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教室での尋問会

 トラブル勃発です。


 昼休憩に入ったし幻と一緒に【アイテムボックス】内に入っているものを昼食として食べようかと席を立とうとしたところだった。


「おい、お前。ちょっと待てよ」


 男子の1人が私の席の前に来て声をかけてきた。

 私はそれをスルーして幻の席の方に足を向ける。だって名前で呼ばれているわけじゃないから私に用があるわけじゃないと判断しても問題ないよね。屁理屈だけど。

 そうしてサラっと無視したのだが横を通り過ぎようとしたら肩を強く掴まれた。軍の所属してたからといっても私の身体は普通の女の子と変わらないんだからね。要するに結構痛い。


「おい、俺が待てって言ってるだろ」


「なんで私が待たないといけないの?元から知り合いであった訳でもないのに。昼休憩は1時間しかないのだから私はすぐにでも昼食を食べに行きたいのだけど」


「は?お前が自己紹介で嘘ついているからだろ?いくら首席だからって調子に乗んなよ」


 私が嘘を言っている?いや、確かに嘘はついてるけど事前に陛下といろいろ話して決めた内容だしこの学園ではこれが私なのだから嘘は言っていないことになるのだけど……………………

 というか私首席だったんだ。今初めて知ったんだけど。確かにグレイス教諭は自己紹介成績低い順にとは言ってたけど。


「なんの話?私は一切偽らずに自己紹介したけれど?もう1回名乗ったほうがいいかしら?…………コホン、私はシルファ・リベイロン、リベイロン家の次女です」


 理解できていなかったのだと思ってもう1回自己紹介する。本名はシルフィーナだけど家名は偽ってないし、私が次女なのも真実だ。


「だからそこがあり得ないんだよっ!リベイロン家は一家全員領民諸共10年前に死んだんだろ!」


「私は1人、隠し部屋にいたから殺されなかったの」


「だったらなぜその年まで一切社交界に出ていない。みんなもこいつを見たことないよなぁ!」


 さっきから私に喰い掛ってくる男子が周りを見ると貴族の子と思われる学生たちはみな頷く。まぁそうだろうね。私は3年間王家の方々と一緒に暮らしてその後すぐに軍に入ってからね。社交界なんて行ってないし。いつの間にか私周りを囲まれているんだけど。


「生きるために狩りをしたり、自然についていろいろ学んだり、いろいろ大変だったの」


 そう言って証拠としてギルド登録証を取り出す。Ⅽランクだから登録証の色は赤銅色だ。冒険者として活動するときはシルファと名乗っていたのでこの登録証に問題はない。


「じゃあなんで今頃になってなんで学園に入ったんだよ!」


「知り合いに実力を見るって言われて受けた試験がこの学園の入学試験でせっかくだから入って来いと言われて入ったの」


「やっぱ嘘じゃねえか。大方リベイロン家の莫大な財産が目当てなんだろ!」


 今までの説明にどう嘘と判断する材料があったのだろう。あと財産が目当てってそんな訳ないじゃん。だって


「リベイロン家に莫大な財産なんてコレっぽっちも無いわよ。全部王家が管理しているから」


「は?」


 この話は本当だ。リベイロン家の財産なのだから少なくとも私が成人するまでは王家の方で預かってくれるのこと。だから私が持っているお金は全部自分で稼いだものだ。3年前くらいから数えてないけど少なくとも神金貨100枚はあったかな。3年、もうすぐ4年か、それぐらい前にデカいの倒した時の報酬がすごかったんだよね。正直もう稼ぐ必要ないんじゃないかってアルクスに言われたくらいだ。


 にしてもそろそろ本当に時間が無くなってくるんだけど。結構しつこいし。もうレーヴェ呼んだ方が早く終わる気がする。


「だが、「そこまでにしろリーバー」


「なぜです、ユークリウス様。こいつは絶対あのリベイロン家じゃないですって。第一私たちに比べて制服以外の着用しているものが廉価に見えるではないですか!」


 少なくともここにいる誰の着用しているものよりも高価だよ私が着用してるもの。だって完全オーダーメイドな上に充分国宝レベルの素材や付与がしてあるからね。


「貴族の名を騙るのは確かに違法で最悪鉱山刑になるが、この者はギルドの登録証にすらリベイロンで登録できているというのなら間違いなくその者はリベイロンなのだろう」


「な、そんな馬鹿な!で、ですが本当にリベイロン家であるのなら従魔が第1形態の、しかもマギドールな訳ないでしょう」


「私は一言も従魔がマギドールとは言ってないよ。マギドール系統とは言ったけど」


 実際は最終形態ゾディアックだしね。ここではジョーカーの固有能力で第6形態に化けてもらってるけど。


 そんな時だった。


「あの~、なんかクラス全体でお取込み中申し訳ないんですけどシルファ・リベイロンちゃんいますか~」


「銀髪金眼の子なんですけどいたらこっちまで出てきてください」


 あれ、この声ってもしかして…………

 声のした方に、幻を伴って行くとそこには私のことをよく知る2人がいた。


「リーシア姉さま、イリス姉さま、どうしてこちらに?」


「「「「「「「「は?」」」」」」」」


 そう私が姉さまと慕うグリーシャ帝国第1王女であるイリス姉さまとこの国で聖女に認定されているリーシア姉さまだった。



 お金は上から順に、

 神金貨、霊銀貨、白金貨、金貨、銀貨、銅貨、鉄貨、石貨

 です。10枚で1つ上の貨幣と同じ額になります。

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