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Fast.〜友理奈さん、仕事帰りに歩道橋から落ちる。〜元彼の『お前の足元危なかっしい』の声は〜…正しかったと悔やまれる…。(それでも落ちるそれが理orz)


 ※紀端きのはた友理奈ゆりなは、24歳花盛り~しかし虚しくも、3年続いた彼氏と破局する~原因はぽろぽろと溢れては落ちてしまう~彼女の言葉のキツさ…顔に似合わぬ『毒舌』だった~知らぬは当人ばかりの。

 そんな友理奈はどういう訳か、『ロールプレイングとは一体何の事なの?』〜と言う様なレベルしか無い平凡普通平社員事務系です〜女子なのにも関わらず〜、俗に言う『異世界』にやって来てしまった…様で……?。

 ……あれ?これは私の生き抜ける世界ーーなの、??~と。

 だがしかし、そこは『じゃあ』と言う訳にもいかないーーので。

 そこそこ為る〜適応力とか。それなり〜な行動力等々を、武器にするしか無い〜状況で。。。 ならば!と、 『冒険者(って一体何よ?いや、いちいち突っ込んでも仕方無い!から敢えて程好くツッコまないで!)〜ってあの人達(※薄汚れてる…っ)〜言ってるけど。……単に獣とチャンバラして来た「汗臭い」何かーーじゃんーー』と、苦虫噛み潰して。



 『じゃああの「汗集団」〜達の「いつ洗ったの?それ………」な衣服でも洗濯して!…生活費をっついでに稼ごうっ。……お家に帰れる…、その時を待ってッ!ッ!』と。


 

~新米異世界人~友理奈、若干迷子気味~奮闘記は始まったばかりで~…


 〜家事は得意☆〜なのにモテナイOL(※事務員)さんの〜『(※無事に)帰れる?!〜その頃には〜毒舌も〜治る?!かな〜な、迷惑・迷子な〜苦労スト〜リー』〜果たして…、冒険者たちが『小綺麗に成る』日はーーくるのかっ?!(嫌〜又すぐ汚すと〜思うよ。w)



 昼間ともなれば夏の名残の陽射しが、じりりとはして、やや汗ばみもするが、それも過ぎると流石に過ごし易くなって来たなと感じる、そんなと或る秋の日の昼下がりも過ぎた日暮れの刻だった。



 付き合ってた彼氏とつい、…大喧嘩になり(※何やら…私が一方的に『キレた』と言う意見もーー無くは無い。)…別れた。のは、昨日の事。




 ーー何故イライラも収まらん溜息混じりのそんな帰宅時に、


 夕方降った雨にやられて湿った歩道橋の上から……


 私は落ちたのか。『お前足元危なっかしいから』ーーああ、何故だか奴のーードヤ顔が浮かんだーーイライラは加速したが、私の落下は止まる事無く嫌な感じの浮遊感と共に見事に落下した。



 

 よく在る整備された鼠色の、規則的な所謂『歩道』は、…きっと硬く、私の頭位ならば容易く割ってしまうのだろうな。…荷物が邪魔で。空中で。『無事にたすかる』そんな予感は微塵も無かった。



 ーー此れ、多分駄目なヤツだと思う。ああそう言えば、やりかけの仕事、もう明日でいいや急ぎでも無いしーーと置いて来たんだった。私無事じゃ無かったら、誰か気付いて引き継いでくれるかな。現実逃避なのか諦めなのか、私はそんな事を考えていた。…痛いのやだなあ…。







 ※ ※ ※



 どちゃッ



 ぼて……。鈍い音がした。…な。…な?………あ、…いたいわ。うん…痛い。痛いよ?



 …。痛いけどさ?…あれ? ……? すみませんここどこでしょうか?



 うわぁ何か顔が『ジャリッ』とするっーてかこれ砂利だわ。砂利。…や、砂利と言うか砂?…いや、埃だわ。…砂埃。 …汚っ




 其処は見知った鼠色した整備された遊歩道では無く、所謂『街道』で在った。今日日彼女が過ごす世界では見掛けなく為った。馬車等の轍残る鼠色もコンクリも無い砂埃舞う「道」だったーーーー彼女が己の状況を理解するまで、暫し、…もうしばらく、時を必要とする様だ。





 「はぁ?」言ってもしょうがないのだが、勿論周囲に人等居ないのだが、言葉が口をついて出た。「いや、此処何処…」



 答えを知るには何もかも足りない事は理解っている。自分がすっ転んでいる場所の周囲は森ーーなのか、木々が見える。森と言うか林なのかな~等と、頭が緩いのかと言われそうな事を呑気に考えていた。昨日別れた彼氏にも何度も『馬鹿なのか』と真剣に問われた事が、幾度か…。「腹立つわ~」と、思い出し怒りをしている場合でも無いと思うのだが…。呑気な…。



 

 「…さてどうしよう…どうしようもないか…まあ、まずはぶち撒けた鞄の中身を片付けて…はあ……食料的な物が無いよ…。今日に限って。ほんとに何も無い。水も無いーお茶も無いー…飴も切らしてるし、チョコも無いじゃんって、山田が泣き付くからウザくて(×2)。あれだ…お菓子あげてしまったのが、あれが駄目だったか…。全部あげるつもりも無かったのに、山田めっ、喰いやがってっ」荒んでいるのか、言葉使いが…女子のそれでは無い…酷いなこの人。




 これはあれだ、振られるわな。そういう印象だった。



 ※ ※ ※

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