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複製スキルで楽したい  作者: 上津甲斐
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間者


斬り捨てた野郎共は盗賊団らしかった。

盗賊団をマジックボックスにしまっちゃおうねした。


女は、囮のために見捨てられたらしい...


だが、彼女もこう言った囮を扱うのは当然と思っていたそうで...本当に、私の常識はこの世界の常識とは噛み合わないなぁ...



女が向かう先は、私が目的地に選んだ行き先とは違い...科学により発展した国である。


その国は魔法使いが珍しく、得体の知れない魔法使いは魔獣と同等どころかそれ以上に危険だと見なしているようだ。


女を鑑定すれば、純粋な人族の行商人と出た。


この世界は、エルフやドワーフ何かのファンタジー世界の住民も居るし、私がなった獣人も居る。科学の発展した国は...それこそ純粋な人族が多いのだろう...


善人ならば同行するだろうけど、私は私以外に興味持てないし...アリッサ以上に価値の無い...言っちゃ何だけど只人にお優しくする趣味もないわけで...




ベッラにも変な人に関わらない事って旅のススメじゃ無いけども...言われたし、盗賊に襲撃される程度にはコイツらも殺ること殺ってるんだろうね?



私が目指すは農業輸出大国ハーベスト。英単語だと収穫、要らぬ豆知識だ...


美味しそうな国名だし、美食大国で尚、他国への食糧を回すので狙われた事は多々あれど...宣戦布告されようものなら、全ての国への輸出分を国内消費に回すので回りは自ら潰れていくらしい。


兵糧は大事、はっきりわかるよね?




血に塗れた剣を振るい、血脂を落とす。後でお手入れしよ...


お宿はベッラが最短で到着出来る日付から予約入れたらしいけど...魔法のやり取りは本当に謎だ。


尚、お宿の名前は雀のお宿...これは...この感性は日本人が関わっているのでは?

だから、美食で潤ってるんだ。


知ってる、インド人に一番美味しいインド料理食べるなら、日本で食べなってやり取りがあるとか教授も言ってた。




それよりもこの女...打算の塊過ぎて、気持ち悪いんだけど...コイツ、助けなきゃ良かったなって正直思う。



「私がお前助けたの間違い...次は助けないから。じゃあね」


獣人の身体能力は高い...只人を放置して向かったハーベスト...どうせ同じ人が迎えに来るでしょ?放置放置...



ハーベストには二日掛けて辿り着いた。


門番にギルドカードを利用した入国と宿泊予定先と目的を記す。


「雀のお宿はどこら辺です?」


「門を入って真っ直ぐ行くとハーベストの冒険者ギルドに成ります。此方からは右手側に暖簾と看板も有りますので雀のお宿は目立ちますが、サービスはハーベスト一、二を競うお宿です。」


「親切に、ありがとう御座います。では私はこれにて...御仕事、頑張ってください」


「はい、では...よい観光を」

ギルドカードと門番の簡易地図を受け取って、先ずは冒険者ギルドへ到着を伝えた。


ベッラに国境付近に人が彷徨いている情報を提供すれば、恐らく間者だろう...と、何だやっぱり殺した方が良かったじゃん。




次、あの女見掛けたら殺さなきゃ...行商人のエリザ。確かに情報収集に向いてる職選びですこと...


日記は勿論つけるが、始末した方が良さげな存在を忘れないように書き付けとこう...ちょっと閻魔帳っぽいけど。


ちょうどハーベストで購入したメモ帳に早速、書き込んだ


純粋な人族

行商人のエリザ

間者の可能性...


ただ奴等が間者だと、盗賊団始末した私の分が悪いよね...タイミング的に!



あの女が何かをやらかすのなら、やらかす前に仕留めなきゃ...












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