遺失物はマジックアイテム(仮)
魔法王国は治安が良い...ように見せ掛けるのが上手いな...
入国早々、スリ被害に有った。
でも、まぁ...中身の無い鞄だからなぁ...焦る必要は無い。
一応、入国時にマジックアイテム(仮)と事前に伝えたし...防犯機能高めなので見付けても開けたら危険とは言ってないから被害は増えるだけ...何て愉快だろうね?
持ち主以外が開けたら、魔法やナイフが飛び出す仕掛けを仕込んだのだ。
私ってば優秀だよね♪
大丈夫。言い訳はバッチリ考えてある!
一応、警備兵だかに紛失物の届けは出したけど...やる気無さそうだし、見付かっても横領される前提の心意気で居て良かった~。
ハーベストの門番のお兄さん等の助言聞いてて良かった。
そんでまぁ...何人かの警備兵とスリを行った少年連中が死んでしまったり、負傷したようだが、悪人が減ったんなら...ラッキー位に思えよ...
真っ当な人間が巻き込まれてるかもだけど...そう言った犯罪者と仲良しこよししてるならそいつらも同等...なかーまでしょ?今は違うけど、そうなる可能性が高いなら実質一緒だ。
まぁ、低くても私は同一視するけど...
「旅の最中にハーベストから来ました。スリが多いので気を付けろと言われたので防犯機能をバックに付与しただけですが...何か?」
って言ったら黙っちゃうし...
何てゆうか...尋問...下手くそ過ぎねぇ?
何でだろ...魔法で自白強要と証拠捏造してるのかなぁ?
「退け、サリヴァンの者が来たのなら...私に直ぐ通せと言ったろう!」
サリヴァン...
アリッサから継いだのはこの家名もだ。
元々アリッサも冒険者だからか家名自体を持たない庶民出で...その鑑定眼を見出だされ...あの自宅兼店舗も、家名と一緒に押し付けられたクチらしく...
継ぐ覚悟は無いのに...
「レイヴンクロウ様、聞き取り中ですのでお待ちを...」
何か矢鱈、魔法使いっぽい名前の人が来ましたわ~
「断る!私はアリッサ・サリヴァンに会いに「アリッサではなくメルです。恐らくは、10代かそこらの...」...会う、会わせろ!」
猪は嫌よアリッサ...だから、旅は早いとか言ってたのか?どうすっかなぁ...
「私が代わる。アレックス・レイヴンクロウだ...君は、アリッサの娘か?」
「弟子でしたよ...アリッサは亡くなりましたので...」
「聞いてない...ぞ」
「葬儀にはベッラが連絡をとれた者だけで、基本は内々だけで済ませたので...1つお聞かせ願いたいのですが、どう言った関係でしたか?」
「私もアリッサも同じ所に居たからな...私は家に戻ったが、アリッサはサリヴァンの元に託されたと聞いていた...」
ほう...盗賊団に襲われて...アリッサとアレックスの他にも数十名居て...どうなったんだよ?
スキルが目的の誘拐か、身代金目的の誘拐かで拐われた理由が解るのに...
けど庶民出のアリッサだけならスキルだけど...アレックスも何か珍しいスキル持ちか?
鑑定してみると...結構良いとこのボンボンだった。
しかも騎士団長か...ウッカリ怒らせたら首が飛ぶかな?物理的に...
魔剣の持ち主とかわけ解らん称号持ちとかメンドイ...情報不足なんだ。調べなきゃ、最悪死ぬじゃん...
「メルは...サリヴァンを継いだのは解った。この鞄に付与された魔法を解析したいんだが...」
「...お断りしてはダメなの?」
「あ、あぁ~君は旅の途中らしいな...この国に滞在する際は我が家に泊まると良い」