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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

あの日の出来事

作者: 梨夢

前置き『初めて書いた小説なので、お手柔らかに見てください』


「貴方は、とても重い病気にかかりました。」

えっ。私はその言葉を聞いた。

でも、涙1粒も出なかった。

なんでだろう。やっと○ねる気がする。

「余命は残り....半年でしょうか....」

半年もあるのか... 。

何しよう。暇だな。

その頃私の親、お父さんと言うと...

泣いていた。

いつもは泣かないのにね。

いつも虐待してばっかりなのに。

はは、綺麗事だね。

「゛めり゛ごめんな。」

私の親、お父さんはそう言った。

私の名前.....。呼ばれたの何年ぶりなんだろう。

*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*☼*

私は母親をなくした。

それからまだ1年も経ってない。

それからお父さんは私に虐待をするようになった。

お母さん...あと半年で会えるね。

楽しみ。。

この世界には私の嫌いしかない。

でも、あっちの世界ではお母さんのように、

私の好きがいっぱい。

早く行きたい。

私の嫌い。いっぱいある。

ピーマン。なす。学校。先生。環境。本。

そして、お父さん……と私。

1番嫌いとは言うと、病院。

特にあの音が嫌いだよ。

*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*☼*

お父さん、お母さん、私の3人で久しぶりに出かけた。

最近は忙しくってなかなか家族と出かけられなかったから。

この時、私は幸せだった。

あのことが起こるまでは。

横から猛スピードで、車が迫ってきた。

一瞬の出来事だった。

衝撃を感じて私は反射的に目を閉じた。

目を開けたら、私は車の外にいた。

道路の上を寝っ転がっていた。

色んな所が痛い。

「あ゛あ゛あ゛ー。ま″な″。ま″な″ぁ。」

私のお父さんの声。

私のお母さんの名前....

私はその声と救急車の音が少しずつ遠くなって行くの同時に目の前が暗くなるのを感じた。

*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*☼

キーン

ピッ.....ピッ.....ピッ.....ピッ.....

ん?

目が覚めた。

目を開けると真っ白な天井が見えた。

見慣れない光景がみえる。

恐らくだけど。私は病院にいるようだ。

私の嫌いな音がする。

私の嫌いな匂いがする。

おばあちゃん....おばあちゃん....

ガラガラ。

誰かが入ってきた。

「誰?」

「めり?大丈夫か?」

「目が覚めたのね。」

お父さん、お母さん。....いや。おばさん。

お母さんが見当たらない。

「お父さん。お母さんは?」

「.....。」

なんで返事くれないの。

ねぇ。

お父さん。。。

「あのね。まななんだけど。....会いに行ってみる?」

「おばさん。お母さん今大変なの?」

「まぁ、そうね。だから、会いに行って欲しいな。」

嘘でしょ.....お母さん。お母さん。。。

いつの間にか。私は走っていたそうだ。

はぁ、はぁ....い、息切れが....

私そんなに寝込んでたんだ....

前までは、スポーツ万能で有名だったのに。

....201号室...ここか

゛「201号室だから!そこにお母さんがいるから!」゛

走り出した時。おばさんがそんなこと言っていた気がする。

一応。名前確認しておこう。

゛斎藤 真奈 ゛ここだ。

ガラガラ。

カーテンの向こうで大変そうに看護師さんたちが動いている。

また嫌な音。人が.....私の大事な人が消える音...。

やだ....お母さんを連れていかないで。

「めりちゃん....かな?」

そこには私の知らない人。白衣を着ている男の人がいた。

「だ…だれ。」

「私は…。向こうにいる、あなたのお母さん、斎藤 真奈さんの担当の岩沢です。」

お医者様か。。

「めりちゃん、今お母さんは大変な状況なんだ。」

......えっ.....

「だから、部屋の外で待ってくれるかな?」

カーテンに覆われてるあの向こうで.....

何が.....

私が突っ立っていると看護師さん達に、締め出された。

「やっぱ無理だったかぁー」

おば....さん?

「いやー。私達も追い出されちゃったんだよねー!」

おばさんはどうしてそんな平気な顔してるの?

悲しくないの?心配じゃないの?

お母さんがどうなってもいいの?

そう聞こうとした。

でも.....やめた。

よく見ると。いつもは化粧ガチガチのおばさんの顔は、全く化粧されず、すっぴんで、目の周りは赤くなっていた。

私たちの前だから...。

おばさんは強がってくれてるんだ。

ありがと。

「ん?どしたー?」

私がおばさんの顔を見てるとおばさんが気がついてしまった。

「あっ、ううん!なんでもないよ!」

ガラガラ。

あっ、さっきの医者だ。

「めりちゃん....お父さんはいるかい?」

えっ、な、何かあったの?

「めりちゃんのお父さん、″.ひろみ″さんなら。

めりちゃんの病室にいます。」

おばさんが代わりに答えてくれた。

「そうですか。ありがとうございます。」

そう言うと、医者は私の病室へと向かった。

どうしたんだろう。

私はその医者の後に続くように歩いた。

私の病室に着いた頃には、中でお父さん達が話していた。

「まなさんの事なんですが..」

「.....大変な状態なんですか?....」

「....はい..」

「ぶつけた時の頭への衝撃、飛ばされた時の骨折の場所があまり良くなくて。」

嘘....どうしよう。

やだ、やだやだ!!

お母さん......

「そうですか....」

私はここからの内容を覚えていない。

*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*☼

次の日。

私のお母さんは、天国へと、旅立ってしまった。

あの優しいお母さんが、

天然だけど、私の事を第一に考えてくれたお母さんが。

1回私が虐められた時。

お母さんが学校まで来てくれて。

その子たちを叱ってくれたよね。

すっごく嬉しかったよ。

でも、やりすぎだよ(笑)

今までありがと。

これからもそっちで見守ってね。

大好きだよ。

お父さんは、この日から、虐待、お酒の量が多くなった。

私は本当のお父さんを知っている。

お父さんが、とても苦しんでるの知ってる。

だから、私は受け止めた。

私もくるしかった。

でも、私も苦しかったからこそ。

大変なことになってしまった。

私は、この日.....いや、お父さんの虐待が多くなり始めた頃から。

病んでしまった。

うつ病になった。

苦しかったから。私は自分の腕を切り始めた。

周りから痛々しく見えるけど。

私にはそうは見えなかった。

学校にも行かなくなった。

当時、中学生だった。

何もかも上手くいってた時は幸せだった。

でも、ある一言で、行かなくなった。

「「キモイ」」

私の腕を見て、その人たちは言った。

だよね。

分かってるよ。

そう追い詰めたのが悪かった。

学校に行くのが辛くなった。

だから。私は行かない。

これ以上耐えられない。

私は今年齢的には高校1年。

でも、私はなかなか授業には参加しなかったから、家の状況も行ける感じではなかった。

だから、私は働き始めた。

朝から夕方まで、仕事。

夜にはバイト。

飲食店で働いている。

正直この生活には疲れた。

逃げたいけど、お父さんや、私たちを守るため。

頑張るしかない。

まぁ、色々あって、体調を崩した。

体調不良は、長く続いた。

おかしいと思った私は病院に行って、余命を告げられた。

お父さんには、入院するか?

ときかれたけど、私はそのままの生活がいい。

そう言ったらそのままの生活にできたけど、

完璧にはならない。

薬が沢山出されて、通院生活になった。

*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*☼*

さぁ、薬飲んだらまあまあ良くなったから。

仕事に行くかな。

憂鬱だけど。

カランコロン

「いらっしゃいませー....ってめりじゃーん!!」

ここの仕事場の先輩のかおる先輩。

毎日....いや、仕事に来るとこんな風に近寄ってくる。

ちょっとうっとしい人だけど意外と優しい人。

「ねぇねぇ!ちょっときいてるー?」

「あっ、すいません。聞いてなかったです。なんですか?」

「だーかーら!めりが仕事休んでる間!高校生?ぐらいの人がきて、ここで、バイトしたいって来たんだけど。、メリと同中だって。」

「は、はぁ......」

同中?誰がいたっけ.....、

まぁ、あんまり興味無いけど。

「んで、店長がめりに気を使って、一旦保留にしてくれてるけど。めりはその人がバイトに入っても大丈夫?」

「別に気にしないのでいいですよ。」

あと半年で死ぬんだし。

「そっかぁ!ありがとねー!!!」

先輩の顔がいつも以上に明るい。

めっちゃ笑顔なんですけど?!

「先輩。そんなに嬉しいんですか?」

「えっ、あ。そんなことないよ?!」

先輩の頬が紅潮してる。

あー。

これが噂の恋ですか。

先輩一目惚れしたのかな。

てか、恋ってモノめんどくさいのに凄いな。

恋したことないけど。

なんとなーくめんどくさそう。

うん。なんとなく。

もしくはただ単にすごく可愛い子か、かっこいい人かな。

そんな人同中にいたかな。

覚えてない。

まぁ、全然学校行かなかったから突然か。

先輩が凄い興奮してる......

これ以上興奮させたら...ブルブル

バシバシ叩かれるのは嫌だ。

「せ、先輩仕事しましょ。向こうでお客さんが待ってますよ!」

「えっ、あっやば!!はーい今行きマース!」

さぁ、先輩も行ったことだし、私も仕事、仕事

*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*☼*仕事が終わってバイトがないから家に帰る....

のつもりだった。

先輩に買い物に付き合え!

って半強制的に連れていかれることになった。

私なんかで....まぁ、いっか。

考えないようにしよう。

という事で、アウトレットに来ている。

体力がない私が先輩について行けるか不安だけど(笑)

「めりー」

早速先輩からのお呼び出しだ。

「(*・∀・*)ノ ハーィ」

「こっちか、こっちどっちがいいと思う?」

ほお.....服ねぇ.....

1つはキャリアウーマン風の服で、もう1つは、女性らしい服......

ん〜....どっちも先輩に似合う......

困ったなぁ。まぁ、最終手段使うか....

「先輩はどっちがいいんですか?」

「えー。まあ、両方かな〜?」

「それじゃあ、2着とも買ったらどうですか?どちらも先輩に似合いますよ。」

これでよし。

「そぉ?」

と先輩が頬を染めた。

あー。あの子の為に.....か.....

「じゃあ、買ってくるね〜♪」

調子に乗った先輩が、スキップしながらレジに向かった.....

私にはそんな人はいない。

てか、いたら死ぬ事が辛くないって思わない。

大事な人がいるんだから。

*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*☼*

先輩を待っていたらお父さんからメールが届いていたことに気づいた。

゛めり。今日帰り遅くなる。″

ただそれだけだった。

いつもの事だ。

どうせ若い子と飲みに行くんだろう。

「めりー。今日ご飯どうする?」

「わかりません...」

「めり、今日お父さんは家?」

「居ないですよ?」

「そっかぁ。じゃあ、めりの家に行こうかな〜」

私の家か...人は呼べるけど、大丈夫かな...

「いいですよ?何が食べたいですか?」

「ん〜。めりのオススメで!」

私のおすすめか....

お母さんが作ってくれたあれにしようかな。

「先輩は苦手な物はありますか?」

「ないよ!全部ペロリ♪」

苦手無いの?!

すごぉ...

私はこの世の中に苦手しかないから羨ましい。

「先輩。私のオススメをご馳走します。」

*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*☼*

私は家につき、冷蔵庫にあの材料があることを確認する。

嫌いだけど、あの料理だけなら食べれる。

「先輩。先輩はご飯を炊いてください。」

「了解〜」

先輩の手は白く、傷一つもない。

綺麗な手だった。

さぁ、先輩がご飯を炊いている間、私はあれを作ろうかな。

『出来た〜!』

お皿にご飯と、あれを盛り付け机に持っていく。

この机を使って誰かと食べるのは何年ぶりなんだろう。

「めりー!早く食べよ!!」

考えていると先輩が目を輝かせて言った。

『いただきます♪』

私は、先輩があれを食べるのを待った。

先輩が口にした時、目が輝いた。

「めりー!このピーマンの肉詰め、すっごっく美味しい!」

そう。あれとは、ピーマンの肉詰めである。

私は、ピーマンが苦手だが、お母さんのオリジナルのレシピのおかげで、少しだけ食べれるようになった。

私も、1口食べてみる。

お母さんのように美味しくはないけど、食べれなくはない。

『ご馳走さまでした!』

「ふぅ。おなかいっぱい!」

「それは良かったです。」

「めりってさ。いつも敬語じゃん?」

「は、はぁ...?」

私っていつも敬語だっけ...?

気にしたことがなかった。

「だから日常っていうか、こういうプライベートの時は私語使お?」

「わ、わかりました。....あっ」

「も〜ww次使ったらキスするからね!」

「......わ、わかった....」

「ふふ。」

先輩は、ニカニカ笑ってた。

なんだろう。

先輩が近くにいて、2人の世界。

そんな感じがする。

私にとっては大事な人。


言うしかない。

いまだ。

今言うんだ。


「先輩。話したいことがあるんだけど。」


「何?」


先輩は、純粋に分からない顔をして私を見る。

その顔も、可愛い。

私にとっては宝物。

お金では買えない宝物。


『いつもありがとう。大好き。』


私は微笑むことが出来た。


「何よ〜(笑)急に改まってー(笑)」


先輩は沢山笑ってくれた。

私はその顔が好き。


「んじゃーめり!そろそろ帰らないと!

洗濯物が〜(笑)」


「わ、分かった!玄関まで送るよ!」


本当は帰って欲しくない。

でも、そんなわがままは言えない。

ありがとう。これで悔いはない。


「先輩。今までありがとうございました。」

ボソッと呟いた。先輩に聞こえないように。


「ん〜?なんか言った?」


「いや。何も。」

ニコ


さよなら。私の.....なひと。


「えー。気になるじゃーん!」


「はいはい。早く帰らないと!」

「むぅー。」

先輩を


*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*☼*


私は先輩と別れてから、ベッドにダイブした。

(……)

(これからどうすればいいんだろう…)


そのままでいれば平気だよね…

先輩はきっと先輩として〈好き〉と思ってるよね。

私が我慢さえすれば、平気…なんだよね…


【プルルルル】

夜の10時に携帯がなった。

【父さん】

表示には父さんが。

どうしたのかな。

まだお仕事のはずだよね。

【ピッ】


「も、もしもし?」

〚めりか?〛

「そ、そうだけど…」

〚ごめんな。〛

「なんで謝るの?」

〚父さん、会社クビになった〛

「えっ……」

〚ごめんな。〛

「……」

〚今日は家に帰れるか分からない。会えるかも分からない〛

「わかった…」

〚それだけだ。んじゃあな。〛


【ピッ】

【ツーツー】


クビ…か…


私にはどうしようもない事だった。

ただ、選択肢は一つだけ。


「もっと働くか…」


家の事を色々考えていたら深い眠りに着ていた。


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