1話 死したその先
月明かりが街を照らし、人々は夢の世界へと旅立っている。街灯の光がチカチカとなり、今でも明かりが消えそうな勢いの中、ただ一人は違っていた。
彼は全力疾走で街中を走り、その姿は焦りを感じている。何かを失いたくない、そういう瞳をして、高校の門を軽々と飛び越え、校舎の方へと急ぐ。屋上を見上げながら走り、屋上には人影が存在した。
校舎は警備員もおり、慎重に動きながら屋上へと急ぐ。階段を駆け上り、屋上の扉を開けた。そこには彼にとって大事な心友の姿がある。
「思穏!早まるな!こっちに来い!」
彼は焦り混じりで説得するも、思穏は彼に背を向けたままで、彼が動こうとしたら、思穏がこっちを振り向いた。その姿に彼は驚愕した瞳で、思穏の姿を上から下まで見る。
思穏が着ているシャツの前ははさみか何かで刻まれており、所々痣が見えていた。顔は腫れ切っており別人のような顔立ちになってしまっている。
「何があった…?」
「見ればわかるでしょ?僕はやっぱりこの世界にはいらないゴミ以下なんだよ」
「なんで俺に相談してくれなかったんだよ!言ったよな?いじめが起きているなら、俺に頼れって。なんでお前がいじめを受けなきゃいけねえんだよ!」
彼は動揺がありながらも必死に思穏が今から何をするのかを止めた。
「俺はあぁいうのは慣れてるから平気だって言っただろ?なんで思穏が再びいじめを受けなきゃならない?」
「僕はもう辛いんだよ!想心に守られてばかりで、それが逆効果だった!想心がいじめられてるところ、もう見たくない」
つうっと思穏の顔に雫が垂れ、想心は近くに寄ろうとした時、思穏が近づくなとほざく。それによって想心は足を止め、手を引っ込めながら拳を作った。
「想心がいてくれたから、僕はここまでやって来れた。でも、想心をこれ以上、苦しめたくない。だから」
思穏はゆっくりと後ろに下がって行き、泣きながら微笑んで想心に最後の言葉を伝える。
「想心、僕と友達となってくれて、ありがとう。僕がいなくなっても、想心は生きて、幸せになってね。バイバイ」
思穏が飛び降りをし、想心は足が動いたことでなんとか命を繋ぎ止めた。
「想心、離して!このままだと想心も落ちる!だから僕の腕離して!」
「自殺はさせるかよ!俺たち、学校の嫌われ者じゃん?お互い支え合おうって言ってくれたのは思穏じゃねえかよ。俺は諦めねえ!お前の命はここで終わらせるかよ!」
想心は思穏を引っ張り、思穏は諦めついたかのような笑みで想心の思いを受けようとする。しかし思穏の表情が見る見ると青ざめては、想心に警告した。
「想心!想心!後ろ!」
「え?俺たちしかいねえじゃん。大丈夫だって。後もう少し」
「気づけ馬鹿!やめてくれ!僕だけ落ちるから、想心の命だけは見逃してくれ!」
思穏の言葉でようやく振り向いた想心だったが、見知らぬ人物に突き落とされ、二人は転落する。転落する数秒間、それが長く感じ、二人は苦笑いをして手を繋いだまま、想心と思穏は帰らぬ人となった。
◆
何もなく真っ暗な場所に、想心は倒れていた。ゆっくりと目を覚ます想心は、上半身を起こしてここがどこなのか見渡す。何もないことによって、立ち上がり一歩を踏み出した。すると蝋燭が灯り、再び足を前に出すと今度は蝋燭の道が出来上がる。
「ここはどこだ?思穏…思穏!いるなら返事をしてくれ!」
想心の声が木霊のように響き渡るも、誰一人ここにいないことがはっきりする。想心は頭を悩ませるも、とにかく蝋燭の灯り道を進むことにした。
灯り道に進んで行くと、天国はこちらという矢印看板を見つける。想心は首を一度傾げるも、普通に矢印看板の先へと歩んだ。
矢印看板の方角へ進んで行くと、文字が反転しているも役所とひらがなで看板があり、その中へと入ってみる。役員はおらず机があるほうへ行ってみると用紙が置かれていた。
置かれてあるペンをとり、その用紙をざっと見ていく。名前と生年月日を書き質問を見た。
質問一 自殺か他殺か選べよ
振り返り少し考え、誰かに突き落とされたから他殺を選択する。
質問二 死亡した理由を書かれよ
何者かに突き落とされたと記載をした。次の質問は死と関係のない質問が記されている。
質問三 五色から好きな色を選べよ
ペンを止め死とは関係がないからとても不思議に思っていても青にチェックをした。
以上となり、役員に提出をお願いしますと書かれてあるも、役員らしき人物はいなかった。ペンを置いて用紙を持って受付というところへと行ってみる。
そしたら近づくにつれて人が見え、一瞬幽霊かとびびる想心だが、役員に提出をした。
役員は記入漏れがないか確認し、想心に向かって微笑みながらこう言われる。
「現世の人生、お疲れ様でした。手続きは完了となりますので、後ろにある青い扉を開ければ天国へ行けます。よい旅を」
「あの」
「なんでしょうか?」
ここで聞くべきか迷う想心であっても、気になるため役員に聞いてみることにした。
「俺と同時刻に死んだ友達がいるんですけど、こちらで調べてもらえることってできますか?」
「申し訳ございません。こちらの役所は手続きのみとなっておりまして、お調べすることはできません。ですが天国に入れば探す機能がございますので、そちらでお調べしてください」
「そうですか。ありがとうございます」
深々と頭を下げ青い扉にあるドアノブに手をつけ、もう一度聞きたいことがあり、後ろを振り向くも役員の姿がない。後は天国で聞くしかないとドアノブを捻った。
扉の先は美しい海が存在し空を見上げるとカモメが飛んでおり、現世と変わらない世界にも見える。美しい海を眺めていたら想心の名を呼ぶ声が聞こえ、そっちの方角に目をやった。
そこにはどこかの国の王子系男子が歩いていて、こんな奴がいるのかとポカンとしてしまう。固まっていることで、どうかしましたと心配そうな目で見てくる。
「葉桜想心さんですよね?まだ現実を受け入れられませんか?」
「いや、君のような、なんというかおとぎ話に出てくるような人がいるから、少し驚いて」
「冗談はやめてください。初めまして、僕はアンジと言い、君の世話役を任されることになりました。説明は歩きながら説明します」
「よろしくお願いします」
ぺこっとお辞儀をし、歩きながらアンジの説明を受けた。
この世界は天の世界といい、要は黄泉の国に想心は辿り着いたこととなる。もしも自殺を選択すれば獄の世界へ入ることになり、自殺した人とはもう二度と会えない存在。
それを聞いた想心は足を止め、不安を抱いてしまった。
「想心さん、顔色悪いようですが、少し休みましょうか」
「いや、大丈夫です」
今更抱いてしまっても、仮に思穏が奇跡に生還できたのならいいと気持ちを切り替え、この世界について詳しく聞いていく。
質問三番目にあった好きな色というのは属性が関係していた。想心が選んだのは青のため、水を主に使える力。赤を選んだ場合、炎の力。黄色は雷の力。緑は風の力、紫は毒の力。
それと国も分かれるらしく、水属性はミズノ国、炎属性はホノオノ国、雷属性はカミナリノ国、風属性はカゼノ国、毒属性はドクノ国に着く決まりとなっている。
「属性って言われても、いまいちわからないんだが」
「お楽しみはこれからですよ。僕も最初ここに来たときは正直驚きました。まさかあっちにはないものが存在するんですから」
アンジは懐かしそうに喋り、想心が思いついたのはゲームでよくある何かの能力が使えるのかと興味を抱いていた。
浜辺を歩いたその先は城に繋がる通路を歩いていると、アンジが手を前に出して想心に教える。
「あれがミズノ城です」
その城は普通の青というより深海の色をした城であり城の庭では水が流れ煌びやかな光を放っていた。ふと足を止めてしまいミズノ城の美しさに見惚れてしまう。
隣にいるアンジは綺麗ですよねと呟きながら、行きましょうかと声をかけ、想心はおうと声を出しミズノ城へと入った。
城内ではアンジと似た服を着ている同年代や下の子たちが行き来しており、想心はふとアンジに聞いた。
「アンジみたいな人って?」
「ここは学びの場所であり、現世は学校のようなものです」
なるほどねえという顔をしながら、アンジに案内してもらい、入った部屋はサイズ様々の正方形が壁にぎっしりはまっている。そして上のほうの正方形が光り出し、ぴゅうと想心の前でくるくると回転をした。
それを摘みこれってとアンジに質問をする。
「これってなんだ?」
「それはカステクラインと言って、言わば魔力が秘められたキューブのようなものです。そのカステクラインの名は青藍の葉桜。一度戦争が起きた際に、平和を齎したとされているキューブ。以前使用されていた人は、もう生まれ変わったので、ずっと眠っていたんですよ」
「平和を齎すキューブか」
自分の苗字に何か意味があるんじゃないかと思うも、アンジからチェーンを貰い、腰につけるとカステクラインがついた。一つ確認したいことがあり、アンジに聞き出す。
「俺と同時刻に死んだ友達がいるんだ。役所に聞いたら死亡した人を探す機能があるって教えてもらって」
「はい、確かに死亡された方をお調べする機能がございます。ですがまだ想心くんの職がまだ決まっておりませんので、そちらの手続きが終えましたらご案内しますね」
「職ねぇ。その職とやらはどこで手続きするんだ?」
こちらですとアンジに案内をしてもらい、職員室へと連れてってもらった。アンジは先生らしき人と話している間にカステクラインを眺める。
思穏がどこにいるか突き止められるなら、職を選んでちゃっちゃと探しに行きたい。待っていたらアンジは書類を持ちながらこちらへと、机があるスペースで想心に渡す。どんな職があるのだろうかと羽ペンを持ち、ざっと確認をした。全ての職には実績を積まなければならない数字が書かれてある。
平民の職を選んだ場合は、五万ポイント積めば、生の世界に行けるが、人間として生まれ変わりたいのであれば千万ポイント積まなければならない。
騎士団に入団する場合は、一億ポイント積めば、人間として生まれ変わることが必ずできる。ただし十八歳未満の子供たちは、育成学校へ入学することを強制とする。
想心は目をまん丸とし停止してしまい、アンジの顔を見るもどうかされましたかと、にっこり微笑んでいた。想心の心は混乱に陥り、心の声が外へと出そうな勢いだ。
(…は?まあまあ俺は、まだ十六の歳だし高校に通っていたわけであるが、騎士団の育成学校に強制入学ってどういうことだよ。普通の学校に通わせろって言いたいが、アンジは言っていた。カステクラインは魔力だから、魔法の勉強は必須か。念の為、聞くか)
心の整理がついた想心は、必ず思っていた回答が来るとしても、アンジに問い質す。
「これって強制、だよな?」
「想心くんは十六歳なので、強制ですね。まあ卒業したら平民に移せることも可能なので、今は仕方ないかと」
「なるほどな。ならこれに丸をつけて提出すればいいんだな」
はいとアンジが言うもので、名前を記入し騎士団に丸をつけて提出をし、確認をとってもらい手続きが完了となった。これで思穏を探せるんだなとアンジについて行き、本のような形をした画面のところへと到着する。
「この機械はあの世で亡くなり、天の世界に住んでいる方のリストです。探しているお友達は?」
「紅葉川思穏」
「紅葉川思穏くんですね。少しお待ちください」
手慣れた手で操作をしてもらうも、アンジの顔立ちは曇り、数秒後、想心のほうを向いて嫌な知らせを受けることになった。
「想心くんが探している紅葉川思穏くんは、天の世界ではなく獄の世界のリストに載っています」
そんなわけないと想心は思わずアンジの胸ぐらを掴み怒鳴り、周囲にいた生徒たちが一斉にこちらを向く。アンジは想心の手首を掴みながら、悲しい瞳をして告げられた。
「何度も試しては見たのですが、思穏くんは獄の世界におられます」
「何かの間違いだ!だって思穏が飛び降りるところを助けようとしたら、知らない奴に蹴り落とされて」
「あそこでは本人の意志で決めてもらっているので間違いではありません」
「…もう会えないのかよっ」
「言いにくいことですが、お会いすることは不可能です」
アンジから言われる言葉で手が緩み、一歩、そして一歩と下がっては全力で想心は浜辺へと引き返す。あそこで自殺を選択していたのならば、思穏と再会できたのではないかと。
まだ扉が残っているなら引き返せるんじゃないかと、浜辺へ行ってみるも扉はすでになかった。
必ず会えると思っていたけれど、もう二度と会えない失望感を浴び打ちひしがれ、想心は立ち崩し海に向かって思穏の名を叫んだ。たった一人の友人と死した結果、お互いが別々の世界でもう二度と会うことはできない苦しみ。
なんでだよと思穏に届くように泣き叫び、ただひたすらに悔しいという言葉が脳裏へと入っていきながら、誰もいないのに砂をぶちまけていく。
それを見たアンジは想心を止めに入り、想心に言葉をかけた。
「想心くん!何があったのかはわからないけど、先ほど思穏くんの映像を確認したら、ローブをを身に纏った人物が、思穏くんを起こしていることが判明したんだ!そこで打ち明けられたんでしょう。君は自殺した人間だから天の世界に行けないと」
「なんだよ、それ!思穏は一度、自殺しようと飛び降りたけど、俺が助けようとしたから自殺じゃねえよ!蹴り落とされたってさっき言ったじゃねえか!自殺じゃねえ!思穏は俺と同様に殺されたんだ!なんでわかってくれないんだよっ」
想心はアンジにしがみ泣き喚いて、アンジは戸惑いながらも想心の背中に手を置き、想心が泣き止むまで待ってあげることに。
少し落ち着きを見せた想心はごめんと鼻を啜り、いえとアンジはハンカチを渡して、それを使って涙を拭く想心。ここでアンジは想心に提案を持ちかけた。
「先ほどはお会いすることは不可能と仰いましたが、獄の世界でも騎士団があり、入団をしているのならば、会える確率は少なからずあると存じます。天の世界に死屍を送り込んでいる騎士団で、僕たちにとっては敵ではありますが、会って話すことはできるはず」
「敵同士であっても俺と思穏の絆は壊れちゃいないはずだ。絶対に何があったのか突き止めたい」
「なら想心、わかってますね?」
アンジに深く頷く想心で、行きましょうとアンジの手を握り、立ち上がり一度海を眺めた。
(どうして俺に相談しなかったのか。どうして最後に俺を呼び出したのか。きっと本当は死にたくなかった、止めてくれると信じて、飛び降りたんだよな。思穏、俺が諦めが悪いの知ってるよな。だから思穏と再会できると信じて、この世界を歩んでいくよ)
待ってくれているアンジのほうを向いて歩き出し、二人は城へと戻ることとなった。
◆
思穏が起きた時点では、まだ隣には想心が寝ており、起こそうとしたところ、二人を突き落とした人物が姿を現した。思穏は恐れることはなく、その人に向けて忠告する。
「想心に手を出すなら、僕は行くつもりはない」
「用があるのは紅葉川思穏、君だ。お前は自を殺した。つまりだ。たった一人の友人である葉桜想心とは一緒にいけない」
一度、思穏は想心の寝顔を見て、思穏は立ち上がり、ローブを身に纏っている人物に問う。
「僕が自殺をしなかったらどうしてたの?まさか僕を虐めていた連中に情報を流したのはお前?」
「正解!よくわかったな。そう、お前は獄の世界に必要な人材だと判明してな。だから自殺させるよう仕向けていたってわけだ」
腹を立てている思穏だとしても、その人物は揺るぐこともなく、深いため息を出す思穏であった。
「想心が起きる前に移動しておきたい」
「わかってるって。おっと、俺がいるってことは内緒にしてな。んじゃ、獄の世界で待ってる」
するとローブを身に纏っている人物は暗闇の中へと消えていき、ごめんという思いを持ちながら、思穏が一歩踏み出すと青い炎を灯す蝋燭の道を歩み始める。
歩くたびに段々と見えなくなる想心を見ながら、思穏の心は臍を噛むように支配されていた。友人を巻き込んで死んでしまった後悔は永遠に取り除くことは難しい。なぜなら想心の家族には兄妹がいて、今頃喪失感を味わっているからだ。思穏の家族はどう思っているかは想像がついていなくとも、その後悔を背負って歩くしかない。
灯りの道を進み、地獄はこちらという荒い文字で書かれた矢印看板を見つけ、そっちへと進んでいくとボロそうな役所らしき場所へと到着する。
誰もいない役所であっても机には書類と骸骨の骨でできたらしいペンが置かれていた。そのペンをとり用紙に書かれている内容を確認する。
質問一 人を殺したのか、それとも自を殺したのか
思穏は迷いもなく自を殺したほうに丸をつけた。
質問ニ 死亡したわけを答えろ
生きている意味がないと感じて、自を殺しました。
質問三好きな色を選択しろ
白黒のグラデーションであり、少し迷っていたが、白を選択し、ペンを置く。質問三に疑問を抱くも、受付にいる骸骨に提出をし、確認をとってもらって、行けと言われた。
後ろを向くと白い扉がありドアノブを捻って、思穏は獄の世界へと入る。そこで見た光景は真っ黒の海に浜辺はグレーでの色をしていて、建物自体は白がメイン。
海を眺めているとやっと来たとさっきの人物がローブを下ろして顔を出していた。
「やっと来たな、思穏」
「僕たちを殺した人」
「お前の世話役に抜擢されたセブラ、よろしくな」
「うわっ。僕たちを殺した殺人鬼と一緒にいたくないんだけど」
「そう言わずにさ。さっさと城へ行って手続き終わらすんぞ」
嫌々そうな思穏の背中を押していくセブラである。
城に到着しセブラについて行く思穏で、周囲を見渡していた。城では思穏と同年代ぐらいの子や下の子たちが多く、疑問に思いセブラに聞いた。
「ここって?」
「育成学校。まあ詳しくは後ほどな」
思穏は周囲にいる子たちを見て、自殺した子たちが多くいるんだと理解した。きっと心の傷は同じぐらいなんだろうと思い到着したのは正方形の形をした物が壁にぎっしり詰まっていた。
上のほうからキランと光り、思穏のところへと到着して、それを摘んだ。
「やっぱりお前を選んだか」
「なんですかこれ?」
「天の世界にあるカステクラインを壊すデステクラインだ。お前が持つそれはな、透過の紅葉で、一度戦争が起きた時に、指揮をとっていた大物が持っていたデステクライン。まずはそれを使いこなせと指示を受けている」
「何をする気なの?まさか戦争を再び起こそうとか考えてないよね?」
思穏の肩を組みしーっと人差し指を立てるセブラで、思穏はとても嫌な予感を感じ始める。
(想心、僕はとんでもない世界へと来ちゃったみたいだよ)
そう心の中で思いながら、セブラはその後、思穏をある場所へと連れていった。




