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むかしむかし…
悪役令嬢は少しお待ちください(;Д;)(;Д;)
その日、小国オーストリディアに時を同じくして三人の王族が生まれた。
1人目は王が森の中で見初めた流れの民の血を受け継ぐ王女カルラ・ディ・ラルフローレン・オーストリディア
2人目は王の正妻が産んだ双子の兄ユーディキシュラ・スィ・マクローラ・オーストリディア
3人目は同じく王の正妻が産んだ双子の妹ユリディシュア・スィ・マクローラ・オーストリディア
しかしその後、長きに渡りカルラ王女は公の場に姿を現すことは無かった。
そして時は流れ三人の王族は齢15、つまり成人の時を迎えた。
王子は伴侶を娶り正式な跡継ぎとなり、ユリディシュア王女は時の大国トラシュへ正妃として迎えられた。
第一王女のカルラと言えば…
ユリディシュア王女の輿入れとともにトラシュへ側妃としてねじ込まれたのだった。
後に彼女は様々な偉業や珍業を建てる。
民草はこう言い伝えた
「彼女は天使であり悪魔、まさに神の愛子である」