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51.これがのじゃロリかぁ。

壁にぶつかって気絶したレストは縄で縛られて地面に固定され、俺たちも集まって来た兵士達に拘束されて連行される。


「お兄ちゃん。どうにかして逃げなくて良いの?」


「争いに来た訳じゃないし逃げるのは違うんじゃないか?それに俺たちが逃げたらレストがどうなるか分からないしな。」


「それもそうだね。それになんか縛られてると興奮してくる。」


お兄ちゃんは、レタが人身売買のオークションとかで出品される機会があるときに人前で興奮し過ぎないかが心配だよ。見た目は満点に近いのに中身があれだから買い手が付かないかもなぁ。


縄で引かれて少し喘ぎ声を上げているレタに俺は軽く戦慄を覚える。


「なぁ。俺たちはどこに連れて行かれるんだ?」


俺のことを引いている兵士に問いかけた。


「もちろん牢屋の中に決まってるだろう。お前たちにはこの国を侵略しようとした疑いが掛けられているからな。」


「誤解って言っても信じてくれないよな?」


「後で話は聞いてやるから取り敢えず連行させてもらう。」


「その前にこれだけは聞かせてくれ、レストは…あの龍はどうなるんだ?」


「まぁ龍だしなぁ解体されて素材になるんじゃないか?見た目からして珍しい色してるしな高値が付くと思うぞ?」


レストが解体される!?そんなのダメだ!


「あの龍は俺の…仲間なんだ!解体なんてしないで欲しい。」


「まあお前たちの態度次第でもあるかもな。取り敢えずついて来い。」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




魔人の国の王城に連行された俺たちは、この国を侵略しにきた賊として王の前に突き出された。


「それで?お前らは何でこの国に来たんだ?侵攻しにきたって事でいいのか?」


俺たちの前に座り杖を膝の上に置いた若い男の王が俺たちに問う。


「いえ。俺たちはこの国にあると言われている宝杖を譲り受けに来たんです。」


「へぇ。この宝杖を奪いに来たって事だよな?」


そう言って魔人の国の王は膝の上の宝杖を掲げる。


「だから違うんです!話を聞いて下さい!」


「おお怖いね。さすが国を侵略しようとする賊だな。もう極刑でいいんじゃない?誰かコイツら連れて行って。」


なっ!話を聞く耳すら持たないなんて…。


俺がもう一度抗議しようとすると魔人の国の王の後ろの扉から声が聞こえた。


「待つのじゃ。その者達を連れて行くでない。」


その声が聞こえた瞬間に魔人の国の王はあからさまに嫌そうな顔をして独り言を溢した。


「ちっ。ババァが出てくんなよ。」


「聞こえておるぞ。妾をババァと呼ぶでないこの悪ガキめ。妾のことはお姉様と呼ぶのじゃ。」


レストと同じくらいの大きさの帽子を被った子が魔人の国の王の横に立った。


え?さっき喋ってたのこの子?レストの人の姿と同じくらいのチンチクリンじゃないか!お姉様っていうよりは妹か子供だな。


「ロリババァが何言ってんだか。俺と何世代離れてると思ってるんだよ。」


「女性に歳の話をするなんていつになっても嫁が見つからないぞ?少しはその辺のデリカシーを持ったらどうじゃ?」


「ああ言えばこう言う…小言が多いところが本当に年増のババァみたいだぞ?」


「本当に口の減らない悪ガキじゃの。少しは年長者を敬ったらどうじゃ?」


その二人は言い合って睨み合う。


な、なんだこの状況は!俺たちが極刑になる直前でレストと同じくらいの子が助けてくれたと思ったら、魔人の国の王と喧嘩し始めたぞ!?俺たち居ないことにされてないよね?


「あのぉ…俺たちのこと忘れてませんか?」


俺は存在を主張するために二人にこえを掛ける。


「おお!そうじゃった!そなた等の事を忘れておった。すまんのすぐに縄を解いてやる。おい。お前たちこの者たちの縄を解いてやれ!」


その子が周りの兵士たちにそう命じると、俺たちの縄を兵士たちが解いてくれた。


「ありがとうございます。どうして縄を解いてくれたんですか?自分で言うのもなんですけど俺たちは相当な事をしたと思ってますよ?」


「…お主は大英雄じゃろ?あとそっちの獣人の子は白じゃな?」


「!。…もしかして俺たちを襲ったりとかは…。」


ここに来るまでに出会った白い飛竜の事を思い出す。


「する訳ないじゃろ!妾の見立てではお主等は…剣の大英雄の遣いじゃな?」


すげぇ!なんで分かったんだ!


「なんで分かったんですか?俺たち大英雄なんて一言も言ってないですよ?」


「剣の大英雄がここに寄ったときにお主等が来るかもと言っておったからの。」


…俺の感動を返せ。


「妾も白じゃからの。そしてコイツ…セルベルトは杖の大英雄じゃ。」


そう言って被っていた帽子を脱いだその子は髪の色が、少し緑色が入った限りなく白に近い髪色をしていた。


「そうじゃの…剣の大英雄から説明が足りなかったから七宝と白い獣について聞かれたことを答えてあげて欲しいと言われておる。妾になんでも聞くが良いぞ?」

今後の投稿頻度について活動報告に記載したので、確認よろしくお願いします。


出来れば二作目の『死を間近に感じたことはありますか?そのときに大事な人は側に居ますか?』も見て欲しいなぁ。(切実)

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