ただ一人の願いを叶えた後、その者の魂を抱き、神は天へと帰っていく。四つの山脈に囲まれた幽谷で、神は生を終える覚悟と決意を持つ者を待つ。

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