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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

新界

作者: ツッキー

 昔々、正確には1945年7月16日。この日から、この世界の理が変わっていった。

 本来、この世界には魔素と呼ばれるものが存在し魔法が使えた。人は皆杖をもち、魔法は世界中の人間の生活を助けていた。しかしあの日、世界から魔素が消えた。

 1942年6月、秘密裏に開発が進められる新型の兵器があった。それはウラン236等の放射性物質を爆薬を用いて一瞬で臨界状態にし、原子崩壊を引き起こす反応速度を上げることによって、得られるエネルギーと放射線を用いて周囲一帯を破滅させるという恐ろしい兵器であった。

 この兵器は元々ユダヤ人であったアインシュタインがアメリカに逃げたとき、ナチスに対抗する為アメリカ政府に存在を教えた兵器だった。「e=mc^2」多くの人が一度は聞いたことがあるであろうこの数式は、その兵器が存在できることを説明していた。1gから900TNT換算トンものエネルギーを得られるその兵器は、結局、完成する前にナチスが崩壊した。

 しかし、未だ世界は安定しておらず、戦争は続いた。アメリカはその兵器を完成させると、その威力を試すために、自国の荒野で演習を行った。結果を見守り、その後の侵攻作戦の演習を控える米兵は、全員魔法の結界を張っていた。そして、それが起動し、辺り一帯にエネルギーが広がった瞬間、彼らは結界を張り続けることが出来なくなった。その結果、多くの米兵は傷つき、辺り一帯は地獄絵図と化した。

 魔法が使えなくなるというのは想定外だったが、放射線と呼ばれるよくわからない物質の影響だろう、と考えた米兵は、その威力だけに目を向け、実戦投入することを決めた。そして8月6日に広島へ、8月9日に長崎へと、その兵器を投下した。その結果、ここでも魔法を使うことのできない人が生まれ、また、多くの命が失われた。

 その後、世界中で違和感が感じられるようになった。魔法が使いにくくなってきているのだ。最初は気の所為だと思われていたが、実は魔素がこの世界から失われていっていたのだ。兵器の生み出したエネルギーはこの世界で広がる速度だけでは空間が耐えきれず、見えない切れ目が生まれたのだ。その結果、その切れ目から魔素が違う世界へと流れ出していった。米軍はこの事実を隠蔽するため、世界中の人間から魔素や魔法に関する全ての記憶と記述を消し去る魔法を放った。その魔法に消費された魔素を最後にこの世界から全ての魔素が消え去ったのであった。


初投稿なので拙い文章ですが、投稿させて頂きました。

改善点などを教えていただけると有り難いです。(修正できるほどの読解力と器用さがあるかと聞かれればなんとも言えませんが…)

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