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複製スキルで楽したい  作者: 上津甲斐
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二枚舌と自立

ギルド登録です


スキル、アイテムボックスは覚えられなかったと思われたのだろう...ママは帰宅する足で、私を孤児院に放り込んだ。


さすが盗賊王の嫁...まともな感性の人間には出来ないことを容易くやってのけるなんて...そこに憧れないけどな...



魔法と科学の共存する謎な世界なのは解ってるが...まさか犯罪都市無いし犯罪国家だったら、孤児院なんて人身売買でこの世とサヨナラバイバイと言う、死亡フラグ乱立のやっべぇ場所じゃねぇか?


どうすっかなぁ...



賢さを見せたら余計、有用性でろくでなしに囲われたりすんのかな?でも、バカは馬鹿なりに使い潰されそうだし...平均よりちょっと上が良いよね?


あの駄目な神様にこの世界の常識教わってないのが痛かったか?孤児院に一応本棚と本が有るなら適当に読もう解らないけど大人の真似のふりすればイケる...気がしないでもない...いや年長者の猿真似で誤魔化せるよ。うん、そうしよ。


ママは私を棄てたけど、パパは探してくれる...と健気そうな馬鹿娘を演じてたら、孤児院のガキ大将気取りにメルヘン蒲公英頭のメルと渾名を頂いた。


吹けば翔ぶような超軽ーい脳みそ、とでも?

しばいたろか?


そうやって誤魔化しで、回りを騙して...ギルド登録が出来る年齢だろうってことでギルドに数人でやって来た。


名前...どうすっかなぁ?ママに棄てられたわけだし、前の名前使いたくねぇし...つーか、メルって渾名付けられたしメルで良いや



記入箇所は名前と年齢、性別のチェックだけで、住所と保証人は既に判子で捺されていたのか、別にシスターなり神父の院長が書いてくれてたらしい。


孤児院の子供は自分の名前が書ける程度だ。


今の神父さまは平民上がりらしくそこまでの上等な教育は受けていない。

以前までいらっしゃったシスターの何名かが爵位持ちの婦人だったらしいのだが、未亡人には...女性には遺産相続が認められず、息子らがごうつくばりで婦人は宝石類やドレスを売り、孤児院に寄付し、共に生活するようになった。読めないフリをしながらの流し読みごっこも彼女らのお陰で早急に知識だけは入手した格好である。


いつの時代だよ...


そもそも学問は貴族や裕福な連中がするものと言わんばかりのこの国では、平民は割と犯罪行為は普通に行えるらしい。


因みに隣国は魔法で先進国入りし、もう片方は科学の発展を遂げた国...そんな大国に挟まれた中途半端なお国がアルメリア王国である。


どっちに進んでも犯罪者として確保されそうだ。


「アール、国外に出れるのは何時から?」


「13って説明されたろ!メル」


「3年後かぁ...待てるかな?」


「採集の依頼なら先輩が着けば外に出れるけど、隣国は危険がそれなりに有るらしいからな...」


常識違うと、異星人みたいな扱いされる...とかかな?入国許可書も必要とか何時の時代ですか?



でも、ハロウィーンに参加してないお宅にウッカリ訪問したら不審者扱いで射殺もある物騒な銃社会国家と仲良しこよし(表面上)はしてた国の民だ。

面の皮は厚い、イケるイケる。そう思い込まなきゃやってられないんだよ!


てかさ、思い遣り予算って必要か?大国気取って偉そうにしてるなら他国に集る真似しないだろ!私が思うに、思い遣りじゃなくて甘やかし予算だと思うんだが...


島国が大国を気取るお国を甘やかさなきゃ何もしてくれないから、お金で釣るのが手っ取り早くて楽なだけだな、きっと...




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