討伐と昇進と虫
先ずはゴブリンを討伐した。
屑男はどうにも不愉快そうだが、致し方有るまい...敵意に向かって問答無用で攻撃をするのだから、お前の望みの味方は漏れなく巻き込まれ死亡だ。...哀れですこと。
リザードマンの討伐に際して、屑男は変に騒ぎ...標的に発見された...なので、サクッと殺っちゃいました。
いやー、フレンドリーファイアはやっぱり怖いなぁ...(棒)
錯乱状態に陥ったパーティメンバーが死亡しただけで...任務自体は成功しました。...とギルドに報告を上げたら、黒い噂のある何人かの冒険者や一部騎士団の連中が死亡や負傷をしたらしい。
外に居た私にはどうせ無理だろうと受付嬢が世間話に振ったのだろうけど...滅茶苦茶当事者です。
成功報酬は半分に減ったけど、元々屑男と腐った仲間達にも分配しなきゃいけないのが無くなっただけにお得なのだけど...
死んだのは...確実に屑男始末の瞬間を目撃したからだ...とするのならば、負傷は...目撃はしていないが屑男に指示され、私を害そうとしたのは確実だ。
私は未だにBランク...
ランク上げの任務受けたいけど...あんな屑男みたいな連中と組むのは勘弁だしなぁ。
「どうなさいました?」
「ランク上げたいんだけど...その為だけに組んで貰うのもあれだけど...私、自分の目的のためにしか旅しないからさぁ...」
「ランク上げの試験用パーティも有りますよ?一応、ギルド職員なので安心ですし...希望でしたら3日後は空きが出来ましたから...」
「...空きが?じゃあお願い致します!」
読めばあの屑男も昇進しようと依頼を入れたがくたばったので、そこに組み込んで貰えたそうだ。
屑男も屑だけど、信用だけは得るべくしていたのかランクはCランク...だったそうな...けど私よりも歳食って、であるからお察し下さいってなるよね?
ランク昇進はワイバーンの討伐、及び巣の撤去
時期が夏だとキラービーやモスキートの駆除、巣の撤去がメインになるから、秋で良かったと思うべきだ...
やたらデカイ蜂が居て、蚊も居るんだから...水回りから這い出る、無駄に大きい黒い悪魔も居ない訳がなく...一応ダンジョンで見掛けた事は有る。
普通の家屋よりもダンジョンのが育ちやすいのだろう...何せ生ゴミから死者の処分を行うダンジョンだ...栄養価はきっと上。
奴の生息を確認した私は...灯油を複製し、撒き散らした上で、ダンジョンに火を放った。
他に侵入者は居らず...他の冒険者は不在
しかし焼けたダンジョンでも奴等は現れた...小さくなったが数は多かった。不愉快極まりなく、氷付けにしたが...奴等の絶滅には程遠いのだと悲しいことに理解した。