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一方通行  作者: 間宮 榛
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02 愛しのリボンガール



 学年末テストも終わって、今年度最後の委員会があっけなく終わった。

 内容は主に、入学式の手伝い。生徒会と教師が主導となって行われるそれは、前年度風紀委員の最後の仕事ともなる。始業式の前日に行われるそれの出席者の誘導などを、風紀委員会が務めている。その打ち合わせもごく簡単で、文化祭や体育祭のように校内を延々と巡視するわけでもないから楽だった。決まった場所で、決められた場所へ向かわせるだけ。簡単だった。

 先月の今頃は女子がお菓子を配っていたけれど、今度は男子の番……ということなのだが、大々的にあるわけではない。バレンタインのように委員会内の一大行事となっているわけではないホワイトデーは、男子が裏で手を組みお返しをする日となっている。予算は税抜七百円、渡す相手は“相棒”の女子、内容は予算以内ならば何でも自由という制限つきで。

 相棒、というのは風紀委員会独特の制度で、仕事をする際のペアを指す。大体毎年うまい具合に男女の割合が半々になるから、男女で二人一組になって仕事をこなす。朝のあいさつ運動という名の服装検査、放課後の見回り、行事ごとの見回り、外部からの参加者がいる行事での誘導……二人一組になって行動した方が何かと効率のいい仕事が多いのが風紀委員の常で、それを相棒という制度で解決している。一年間、仕事を共にする相手は風紀委員長が直感と独断と偏見で決めるのだが、代々その決め方でトラブルが起こったためしがないと変に評判がいいという。風紀委員内での相棒間カップル成立率が高いのも、その風紀委員長の直感によるところなのだろう。

 そんなわけで、先週末に一年の風紀委員男子で買い物に行った。それぞれ、なんだかんだといって相棒の好みを知っていて、それほど時間がかからずに買い物を済ませていた。もちろんそれに、俺も含まれる。この一年、相棒として一緒に仕事をこなした楪仁香ゆずりはきみかの好みは、なんとなく知っているつもりだ。七百円という限られた予算の中で、比較的スムーズに決まったと思う。買い終わって再集合した時、それぞれの手にお世辞にも高校生男子に似合うとはいえないかわいらしい包みを持っているのを見て、みんなで苦笑したのはいい思い出だ。

 割り当てられた仕事を再確認してからレジュメをファイルに入れている楪を横目で確認して、鞄に手を伸ばす。中にしまいこんでいたピンクの包みを取り出して、そっと持ちあげる。周囲にさりげなく目を配ると、すでに何人もの男子が相棒にホワイトデーのプレゼントを渡している。楪の後ろの席に座る同学年の笹島は、予算限界まで使った大量のきなこもちチロルチョコを貰ってご機嫌のようだった。確かバレンタインに笹島からはチロルをもらった記憶があるから、相当チロルが好きなんだろう。笹島の相棒もそこはよくわかっているようだが、チロルチョコを渡し渡され、というのは変なのではないだろうかと若干疑問に思う。

「……楪」

「なあに?」

 楪の横に立って、見下ろす。小さな頭が動いて、見上げるように俺を見る。前髪の隙間から覗く上目遣いに、心臓が騒ぎだす。楪はこうやって何気ない動作や仕草で、俺の心臓を簡単に乱してしまう。ただ顔色が変わりにくいのが幸いだったと、こうやって心臓が暴れるたびに思う。

「手、出せ」

「ん? はい」

 疑問に思いながらも疑うことをしない楪は、素直に両手を揃えて差し出した。俺の手に比べたらとても小さな手。指も細い。時々触りたくなるけれど、俺が触ったら折れてしまいそうで、いまだに触ったことがない。一年間、隣にいたのに。

 掌を見つめたまま動かなくなった俺を訝しんだのか、楪が小首を傾げる。その動きに従って、猫っ毛がさらりと肩から零れ落ちる。柔らかそうなその髪を手で梳いたら、どんな感触がするのだろう。楪のことを考えてプレゼントを選ぶ時、楪に触れたらどんなかんじなのだろうと、そればかりが頭をよぎった。そして、目の前にいる今も。

 俺は、右手に持っていたピンクの包みを、そっと楪の手に乗せる。

「バレンタイン、うまかった」

「え……あ、これ、ホワイトデー?」

「ああ」

「わ、私に?」

「……ああ」

「えっ、あっありがとう! 開けて、いいかな?」

 白めの頬が紅潮し、楪が破顔する。その顔が、態度が、俺の心臓をかき乱す。それでも動揺を一片も表わさない俺の表情筋は固まったままで、首を縦に一振りすることで返事にした。この小さな贈り物でこうも喜んでもらえるとは思っておらず、ただただ自分が楪を喜ばせたことが嬉しくさせる。

 うきうきという言葉がぴったりくるようなオーラを振りまきながら、楪がするりとリボンを解く。俺が持つと違和感しかなかったピンクの包みは、楪が持つと自然と違和感がない。小さな手が壊れものを扱うようにそっと差し入れられ、中に入っていたものを取りだした。

「かわいい……バレッタ?」

 楪に贈るもの、といって最初に思い浮かんだのが髪飾りだった。よく肩までの髪を上半分だけ集めて縛ったりしているのを見るからだ。風紀の仕事をする時は必ずと言っていいほど上半分を縛っていて、たまに学内ですれ違う時は縛っていなかったりする。そのせいか、楪が髪を半分上げる時の髪飾りがいい、と刷り込みのように思っていた。きらきらした髪飾りやアクセサリーを売っている店で見てもいまいち楪のイメージに合うものはなかったが、雑貨屋でぴったりなものを見つけてそれにした。それはいま、楪が持ち主となっている。

 風紀委員だからあまり華美でない、リボンの形をしたもの。ちょうど店員が楪のように上半分を縛る部分をそのリボン型のもので留めていて、使い方を知って決めたそれ。細いリボンを何本か重ねてちょうちょ結びにした、繊細でシンプルな作りの物を選んだ。色はベージュとピンクの間みたいな色合いで、決して派手ではないけれどかわいらしい。色違いで何色か並んでいたけれど、一目で楪に似合うと思った。

「ありがとう、津由つゆ君」

「いや……よかった」

 はにかんだ笑顔で、大事そうに俺が贈った髪飾りを持っている。一層強く、心臓が騒ぎだす。俺が贈ったそれをつけているところを見てみたい気もしたけれど、そこまで望むのは贅沢だ。嬉しそうに楪が笑いかけてくれた、それだけで十分じゃないか。これ以上、を望んでどうする? 名残惜しさを押し殺して、席に戻ろうとした時だった。

「仁香ちゃんはバレッタもらったの?」

 楪の後ろの席のチロルチョコ好きの笹島が、楪の手元を覗きこんで声を上げた。

「うん、津由君がくれたの。かわいいよね」

「すっごいかわいい。津由が選んだとは思えない。仁香ちゃん、つけてあげるよ」

「本当? ありがとう」

 自然な流れで俺が渡したことが知らされ、俺がついさっき望んだことが現実となる。普段はなんだかんだとやかましくて若干失礼な女子だと思っていたけれど、今この瞬間だけは女神のように思えた。楪の手から離れたそれは、上半分を縛っていた楪の頭につけられる。かわりに、今までつけられていた楕円の髪飾りが外された。

「似合うよ、すっごいイイ! かわいいっ!」

「ふふ、ありがとう」

 横に立っている俺には楪がくすぐったそうに笑って、笹島に礼を言っている図しか見えない。俺が選んだそれが楪をどう飾っているのか、見たくてたまらない。

 その願いが通じたのか、くるりと楪が首を回して、後ろをこちらに向けた。空気を孕んで揺れるダークブラウンの髪を飾る、ピンクのリボン。しっくりと馴染んでいる。

「どうかな、津由君。似合うかな?」

 似合わないわけがない。俺が楪のために選んだのだから。瞬時に心の中でそう返したけれど、口から出た言葉は違った。

「……似合う」

「本当? 今度からこれ、使わせてもらうね。ありがとう」

 振り向いた先の輝くばかりの笑顔が、俺の心臓のど真ん中を撃ち抜いた。



   * * *



 長いようで短い春休みはあっという間に終わった。始業式の前日、俺は一足早く制服に袖を通して校門をくぐった。駅から門までの桜並木は去年と同じく見事で、一年前に多少の緊張とともにここを歩いたことを懐かしく感じた。一年で更に背も伸びたし、新しい環境にも慣れた。委員会という今まで縁のなかったものにも所属し、まさかそこで自分の心をかき乱す大切な存在に出会えるとは思わなかった。

 朝早いせいか人の気配がほとんどしない校舎を進み、特別棟の風紀委員室へと入る。

「おはようございます」

「おはよう、津由」

「おはよー」

 既に何人もの風紀委員が集まっており、それぞれに割り当てられた仕事の確認をしている。この入学式の仕事をもって、前年度の風紀委員会は正式に仕事を終了させる。入学式が、相棒の楪と仕事ができる最後だと思うと寂しさが胸をよぎった。

 いつも座る席に鞄を置くと、隣にいる相棒が腕章を差し出した。紺のブレザーに映える、白で大きく風紀と書かれた黄色の腕章。これにお世話になるのも、今日で最後かもしれない。

「おはよう津由君。はい、これ」

「おはよう」

 柔らかく微笑む楪から腕章を受け取り、自分の腕に通す前に楪の腕章についた安全ピンを腕に留めてやる。風紀委員の相棒として共に行動するようになってからの、暗黙の習慣だった。片手で留めるのが難しいからと互いに留めあったのが最初で、初めは僅かながらも気まずさと恥ずかしさを感じていたものの、気まずさは習慣になるといつしか消えた。気恥ずかしさというものはいまだに消えないが。細い腕に制服越しだが触れると、ちゃんと食べているのか心配になる。前に風紀委員の仕事が長引いたせいで一緒に食事をすることになった時、幼稚園児が使うようなサイズの弁当を食べていたのを思い出す。そんなんだから小さくて、細くて、……華奢すぎて、触れるのが怖くなる。俺が触れたら、壊してしまいそうで。楪を傷つけたり失くすのが怖くて、俺はいまだに楪にほとんど触れられない。腕章をつける時も、極力触れないように注意しながら安全ピンを留めている。

 楪は俺が自分の腕に腕章を通すのを見て、安全ピンに手を伸ばす。小さな手が器用に動いて、安全ピンは大人しく楪にされるがまま。

「はい、できた。今日も頑張ろうね」

「ああ、そうだな」

 腕章の残層が目に焼きつく。くるりと背を向けた楪の頭には、ピンクのリボンの髪飾りがついていた。委員長に一言告げてから、相棒として最後の仕事をこなすために風紀委員室を出る。三歩先を歩く楪の、ピンクのリボンを先導にして、俺は校門へ向かった。

 人気のない校舎を抜けて校門の前に立つと、桜の道が眼下に広がる。この三倉さくら高校は丘の上にあるから、最寄駅からここまでの道のりはずっと上り坂になっている。そして、高校までの道を示すように、最寄駅から校門前まで桜並木が続いている。駅に向かう尾本副委員長をはじめとした風紀委員たちに軽く挨拶をし、後ろ姿を見送る。入学式に誘導の生徒から「桜の道をずっと歩いて行って」「桜に沿って行けば着く」と言われたことを思い出す。最初は意味がわからなかったが、糊がきいて皺も汚れもない制服を着た生徒たちの波に同化して桜と桜の間を歩いて行けば、自然と校門に着いた。新入生にはわかりやすい目印で、変に道に迷う心配もなく安堵したのを覚えている。

「今年も綺麗に咲いてるね、津由君」

「そうだな」

「もう二年生かぁ。この一年、あっという間だったよね」

「ああ」

「私、ちゃんと先輩に見てもらえるかなぁ」

「……」

「えっ、津由君なんでそこで黙っちゃうの」

「……悪い。つい」

「ついって……確かに小さいけど」

 俺より頭ひとつに加えて拳ひとつ分も小さい楪。お世辞にも一目で先輩に見えるかと聞かれたら、微妙なラインだ。背の大きさだけが先輩に見えるかどうかの基準ではないが、少なくとも身長だけで考えたら、女子の平均に若干足りていないその身長というだけで損していると思う。

 しょんぼりと肩を落とし、少し唇を尖らせて眉を八の字に下げている様はまるで子犬のようで、何故だか幻の耳としっぽが見えてきそうだ。今の様子ならへたりと倒れた耳と、力なく垂れ下がったしっぽだが。

 謝るべきか、慰めるべきか、それとも違う話題を振って気を逸らすか悩んでいたら、新入生と思しき人影がこちらに向かってきた。緊張した顔、皺のない制服、一目で新品と分かる靴と鞄。中には付属中学からの持ち上がり組もいて、新品の制服のはずなのに妙に着慣れている生徒もちらほら見える。

「楪、仕事だ」

「……うん、最後のお仕事だもんね、頑張らなきゃ」

 ぽん、と小さな頭にそっと手を置いて楪の意識を新入生に向けさせる。細心の注意を払って初めて触れた髪は思っていた通りの滑らかな触り心地で、もったいなくて離したくなくなる。気持ちを切り替えた楪の凛とした表情が心臓をざわめかせたが、俺も新入生に向けて意識を切り替えた。仕事の時間だ。

 最寄駅に到着する電車の時間は決まっているから、その時間になると団子のようになって新入生が押し寄せてくる。校門から見て左斜め前にある赤い屋根の体育館が、入学式を行う舞台となっている。校門を次々とくぐる新入生たちに指示が行き渡るよう、腹から声を出して送り出す。途中幾人かが手洗いの場所を聞いたりしてくる以外、特に問題も起こらなかった。駅で誘導をしていた風紀委員が帰ってくるのを待つ間、楪はぽつりとつぶやいた。

「……終わっちゃったね、“相棒”」

「そう、だな」

「私、相棒が津由君でよかった。津由君だったから、お仕事頑張れたと思うの。一年間ありがとう」

 俺を見上げて今までの日々を懐かしむような、桜や春の陽光にも負けぬほど温かな笑みで、俺だけを見てくれる。この瞬間を、光景を、楪の笑顔を、俺は一生忘れないだろう。何故だか、そんな確信があった。一瞬で目に焼きついた情景は瞼の裏や脳にも深く焼きつけられて、この先色褪せることはない。

「俺も、楪が一緒で助かった。ありがとな……“相棒”」

 自然と楪の方へ伸びそうになった手を意思の力で抑えつけて、楪に精一杯笑いかける。感謝の気持ちが、君が好きだという気持ちが、少しでも伝わるように。楪は俺が笑ったことに驚いたようだったけれど、すぐに笑顔で返してくれた。風がふわりと俺たちの間を通って、桜の花弁を連れてくる。

 くすぐったい気持ちでいると、少し離れたところから駅に誘導に行っていた風紀委員たちが戻ってくるのが見えた。俺はいつも通り緩んだ表情筋を引き締め、楪も先ほどの雰囲気の名残を少しだけ纏ったまま仕事の顔に戻る。互いにお疲れ、と言い合いながら、楪が笹島に腕をからめられて先に歩いていく姿を見つめる。桜の花びらに紛れて、ピンクのリボンがゆらゆらと揺れて遠ざかる。

「お疲れさま、津由」

「お疲れ様です……副委員長」

 一歩踏み出したところで後ろから声をかけられ、振り向かずともわかるそれに返事をした。俺の隣に並んで歩きだしたのは、風紀委員会で副委員長を務める尾本泉おもといずみ先輩だった。ひとつ年上の先輩は、委員長で幼馴染の水主清一みずしせいいち先輩とともに風紀委員を纏め上げている。二人とも人づきあいがよく成績優秀、運動神経も良い方でおまけに容姿端麗ときている。二人の仲は傍目に見ても互いに気の置けない存在だとわかるほどで、ベストカップルだと囁かれているのが噂に疎い俺でも知っているくらい有名だ。

 楪とは違い長くまっすぐな黒髪を風に遊ばせて、ちらりとこちらを上目遣いで見てきた。女子にしては高めの背は、俺と拳ひとつ分ほどしか違わない。そのせいか、楪に感じるような女らしいかわいらしさよりも、中性的な美しさを先輩には感じる。

「最後の仕事、終わっちゃたわね」

「そうですね」

「津由は、二年になっても風紀に入ってくれるかしら?」

「……どう、でしょうね」

「あら、残念。委員長もわたしも、津由は絶対風紀に欲しい人材だって期待しているのだけど」

「次のクラスで……希望者がいなければ、なります」

「本当? 約束よ、津由」

「ええ」

 人形のように隙のない、それはそれは綺麗な顔で副委員長が微笑む。約束破ったら針千本飲ますからね、などと冗談を言いつつ。桜を背景にしたその姿は絵のように綺麗だったけれど、どうしてだか、俺の心にはそれほど響かない。楪の時はあんなにも忙しかった心臓が、今は穏やかだ。

 降りやまない桜の雨に手を差し出し、副委員長は歩きながら花弁を捕えようとしている。女子にしては大きめの手から、するりするりと花弁が近づいては逃げていく。捕れそうで捕れないそれに、副委員長は飽きずに挑戦している。

「……わたし、津由には負けないから」

「は?」

「一応言いたかっただけよ、気にしないで」

 意味がわからず足を止めた俺を置いて、副委員長は軽快な足取りで進んでいく。後姿だけでもやはり絵になる人で、これで写真を撮ったらきっといいものができるのだろうなどと関係ない思考が頭をよぎって消える。

 この言葉の意味を知るのは、そう遠くない日だということを、この時の俺は予想だにしなかった。



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