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もふもふ

ᓚᘏᗢ なぜか回り道をする猫 ᗢᘏᓗ

作者: 山目 広介

 私の部屋の北側には窓がある。カーテンで閉めてあるのだが、ウチの猫は何故かその窓の桟、枠と額縁の部分の狭い場所で外を眺めたりしている。

 器用にカーテンを前足で隙間を作り顔を押し入れて隠れていく。

 カーテンを薄めにしたら猫の影が写るようになり、姿が見えない時にカーテンの裏まで探す必要がなくなった。


 このカーテンの裏側はウチの猫の隠れ場であると同時に避難場所でもある。

 他所の猫などが来たりする気配を感じると部屋の一番奥であるカーテンの裏へと隠れます。

 でもそこから出て来るときは、怖いもの見たさではあるまいが、外の様子を探りに行くようにこそこそと出て行こうとするのをよく見ました。


 私の布団は東に頭を向ける形で、その猫がカーテンの裏へ行くとき経路は足元になります。

 カーテンの裏から出てくると、私の足元を越え、私の頭の方へ来るのか、外へ出ていくのか、どちらとも取れる行動をよくする。

 猫の居場所の一つが私の頭の北側にあります。

 そこへカーテンから出てきたときに呼びかけても何故か一度南側を通り頭の東を回り込んでやってきます。

 私が本を読んでいて、南にお尻を向けていたら回り込んで姿を見せつけるように目の前に来て、さあ撫でろ、と言わんばかりに立ち止まります。

 例え直ぐに寝なくても、私に撫でさせたら、再度お出かけしても、やって来る。

 もちろん可愛いから撫でます。もふります。



 外へ出かけて帰ってきてから、即座にトイレに行かず私に挨拶してからトイレに行ったり、餌を食べに行ったり、いや餌の時は私を連れていったりだけれども。

 トイレは階段の踊り場、出入り口はその窓、餌場は階下にある。

 どれも私の部屋を経由する必要はない場所ばかりだ。

 遠回りしてまで私の所へやって来る。

 

 確かに他所の猫に追われて隠れる時は私の部屋の一番奥のカーテンの裏へ行くわけだから、私の部屋を経由して安全を確認してからというのは分からなくもない。

 でも私の所にくる必要はない。

 いや、用心棒だとでも思っているのだろうか。

 他所の猫などは追い払うようにしてウチの猫を護るわけだから。


 もしかしたら私が知らないだけで、他所の猫が入り込んだ時に餌場などに行って遭遇してしまったから私を用心棒として雇っているのだろうか。

 報酬としてもふもふを代償に。でも自分でも気持ちいいのかゴロゴロ言っているんだよなぁ。

 それを報酬ってどうなんだろうか。

 いやなに、かわいいし、もふもふはするんだけど、ネ。



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