表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

一緒に笑顔でいたいから

作者: 水天宮七白

小さい子供を育てていると、一緒に笑いたくても笑顔になれない時がある。

全てを受け止めて笑い飛ばしたくても、理想と現実の狭間で心は停止する。

逃げ出したい気持ち、親としての罪悪感。

子供を責めて問題は解決しないのに、込み上げた感情をぶつけてしまう。

自分は最低な顔を子供に向けている。

どうにもならない感情を爆発させた後、

犯罪者になったような後悔が押し寄せる。

それでも、目の前にいる子は笑ってくれる。

こんな自分を必要とし、抱きしめて欲しくてこちらに向かってくる。

自分の弱さに情けなくて、親という立場を捨ててしまいたくなる。

不出来な親を子供が嘲笑っているように見えるかもしれない。


でもそれは子供からのサイン。

この世界で唯一、頼れる存在である親に笑ってほしい。

怖い顔をやめて、一緒に笑顔でいたいのだ。

その小さな体で毎日を精一杯に生き、

生まれて数年の間にたどり着いた結論なのだろう。

親は生まれてきた子を育てる激務に身を投じるあまり、

笑う事の大切さを忘れてしまう。

家庭環境も家族構成も異なる家族において、親は様々な役割を担う。

しかし、子供は親と共にたくさん笑っていたい生き物だ。

大切な人と笑顔でいたいのは、

子供も大人も変わらない世界共通の願いなのかもしれない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ