39.僕の嫌いな人達
アディちゃん視点から入ります。
その後に浩二視点に戻ります。
誰々視点と入れたくないので一人称で見分けて下さい。お願いします。
僕は貴族が嫌いだ。平気で嘘をつき他人を蹴落としたり利用して成り上がろうとする奴ばかりでうんざりする。僕の両親もそのうちに含まれている。
僕は両親に男に生まれてこなかったことを責められた。そして母様には僕以外の子供を授かることは無かった。後継のために僕が女を騙して連れてこいと二人から言われ僕は男として育てられた。だから両親も嫌いだ。
でも貴族でも嫌いじゃない人達も居た。国同士の友好を深めるパーティーで僕は白い小さなお姫様に出会った。その子は少し変わっている子だったが、初めて会った僕にやさしくしてくれて、その子の姉妹にも紹介された。その姉妹達も良い人達で僕は家に呼ぶような仲になった。
その姉妹が僕の家に遊び来ると父様はようやく優秀な跡継ぎに恵まれると喜んだ。僕はそんなつもりで連れてきたんじゃない。でも初めて父様から認められたと僕は思った。何回も何回も姉妹を家に呼んだ。父様に褒めて貰いたかったから。
白い小さなお姫様に何度も会えて僕も嬉しかった。その子は僕のことを騎士様みたいと言った。僕は本当はお姫様に憧れていた。僕の騎士様がいつかこんな僕を何処かに連れ出してくれると信じていた。でもそんな日は永遠に来なかった。
白い小さなお姫様達が居なくなったという報告が国からあった。僕は悲しかった。もうあの子を見てお姫様に憧れることも出来なくなると思ったから。
もう一度言う僕は貴族が嫌いだ。
そしてその嫌いな貴族の中には僕も入っている。
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「今日はどこに泊まるんだい?」
僕は兄さんに今日のこれからについて聞こうとする。
「そうだなぁ。いつも通り普通の宿に泊まろうかなぁとか思ってた。」
「安いのに中々良さそうな宿が多いわね。レタは何処がいいと思う?」
「レタはラ○ホテルが良い。」
「…レタに聞いた私が馬鹿だった。」
エナ姉さんはレタちゃんの答えに呆れた顔をする。レタちゃんダメだよ?そんなところに誰と行くつもりなんだい?
「じゃあお兄ちゃん?おねぇちゃん達はこっちの宿に泊まるみたいだから、レタ達はあの宿にしよう?」
「えっと…『民宿エク・ス・タシー』、…いやそこは絶対に普通の宿ではない。」
「お兄ちゃん。レタと一緒にイク?」
「…ねぇレタ?いつからそんなに卑猥な子になったんだい?お兄ちゃん悲しい。」
え?兄さんのせいでしょ?純粋無垢だったレタちゃんを返してくれないか?
「レタは元々こんな感じだよ?お兄ちゃん以外にはこんなこと言わない。だからレタの愛を受け取って!」
「だ、ダメだよ!そんなところに泊まるくらいなら僕の家に泊まって行くと良いよ!」
レタちゃんにそんな汚らわしいところに泊めさせるものか。
「久々のアディ君の家も悪くないわ。どうしようかな?そっちの方がいい気がしてきた。」
エナ姉さんが食いつく。
「レタもアディくんの家が良い!人の家で逢引する方が興奮する!」
「レタはよく逢引相手の嫁の前でそんなこと言えるなぁ。その神経だけは本当に凄いと思う。」
「私はレタなら良いかなって…、」
エナ姉さんはそう恥ずかしそうに言う。
「えw?なんだって?」
兄さんは聞こえているのにもう一回エナ姉さんに言って欲しいのか聞き直そうとして、
「キモい!笑わないで!」
そう言ったエナ姉さんに腹を蹴られて悶えている。馬鹿だなぁ。僕はその光景が面白くて少し笑いを溢した。
「じゃあ僕の家に行こうか。」
溢した笑いはレタちゃん達に見られたら多分怪しまれるものに変わっていたと思う。
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アディの家に行くことになったので一旦王都の外に留めていた馬車と馬を、正式な場所に預けてからアディの家に向かう。
「アディの家って大きいのか?」
「凄く大きいんだよ!開拓地のレタ達の家より大きいの。」
ごめんね?基準がしょぼ過ぎて、それじゃあ分からないや。
「そっかぁ。そんなに大きいんだぁ。凄いねー。」
「お兄ちゃんにちゃんと伝わってないみたいだから訂正します。お兄ちゃんの器より凄く大きいんだよ?」
さっきの例えからしたら、俺の器が凄く小さいみたいじゃないか?失敬な!さらなる訂正を求める!
そんなやり取りをしながら歩いて少しして大きな豪邸に到着した。
「ここが僕の家だよ兄さん。」
アディに通されるように門を通り豪邸の正面の扉を開けると、
「お帰りなさいませ。アディ様。おや?お客様ですか?」
スゲーッ!本物の執事さん達とメイドさん達のお出迎えだ!パネェっす!
「あぁ、ヴァルディ家の方達だ丁重におもてなししてくれ。」
「かしこまりました。お客様こちらになります。」
俺とエナとレタはそれぞれメイドさんに案内されてそれぞれ別の部屋に通される。
一旦割り振られた部屋を見たエナとレタは俺の部屋に集まってきた。
「それにしてもデカイ部屋だなぁ。ヴァルディの王城の部屋よりでかいよな?」
「ウチは王族でも貧乏な方だからね。そもそも部屋が大き過ぎても良いことないしね。」
「それもそうだな。まぁ良い体験だと思って使わせてもらうよ。」
レタは俺の部屋のベットをじっくりと見ている。今日はいっぱい歩いたし疲れたのかな?
「レタ?疲れたなら休んでて良いんだよ?」
「お兄ちゃんのとこのベット広いなぁって。これなら三人でも大丈夫そうだなぁって思ってた。」
お兄ちゃんはクーリングオフに対応してるから俺の優しさを返して?
しばらくしてアディが着替えて俺の部屋に入ってきた。
「レタちゃんたちもこの部屋に居たんだ。ちょうど良いからみんなで着いてきて貰える?父様が初めての人に挨拶するついでに、久し振りにレタちゃん達の顔を見たいって言うから。」
「分かった。一日お世話になるし失礼のない様にしないとな。」
「ご主人様は喋らない方が良いかもよ?」
エナはこの家の主人の前に自分の主人に失礼だよ?
俺たちはアディのお父さんが待つ部屋に向かった。どんな人なのか楽しみだな!
久し振りに浩二以外の視点入れました。(楽しかったし書きやすかった。)
今後も物語に関わる大事な部分では別視点入れると思います。




